この記事をざっくりいうと・・・
◆サソリって飼育できるの?⇒できます(できない種類もいます)
◆サソリって飼育難しいの?⇒金魚より簡単で丈夫です
◆大がかりな設備が必要?⇒幅30㎝のケースで十分です。
そもそもサソリって日本で飼育できるの?
と思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、飼育可能です。
ただし、やはり毒性の強い種類は飼育できないので、刺されたとしても被害が少ない種類に限られます。
それでも魅力的な種類が多いので、初心者でもしっかりと飼育できるように解説していきます。
サソリの種類別飼育方法
サソリは大きく分けて、【湿潤系】と【乾燥系】の2種類に分かれます。
サソリの飼育は正直そんなに難しいものではないので、飼育したいサソリがどちらのタイプなのかを調べて、それに合わせて飼育すればほとんどもんだいありません。
ただ、それぞれ飼育方法が全く違うので、まずは共通の飼育方法を書いた後に別々に解説していきます。
湿潤系・乾燥系共通のサソリの飼育方法
飼育容器は?
しっかりふたがしまるものであれば何でもオッケーです。
ただ、サソリは、【湿潤系】、【乾燥系】ともに【蒸れ】は苦手なので、通気口は多いほうがいいです。このようなプラケースがおすすめです。
また、デザイン性を重視するのであれば、このような容器でも大丈夫です。
ポイントは、しっかり蓋が閉まって、かつ通気口が多いかどうかです。
サソリの餌は?
基本コオロギ、デュビア、ミールワームで大丈夫です。生き餌が一般的です。慣らせばコオロギの乾燥餌も食べる場合もありますが、基本的には生き餌をあげましょう。また、餌をあげる頻度ですが、週1回程度に抑えましょう。あまりあげすぎると消化不良を起こして最悪死亡する可能性があります。
水入れは必要?
湿潤系サソリの飼育方法
湿潤系サソリの種類は?
◆ダイオウサソリ
出展:http://xn--hhru84eq4a.com/chindoubutu/daiousasoripost-202
世界最大のサソリです。一番手に入れやすい種類ではないでしょうか?最大20㎝くらいです。
◆アジアンフォレストスコーピオン
出展:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g278935353
ダイオウサソリよりもハサミがスリムです。最大サイズは15cmくらいです。
◆レッドクロウスコーピオン
出展:http://remix-net.co.jp/?p=5443
ダイオウサソリと同じような体形ですが、若干赤みがかっています。最大体長は10cm程度です。
床材は?
湿度高めの環境を好むので、水分を含められる床材がいいです。バーミキュライトとピートモス50%づつ混ぜたものを用いたり、水苔を用いるのが一般的です。
手も汚れないし楽なので、個人的には水苔がおすすめです。
温度・湿度は?
だいたい温度は28℃、湿度は75%程度を好みます。
温度はこちらのパネルヒーターでキープしましょう。
これだけだと不安に感じてしまうかもですが、僕は雪国の育ちでそこでもこのヒーターだけで飼育していて特に問題は無かったです。
温度、湿度はこちらで管理しましょう。これ一つで温度、湿度を計れる優れものです。湿度に関しては定期的に霧吹きをするだけで大丈夫です。
乾燥系サソリの飼育方法
乾燥系サソリの種類は?
◆デザートへアリースコーピオン出展:https://aquamyty.ocnk.net/data/aquamyty/image/20150207_716385.jpg
ザ・サソリといった風貌しかも丈夫ということから人気の種類で、最大15cm程に成長する大型種です。
出展:http://www.exotic-supply.com/product/1578
最大10cm程度の中型種です。美種で丈夫なことから人気が高いのですが、入荷は少なめです。もしショップで見かけたら即買いをお勧めします。
床材は?
乾燥系のサソリの飼育では、床材は爬虫類用の砂であるデザートサンドを使用するのが一般的です。
低湿度を再現しやすいというのもありますが、砂漠のような雰囲気もつくれるのでおすすめです。
温度・湿度は?
だいたい温度は28℃、湿度は40%程度を好みます。
温度はこちらのパネルヒーターでキープしましょう。
これだけだと不安に感じてしまうかもですが、僕は雪国の育ちでそこでもこのヒーターだけで飼育していて特に問題は無かったです。
温度、湿度はこちらで管理しましょう。これ一つで温度、湿度を計れる優れものです。湿度に関しては定期的に霧吹きをするだけで大丈夫です。
番外編・イスラエルゴールデンスコーピオン(イスラエルゴールドスコーピオン)
出展:https://mushinavi.com/navi-insect/data-scorpion_israel.htm
最大5㎝程度の人気種。入荷は稀。
なぜ番外編を用意したかというと、こいつは湿潤系・乾燥系のどちらにも飼育方法が当てはまらない種類だからです。
上で書いたサソリと比べると若干デリケートなので、中級者向けの種類となります。
床材は?
本種は、砂に潜る習性があるので、デザートサンドをたっぷり敷いてあげます。厚さがケースの半分くらいの高さになるように敷きます。
温度・湿度は?
温度は28度、湿度は60%くらいを好みます。湿度に関してはちょうど湿潤系と乾燥系の間くらいですね。
使う用品は湿潤系と乾燥系の種類と同じで大丈夫です。
まとめ
◆サソリは【湿潤系】と【乾燥系】に分かれており、それによって飼育方法が変わる
◆【湿潤系】と【乾燥系】を理解すれば飼育は簡単
◆非常に魅力的な種類が多いのでまずはチャレンジしてみては?