ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

フラワートーマンの飼育法【餌・混泳・最大サイズなど】

フラワートーマンは、別名オセレイトスネークヘッドとも呼ばれ(どっちが別名なのかはよく分からないですけど笑)、その美しいターコイズブルー・エメラルドグリーンの発色がとても人気のスネークヘッドです。

しかも最大サイズもそこまで大きくないので、かなりおすすめの種類です。

今回はそんなフラワートーマン(オセレイトスネークヘッド)の飼育法を解説します。

 

※その前にこちらの【スネークヘッドの飼い方・注意点 】をご覧頂いた方がより理解がスムーズになりますし、失敗もしにくくなると思います。 

 

フラワートーマン(オセレイトスネークヘッド)とは?

オセレイトスネークヘッド

出展:http://www.ueda-p.co.jp/blog/?cat=40

インドネシア、スマトラ島、ボルネオ島に生息しているスネークヘッドです。別名フラワートーマンと呼ばれています。ターコイズブルーに発色する種類もいれば、エメラルドグリーンに発色する種類もおり、大変美しく成長するので中型スネークヘッドの中でも特に人気の種類です。また、安価(幼魚であれば1000円前後)で購入できるという点も魅力です。

 

最大サイズ・必要な水槽の大きさは?

自然界では50㎝程度に成長しますが、水槽内では35~40㎝程度で止まることが多いようです。なので、単独飼育であれば90×45×45cmの水槽で終生飼育可能です。ただ、混泳するという場合は120×45×45㎝の水槽を用意した方がいいです。 

60㎝水槽で終生飼育は可能?

基本的にはその魚の最大サイズと同じくらいの縦幅、最大サイズ×2くらいの横幅は欲しいので、やはり60㎝水槽での終生飼育は難しく、最低でも90㎝水槽が必要になります。

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大きく成長させたい場合はどうすればいい?

これに関してはどの魚でもだいたい同じですが、基本的にはメインを生き餌にした方がいいです。特に幼魚また餌を切らすことがないように常にメダカや金魚などの生き餌が水槽内にいるような状態にするといいです。

あとは当然ですが、水槽は大きい方がいいです。そして飼育密度とかも結構大事になってくるので、過密にならないように匹数は調整したほうがいいです。

 

どこで販売されてるの?価格は?

ある程度の大きさのショップではよく見かけますので、近くに大きな店舗がある人はそこまで購入に苦労はしないでしょう。近くに大きな店舗が無いという場合もネット通販を使えば比較的容易に購入できます。先述しましたが、幼魚であれば1000円前後で購入できます。

 

適切な水温・水質(PH)は?

水温は、22~28℃と許容できる範囲は広いです。またこれはスネークヘッド全般に言えることですが、低水温よりも高水温に弱い傾向があるので、水温が上がりすぎないように注意しましょう。特に夏場30℃を超えると状態を崩してしまうことが多いので、水槽用クーラーなどを使用して30℃を超えないように調整しましょう。

水質は弱酸性~中性(6.5~7.0)を好みます。基本的にあまりに酸性に傾かなければ大丈夫です。普通に飼育していれば(サンゴなどを使わなければ)アルカリに傾くことは無いはずなので、酸性に傾きすぎないように注意しましょう。

 

寿命は?

10年前後です。大学進学の際に、実家に泣く泣く残しておいたのですが、帰省した時にいなくなってしまっていました・・・。少なくても3年は元気で生きていました・・・。

 

餌は?人工餌には慣れるの?

生餌の場合は、小赤だったり、メダカがメインになると思いますが、栄養のバランスを考えて、必ず生餌には餌をしっかりあげたうえで与えましょう。また、同じ理由で時々エビなどを与える方がいいです。

 ただ、栄養バランスだったり、管理のしやすさを考えると人工餌に慣れさせた方がいいでしょう。

 ショップで生餌だけ与えている場合はいきなり人工餌を食べるようになることは無いので、まずは嗜好性の高いクリルに慣らせます。そうすることで、”この人は餌をくれるひとなんだ”と覚えさせることができます。それからクリルに混ぜてカーニバル、キャットなどを与えるといいです。 

クリルすらなかなか食べてくれない場合は?

根気であげ続けましょう(笑) 

1か月くらいは食べなくても大丈夫です。決まった時間に与えて、数分して食べなければすぐに取り除きましょう。

1か月過ぎても食べなければ、冷凍のエビを使って餌付けするのもありです。

また、冷凍の赤虫をあげるでもいいのですが、食べなかった場合に取り除くのが面倒なので、あまりおすすめはしないです。 

クリルには慣れたけどカーニバル(キャット)は食べない場合は?

こちらも根気であげ続けましょう(笑) 

それでもなかなか食べてくれない場合は、クリルを濡らして、そのエキスをカーニバル(キャット)にかけてからあげると結構食べてくれます。 

食べてくれないからと言って、クリル単食にするのは絶対にやめましょう。栄養が偏ってしまい、背中が曲がったり、寿命が短くなる可能性があります。 

それでもなかなか餌付かない場合は、こちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。

餌を食べなくなった時の対処法

上記はあくまで人工飼料を食べない、という事象ですが、生餌・人工飼料問わず全く食べなくなるということがあります。特に本種はスネークヘッドの中ではそういった拒食の症状が出やすい傾向にあります。

拒食の場合は理由は多岐に渡るので、ずばりコレ!というのは難しいのですが、理由としては以下のようなことが考えられるのでこれらを一つ一つ潰していくしかないでしょう

・水温が低いor高い
・水質の悪化
・PHが合っていない
・いじめられている
・水槽が狭すぎるor広すぎる
・単純に餌に飽きた
・寿命が近い
・環境の変化からくるストレス

 

フラワートーマンの場合、ほかの一般的な肉食魚よりも水質の悪化に弱い傾向にあるので、そこを改善するだけでもあっさり解決したりします。

ただここに関しては地道に対応していくしかないですね。

 

 

性格は?混泳はできるの?

性格はスネークヘッドの中では比較的温和です。僕も実際にオセレイトスネークヘッド×3、セルフィンプレコ×1で混泳していました。多少の小競り合いはありましたが、特に大きな問題はなかったです。

スネークヘッド同士で混泳する場合は、最大サイズが同じくらいのコウタイ

バイオレットスネークヘッドアーモンドスネークヘッドなどがおすすめです。

他種との混泳であれば生活スペースが異なり、かつ大きさが同じくらいなポリプテルスオルナティピンニスや、ポリプテルスエンドリケリー、などがいいと思います。

また、温和なカラープロキロダスとかクラウンローチでも上手くいくかなと思います

ただ、多少温和と言ってもスネークヘッドなので、全体で考えるとやはり気は荒いほうです。そして当然小競り合いがあるとヒレがぼろぼろになりますし、噛まれる個所によっては致命傷になってしまいますので、綺麗な状態で飼育したいのであれば単独飼育をおすすめします。

また、もし混泳する場合は2~3匹とかではなく、最低でも5匹以上で行いましょう。

 

どんなレイアウトにすればいいの?

これは中~大型の熱帯魚を飼育する際に共通なのですが、力が強いので複雑なレイアウトを組んだり、水草を植えたりしてもだいたいダメになります。

なので流木を1本転がして、そこにアヌビアスナナなどの活着系水草を結びつけるといいでしょう。

また下に敷く底砂に関してですが、飼育するだけだったら、ベアタンクの方がメンテナンスも楽で状態よくキープしやすいかと思います。

ただやはりベアタンクだと色が抜けてしまう可能性があるので、ベアタンクにするにしても底面が黒い水槽で飼育するのがおすすめです。

また底砂を敷くのであればガーネットサンドというオレンジっぽい色の底砂がおすすめです。いい感じでフラワートーマンの色味を引き出してくれますし、実際に使用している人も多いです。

またスネークヘッドと底砂の関係に関しては【スネークヘッドにおすすめの底砂は?スネークヘッドの色にまとめます 】にまとめてます。

水草との相性は?

スネークヘッドと水草の【見た目の】相性はいいですよね。

ただ、やはり肉食魚なので、コケ対策をしないと大変です。特に立ち上げ当初は悩まされると思います。ライトの照射時間を減らしたり(場合によっては、カーテンを開けっ放しにして、自然の光のみに任せます)、餌の量を減らしたり、水替えの頻度を増やしたりして対応しなくてはいけません。

入れる水草に関してですが、先ほどのアヌビアスナナを流木に活着させるでもいいですし、マツモだったりアマゾンフロッグピットなどを浮かべておくのもおすすめです。

☆より詳しく知りたい方↓

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水流は必要?

もともと比較的流れのある川に生息しているので、水流はあった方がいいような気がするかもですが、使用しているフィルターの水流で十分かと思います。

さすがに水作エイトなどの水中フィルターだけで飼育している人はいないでしょうし・・・・。

 

色揚げをさせたい(青くしたい)場合は?

基本的にオセレイトスネークヘッドの色揚げ用のコレ!という餌はありませんが、上記の内容を参考に適切な環境で飼育していれば自然ときれいなエメラルドグリーン、もしくはターコイズブルーの発色してくれます。

ただ、オセレイトスネークヘッドの場合はエメラルドグリーンではなく、ターコイズブルーのほうが一般的に美しいとされ、こちらの発色のほうが難易度が高いです。興奮状態のときにターコイズブルーを発色することが多いので単独飼育だとこの青を引き出すことは難しいかもしれません。また、エメラルドグリーンの個体はそのままずっとエメラルドグリーンのままのことも多いので、環境要因もありますが、その個体が持っているポテンシャルによって左右されることも多いです。

結論、はっきりと「これをやればいい!」というものはありませんが、とりあえず混泳させてみることをおすすめします。また、青くなる個体は幼魚の時点でほかの個体よりも青いという話もあるので、ショップで直接見て、ほかの個体よりも青い個体を選んでみるのもありかもしれません。

【おすすめ記事】

【実例多数】スネークヘッドの色揚げ方法まとめ - ABYの熱帯魚図鑑

ちなみにエメラルドグリーンの個体とターコイズブルーの個体とではこれくらいの差があります↓

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病気と突然死を防ぐためにすべきことは?

病気にはそもそもあまりかからない種類です。

原因はよく分からないけど何となく体色が悪くなってある日突然死んでしまう・・・・みたいなパターンが多いように感じます。

上記のような場合は、原因は拒食になるパターンと同じですが、特に水温or水質or混泳相手に問題がある場合が多いので、ちょっとでも変だな?と思ったらまずは水温、水質、混泳相手の改善を行いましょう。

あと、先ほど言った通り病気にはあまりかからないですが、強いて言えば幼魚の時は若干白点病にかかりやすいです。

体をかゆがって、体を水槽底面にこすりつけるような仕草を見せたときは白点病の初期症状を疑いますが、水換えによって体表の粘膜がはがれてしまった時も同じようなしぐさを見せるので、そこは見極めが必要ですね。

水換え直後にそのような仕草を見せたときは、粘膜がはがれてしまっている可能性が高いかと思います。

白点病になったときの対処法

特に幼魚の導入時にかかりやすいので、スレや水質・水温の急変には十分に注意しましょう。

もしかかってしまった場合は、 まず、水槽の1/3~1/2の水替えを行い、白点虫を追い出します。その後、ニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを投入して薬浴します。また、食塩を入れて0.5%程度の塩分濃度で塩浴すると治りが早くなります。

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熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~ 

 

オセレイトスネークヘッドの飼育法まとめ

成長すると息をのむほど美しく成長し、しかも安価で買え、単独飼育であれば90㎝水槽で終生飼育できる非常に魅力的な種類です。ぜひ飼育してみてはいかがでしょうか。ただ、そうは言ってもオセレイトスネークヘッドを飼育するのに何が必要で、いくらかかるか分からないという人も多いかと思います。そういった方はこちらの記事【90㎝水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な用品とその値段はいくら? 】をよかったら見てみてください。

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