ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

60㎝水槽で飼育可能?ポリプテルスパルマスポーリーの飼育法

◆見た目はポリプテルスセネガルスに似ている

◆同じくポリプテルスの入門種

◆飼いこむとダークグリーンの美しい色彩を見せてくれる

  そんなポリプテルスパルマスポーリーに関して説明します。

 

 

ポリプテルスパルマスポーリーってどんな種類?

 

 コンゴ川中流から下流にかけて生息しています。よくパルマス・パルマスと混同されますが、一般的に流通しているのはこちらのパルマスポーリーになります。

一見、セネガルスと似ているようですが、よく見ると黒っぽい網目状の模様が体表に入っています。また、尾びれ、背びれにも黒点が入っているのでそこらへんで見分けられるかと思います。

また、飼いこむと全体的に緑がかり、大変美しい姿を見せてくくれます。 

寿命は?

約10~15年です。   

最適な水質(PH)と水温は?

水質は弱酸性~中性(PH6.5~7くらい)を好みますが、かなり丈夫な種類なので、極端に酸性やアルカリ性に傾かなければ問題ありません。

水温に関しては22~27℃程度です。   

大きさと必要な水槽サイズ?60㎝水槽で飼育可能?

自然界だと60㎝にまで成長するという文献もありますが、水槽内ではせいぜい全長は30~35cm程度なので単独飼育であれば60㎝規格水槽で十分でしょう。

ただ、60cm水槽だとおそらく25㎝くらいで成長は止まります。30㎝以上を目指すのであれば90㎝以上の水槽を用意したほうがいいでしょう。

また、3匹くらいまでの混泳であれば60㎝水槽でもいいと思いますが、それ以上混泳する場合は90cm以上の水槽が必要になります。5匹程度であれば60×45×45㎝の水槽を使うのもありです。 

なので結論、60㎝水槽でも飼育はできますが、より大きく成長させたいのであれば90㎝以上の水槽を用意してあげましょう。 

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成長速度は?

水槽サイズや餌の量によってももちろん変わりますが、1年くらいで20~25㎝くらいに成長します。

その後徐々に最大サイズに向かって成長していくというイメージですね。

 

餌は?人工餌には慣れるの?

生餌の場合は、メダカ、小赤などがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせた方がいいです。

人工餌に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫やクリルに慣らせる⇒そのにおいを付けたキャットを与える⇒この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

ただやはり個体差があるのと、比較的大きな個体(15㎝以上)で、ずっと生餌しか与えられていなかった場合は餌付けに時間がかかる場合もあります。でもなかなか餌付かないからといってクリル単食は絶対にやめましょう。栄養が偏って背中が曲がったり、突然死する場合があります。 

混泳はできるの?

 泳ぎが速い種類ではなく、また温和なので大型ナマズなどの気が強い種類との混泳は向きません。また、プレコにも体表を舐められてしまう危険性があるので、おすすめしません。 

サイズにあまり差がないポリプテルス同士であれば上手くいく可能性が高いです。ただ、同種同士を混泳させる場合は、2,3匹だと変にテリトリー意識を持ってしまうので、5匹以上の混泳をお勧めします。

また、生活スペースが被らないエンゼルフィッシュやグラミー(両種とも口に入らない大きさがあるという前提)と混泳させている人もいます。 

【重要】病気になった際の対応に関して

古代魚には基本的に魚病薬は使えないので、まずは病気にならないように定期的な水替えを行うこと、日々の観察をしっかり行うことが大切です。

 もし病気になった場合に関しては、まず水を半分程度取り換えます。その後水温を1日1℃ずつ上げ、28℃にします。餌に関しては今までよりも少し多めに与え、かつ毎日1/4程度の水替えを行います。そうすることで病原菌を水槽外に排出するとともに抵抗力を高め、自然治癒を目指します。なので、重症化しないうちに対処することが大切になります。 

ただ、イカリムシや、ウオジラミが付いた場合はピンセットで直接取り除くしかないです。  

ポリプテルスパルマスポーリーまとめ

たいへん丈夫な種類なので、基本を守って飼育していれば特にトラブルなく飼育できると思います。ただ、その丈夫さ故、「まあ、ちょっとくらい水替えさぼっても大丈夫でしょう」と思って水替えを怠ってしまうとある日コロッと☆になってしまうこともしばしば・・・。

飼いこむほどに愛嬌のある、かつ美しい姿を見せてくれるので大切に育ててあげてください。