ABYの熱帯魚図鑑

熱帯魚に関する情報を、初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ビワコオオナマズの飼育法(飼い方)~最大サイズ・販売価格・生態・餌など~

以前、日本に生息しているナマズの仲間として、マナマズイワトコナマズの飼育法に関して解説しましたが、そのなかでちょくちょく本種の名前が出てきて気になっていた人も多いかと思います。なので、今回は日本で最大のナマズの仲間であるビワコオオナマズの紹介をします。

  

生態

f:id:apy1526:20190221124326j:plain

出展:https://zukan.com/fish/leaf84308

琵琶湖・淀川水系のみに生息する日本淡水魚です。日本に住むナマズの仲間の中でも最大になり、日本淡水魚全体の中でも最大級に大きくなる種類です。自然界ではフナやアユなどの魚を捕食しています。水生昆虫よりも魚を好んで捕食しています。また、外来魚であるブラックバスを捕食できる少ない日本淡水魚です。

レッドリストに登録されている?

環境省のレッドデータには登録されていませんが、滋賀県では希少種、京都府では要注目種、大阪府では準絶滅危惧種に指定されています。

 

特徴

基本的な形態などはイワトコナマズマナマズと似ており、平坦な頭と大きな口をもっています。ただ、眼の位置がイワトコナマズと比べてすこし頭部よりにあったり、他の2種と違い色が金属光沢のある銀色だったり細かい違いがあったりします。ただ、一番違うのは最大サイズではないでしょうか。イワトコナマズとマナマズは全長約60㎝程度ですが、本種は最大で120㎝程度まで成長します。

以下に、他の2種との細かい違いを説明します。

ビワコオオナマズとイワトコナマズの違い

・体色

ビワコオオナマズは全身、金属っぽい銀色を呈しますが、イワトコナマズは黄褐色の斑点が全身に入ります。

 

・鼻管の中さ

ビワコオオナマズは、イワトコナマズと比べて鼻管が短いです。

 

・頭の形

上から見たときに、ビワコオオナマズは直線的ですが、イワトコナマズは八の字になっています。

 

・眼の位置

イワトコナマズは腹側から眼を確認できますが、ビワコオオナマズはできません。

※腹側から眼を確認できないイワトコナマズがいたり、ビワコオオナマズの幼魚だと腹側から眼を確認できたりするので要注意です。

 

ビワコオオナマズとマナマズの違い

・体色

ビワコオオナマズは全身、金属っぽい銀色を呈しますが、マナマズは全身黒っぽい色です。

 

・鼻管の中さ

ビワコオオナマズは、マナマズと比べると鼻管が少しだけ短い。

 

・頭の形

上から見たときに、ビワコオオナマズは直線的ですが、マナマズは丸みを帯びています。

 

販売されてるの?値段は?

熱帯魚ショップやネット通販で稚魚や幼魚が6000~10000円くらいで販売されています。ただ、実際の熱帯魚ショップで購入しようとすると、かなり日本淡水魚に力を入れているショップでないと購入は難しいかもしれません。

その場合は取り寄せか、諦めてネット通販で購入しましょう。また、アルビノ個体も存在し、稀に販売もされていますが、こちらはネットでも探すのが困難です。ただかなり神々しいので、見つたらかなりラッキーだと言えます。

 

アクアリウムの中でのビワコオオナマズの立ち位置について

あまりショップで見かけないこともあり、もしかしたらそもそも飼育できることを知らない人も多いかもしれません。また、もし飼育可能と知ったとしても最大サイズなどの問題で二の足を踏む人も多いかもしれません。

飼育する場合はレッドテールキャットなどの大型ナマズを飼育する感じで臨みましょう。【この環境でレッドテールキャットを終生飼育できるか?】を基準にすれば失敗することは少ないはずです。 

 

寿命は?

自然界では20年以上生きると言われています。飼育下でも10年以上は生きるので、しっかりと覚悟をもって飼育を開始しましょう。

  

最大サイズは?

全長118㎝、17.2kgというのが世界記録でかつ日本記録です。ただ飼育下ではそこまで大きくなることは少ないです。ただそれでも80㎝~1mくらいになることは覚悟しておいた方がいいです。

成長速度は?

ビワコオオナマズの成長スピードはかなり早いです。10cm程度の稚魚を買ったとしても、十分に餌をあげると、数か月もあれば90㎝水槽が必要になります。餌の量を少なくしても1年以内には90㎝水槽が必要になります。そして2年経った頃には120㎝以上の水槽が必要になってきます。

  

飼育に必要な水槽の大きさは?

飼育下でも1m近くにまで成長することを考えると、できれば180cm水槽(180×100×100㎝)はほしいです。

オスであれば70㎝程度で成長が止まるので、120㎝水槽(奥行きは60cm以上)でも飼育は可能ですが、なかなか雌雄判別が難しいので、180㎝水槽を最終的に用意できないのであれば飼育は見送るのが無難です。

 

おすすめのフィルターは?

肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりおすすめできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをおすすめします。また、120㎝を超える水槽ではオーバーフローを使用している人が多いです。

ただ、特に夏場などは溶存酸素量を増やすために、あくまでサブ的にぶくぶくや投げ込みフィルターを入れてあげるのはいいと思います。

【charmでフィルターを探してみる】

 

 

混泳

ナマズの仲間は気が荒い種類が多いので、基本的に混泳は難しいと思ったほうがいいでしょう。それは混泳相手が熱帯魚であっても日本淡水魚であっても同じです。また、口が大きいので、自分と同じくらいの大きさの魚でも食べてしまう可能性があります。

可能性があるとしたら本種と同じくらいの大きさで、生活スペースが重ならないレッドスネークヘッド・オスフロ・アロワナ・コイ・ガーパイクなどでしょうか。レッドテールキャットと混泳してもうまくいきそうな種類を選びましょう。ただ、ナマズ自体が混泳に向いている種類ではないので、上手くいかないことを前提で(ちゃんとダメだった場合の別水槽を用意しておいたうえで)挑戦してみるのはありかなと思います。

もちろんアロワナ、レッドスネークヘッド等の熱帯魚と飼育するときは熱帯魚に環境を合わせてくださいね。

 

餌は?人工餌には餌付くの?

生餌を与える場合はめだか、冷凍赤虫、小赤、エビなどになると思います。生餌を与える場合は、栄養に偏りが出ないように、赤虫だけ、小赤だけ、とかではなく、数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。

もしそれが面倒で、かつランニングコストが気になるという方は、人工飼料に餌付かせた方がいいです。栄養バランスも優れていますし、餌からの病気の持ち込みも防げます。

人工飼料に餌付けたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

この過程がめんどくさいという人はクリルから始めてもいいと思います。その場合は、クリルに水をしみこませた後に軽くつまむとクリル中の空気が抜けて沈むようになるので、ナマズなどの底生肉食魚に与える場合はこの方法がおすすめです。

上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】をご参考ください。

 

適切な水温は?

一般的には15~26℃くらいを好むと言われています。15℃を下回ると餌食いが悪くなる可能性があるので、そうなったら餌の量を調整しましょう。無理して与えると消化不良になったり、食べ残しによる水質の悪化につながるので注意しましょう。

日本淡水魚なので、水面が凍るほどの水温でなければ基本的にヒーターでの加温は必要ないです。

ただ、高水温には弱いので、夏場はクーラー・ファンを使って水温を下げてあげたり、エアレーションを多めにして溶存酸素量増やしてあげましょう。

 

繁殖に関して・水槽内での繁殖は可能?

繁殖期は6月下旬から8月の梅雨の時期です。この時期になると浅瀬に集まって産卵します。オスがメスの体に巻き付くという産卵形式をとります。

水槽内の繁殖に関しては今のところデータが見つからなかったので、現状では難しいのかもしれません・・・。

 

稚魚の飼育での注意点 

30cmくらいを超えてくると体力は付いてくるのですが、売られている個体は大体10~15㎝程度の稚魚が多いので、稚魚を飼育する上での注意点を2点説明します。

 

餌をバランスよくしっかり与える

この時期にクリル単食にしたり、餌の量を制限してしまうと、成長不良で背中が曲がったりします。そうなると治すのは不可能なので、よく食べるクリルだけあげたり、大きくなりすぎないように・・・といって餌を制限するのはNGです。そもそも大きくしたくないのであれば、本種を飼育するべきではありません。なので生き餌をバランスよく与えるか、キャットなどの人工餌に慣らせましょう。

 

病気にかかりやすい

まだ体力が時期には意外と病気にかかりやすいです。とくに水温の低下によって白点病や水かび病にかかる個体が多いので、冬場は金魚用のヒーターなどを使って加温してあげるのかいいと思います。また鱗が無くスレにも弱いので、導入時や移動させるときには注意しましょう。ナマズやフグなどの鱗が無い種類を飼育する場合は普段から【テトラパーフェクトウォーター】などの粘膜保護剤の入ったコンディショナーを使うといいです。【charmでヒーターとコンデショナーを探してみる】

 

また、以下にもし病気になった場合の対処法を解説します。

 

◆白点病になった場合
ナマズの場合、鱗が無い分、他の魚より魚病薬には弱いです。なので、白点病の初期症状であれば①2,3日かけて水温を2~3℃上げる②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる③毎日1/5~1/4の水替えをする④いつもよりも多めに餌を与える(食べ残さない程度)、という対応で自然治癒を狙いましょう。

ただ、症状が進んでしまっている場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。投薬する場合はニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを使用します。

 

◆水かび病になった場合
水かび病の場合、白点病よりもやっかいなので迷わず投薬しましょう。手順は以下の通りです。

まずは飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。水かび病は重症化すると治療が困難なので、早期発見、早期治療が大切です。

 

◆目が白くなってしまった場合
片方の目だけ白くなっている場合は単純に傷がついているだけだと考えられるのでほおっておいても治ります。

両目とも白くなっている場合、これは完全に水質の悪化なので、1/2~2/3ほどの水替えを行います。その後毎日1/5~1/4の水替えを行います。また、ろ過槽が汚れいてる可能性があるので、ろ過槽の掃除も行いましょう。それでも治らない(快方に向かわない)場合は、ろ過槽も含めて水槽をリセットしましょう。

【charmで魚病薬を探してみる】

 

ビワコオオナマズの飼育法(飼い方)まとめ

いかがだったでしょうか?日本に生息しているナマズの最大種なので、飼育するにはかなりの覚悟が必要になってきますが、それに見合う魅力は十分だと思います。

しっかりと最後まで飼育するという意思をもって(かつこの記事を参考にして笑)、長く付き合っていきましょう。

【スポンサーリンク】