見た目がチャンナプルクラにそっくりなチャンナオルナティピンニスですが、その飼育法も実はほとんど同じです(笑)
ただ、見た目や性格など若干違うところもあるので、そういったところもふまえてチャンナオルナティピンニスの飼育法に関して詳しく説明していきます。
ただ、その前にこちらのスネークヘッドの飼育に関しての基礎知識をまとめたスネークヘッドの飼い方・注意点をお読み頂くと理解がよりスムーズになると思います。
- チャンナオルナティピンニスとは?
- どこで販売されてるの?価格は?
- 最適な水温、PHは?
- 最大のサイズは?
- 寿命は?
- 餌は?人工餌には慣れるの?
- 性格は?混泳はできるの?
- 水草との相性は?
- プルクラと比べると少し飼いにくい?
- チャンナオルナティピンニスの飼育法まとめ
チャンナオルナティピンニスとは?
プルクラと同じく、ミャンマーに生息しているスネークヘッドです。青みが強いことから、別名スーパーブルームーンスネークヘッドとも呼ばれています。最大サイズなどはプルクラと同じですが、見た目、性格が若干違うので簡単に説明していきます。
チャンナオルナティピンニスとチャンナプルクラの違いは?
◆見た目の違い
チャンナプルクラと混同されることもありますが、オルナティピンニスの方が体側の黒斑がより大きくはっきり入るので、そこで区別可能です。
チャンナオルナティピンニス↓
チャンナプルクラ(My個体です)↓
こう比べると、黒斑の大きさが明らかに違うことが分かりますね。ここで区別します。
◆性格の違い
実際に飼育しているので分かるのですが、プルクラの場合はかなり遊泳性が高く、また好奇心も旺盛なので、すぐに環境・飼育者に慣れます。
一方オルナティピンニスの方は若干神経質で、人工飼料にもプルクラよりも慣れにくい傾向があります。
どこで販売されてるの?価格は?
ある程度大きいショップであれば手に入れられると思います。また、ネット通販でも比較的容易に購入できます。価格はプルクラの3000円よりも高く、8000円程度です。
最適な水温、PHは?
水温は 23~27度程度が理想です。これは、スネークヘッド全般に言えることですが、低水温に強く、高水温に弱い傾向があるので、夏場の高水温には注意しましょう。
水質は弱酸性~中性を好みます。基本的にあまりに酸性に傾かなければ大丈夫です。普通に飼育していれば(サンゴなどを使わなければ)アルカリに傾くことは無いはずなので、酸性に傾きすぎないように注意しましょう。
最大のサイズは?
水槽内だとだいたい30㎝くらいの大きさに成長します。一般的には全長と水槽の縦の幅が同じ程度であれば飼育可能と言われているので、60cm規格水槽(60×30×36)で終生飼育が可能です。
より大きくしたいとかであれば、60×45×45cm水槽だったり、90㎝水槽をおすすめします。
寿命は?
約10年です。
当然ですが、購入した時点で何年経っているかによって飼育できる期間は違うので、長く飼いたい人は小さめの個体を購入しましょう(ただ、小さいほど体力が無く、落ちやすいので注意しましょう)。
餌は?人工餌には慣れるの?
生餌の場合は、小赤だったり、メダカがメインになると思いますが、栄養のバランスを考えて、必ず生餌には餌をしっかりあげたうえで与えましょう。また、同じ理由で時々エビなどを与える方がいいです。
ただ、栄養バランスだったり、管理のしやすさを考えると人口餌に慣れさせた方がいいでしょう。
ショップで生餌だけ与えている場合はいきなり人口餌を食べるようになることは無いので、まずは嗜好性の高いクリルに慣らせます。そうすることで、”この人は餌をくれるひとなんだ”と覚えさせることができます。それからクリルに混ぜてカーニバル、キャットなどを与えるといいです。
クリルもなかなか食べてくれない場合は?
根気であげ続けましょう(笑)
1か月くらいは食べなくても大丈夫です。決まった時間に与えて、数分して食べなければすぐに取り除きましょう。
1か月過ぎても食べなければ、冷凍のエビを使って餌付けするのもありです。
また、冷凍の赤虫をあげるでもいいのですが、食べなかった場合に取り除くのが面倒なので、あまりおすすめはしないです。
クリルには慣れたけどカーニバル(キャット)は食べない場合は?
根気であげ続けましょう(笑)
それでもなかなか食べてくれない場合は、クリルを濡らして、そのエキスをカーニバル(キャット)にかけてからあげると結構食べてくれます。
食べてくれないからと言って、クリル単食にするのは絶対にやめましょう。栄養が偏ってしまい、背中が曲がったり、寿命が短くなる可能性があります。
性格は?混泳はできるの?
スネークヘッドの中でも性格が荒いので、混泳は難しいと思います。どうしても混泳したいという場合は、導入当初から一緒に入れてあげてください。
もともと飼育している水槽に新しい魚を入れると、すでにテリトリーを形成しているので、より他魚に対する攻撃がひどくなります。
もし混泳させるのであれば、同サイズのチャンナプルクラや、ポリプテルスデルヘッジ、ポリプテルスセネガルスなどがいいと思います。
※混泳に絶対はないので悪しからず・・・
水草との相性は?
たしかに見た目の相性はいいですが、コケ対策をしないと大変です。特に立ち上げ当初は悩まされると思います。ライトの照射時間を減らしたり(場合によっては、カーテンを開けっ放しにして、自然の光のみに任せます)、餌の量を減らしたり、水替えの頻度を増やしたりして対応しなくてはいけません。
それでもコケが無くならない、もしくはそういったことが面倒、という場合にはこちらのバイオコケクリアをおすすめします。実際に僕も使ってます。
いや、これ、本当に優秀で、びっくりするくらい効果があります。
ただ、もともと発生しているコケに対しては効果はないので、コケが発生する前に、もしくは除去してから、投入することをおすすめします。
ベルテック バイオコケクリア(Bioコケクリア) 300ml 高性能コケ抑制剤 淡水・海水両用 価格:1,530円 |
プルクラと比べると少し飼いにくい?
ちょっと飼いにくいですね。上でも説明しましたが、基本的に神経質なので、あまり泳がずに人工餌にも慣れにくいです。
なので、よく泳いでほしいし、人工餌にもすぐに慣れてほしいし、自分が来たら寄ってきてほしい、と思うのであればチャンナプルクラのほうがいいと思います。
プルクラの場合、カーニバルにもすぐに慣れましたし、引っ越したその日の夜から問題なく餌を食べてくれました(笑)
チャンナオルナティピンニスの飼育法まとめ
たしかに若干神経質なところはありますが、あくまでプルクラと比べたときにそうなだけであって、特別飼育が難しい種類ではないです。
また、人によってはあまり泳ぐよりも底でじっとしているのを見ていたいという人もいると思います。
また、何をそろえていいのか分からない場合はこちらの記事【60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら? 】を参考にしてみてください。