ロイヤルトーマンは、レッドスネークヘッドと並んでスネークヘッドの大型種として有名なスネークヘッドです。ロイヤルスネークヘッドや、イエロートーマンとかとも呼ばれることがあります。かなり大きくなるので飼育を始めるには覚悟が必要ですが、迫力があるだけでなく大変美しい色彩を見せてくれる魅力的なスネークヘッドです。
- どこで販売されてるの?値段は?
- どんな種類がいるの?
- ロイヤルトーマンとコブラスネークヘッドの違いは?
- ロイヤルトーマンとチャンナメラノプテルスの違いは?
- ペラ州産の個体って何が違うの?
- 最大サイズは?
- 寿命は?
- 必要な水槽の大きさは?
- 最適な水温・水質は?
- おすすめのろ過器(フィルター)は?
- 餌は?人工飼料には慣れるの?
- 混泳は可能?
- ロイヤルトーマンの飼育法まとめ
どこで販売されてるの?値段は?
サイズや、産地にもよりますが、一般的なスマトラ産で、サイズが10㎝くらいの個体が熱帯魚ショップやネット通販で3000~5000円くらいで販売されています。ただ、実際の熱帯魚ショップで購入しようとすると、かなりスネークヘッドに力を入れているショップでないと購入は難しいかもしれません。その場合は取り寄せか、諦めてネット通販で購入しましょう。
どんな種類がいるの?
まず整理しないといけないのが、ロイヤルトーマンの学名はChanna Melanopteraであり、似たような名前のロイヤルスネークヘッドの学名がChanna marulioidesなので別種のはずなのですが、ほとんどのショップでChanna Melanopteraも、Channa marulioidesも区別されずに販売されています。おそらく見た目では判断が付かないのでしょう。なのでここから先は【ロイヤルトーマン=ロイヤルスネークヘッド=イエロートーマン】としてお話します。また後ほど説明しますが、似たような種類としてコブラスネークヘッドChanna maruliusやチャンナメラノプテルスChanna melanopterusが存在します。これらは成魚になると見た目が変わってくるので、完全なる別種としてお話します。
ロイヤルトーマンとコブラスネークヘッドの違いは?
コブラスネークヘッドが全体的に黒っぽい色なのに対し、ロイヤルトーマンは黄色い体表に黒い模様が入るという点で区別できるかともいます。ただ、コブラスネークヘッドは地域によって色がかなり異なり、マルリウスとして販売されている種類はロイヤルトーマンにかなり似ているので(若干青みがかってるみたいですが・・・)、正直見た目だけだと分からないこともあると思います。
ロイヤルトーマンとチャンナメラノプテルスの違いは?
これは下の画像を見てもらえれば分かると思いますが、成魚になると明確に違いが出ます。メラノプテルスのほうがかなりオレンジの発色が強いです。ただ、メラノプテルスはかなり希少でその分値段も跳ね上がります。幼魚でも20000円以上、大きい個体だと100000円を超える個体もいます。また、幼魚の時はそこまでオレンジの発色は強くなく、成長しても発色しないと思っていたら普通のロイヤルトーマンだった・・・・、なんてこともあるので、幼魚を購入するときは信頼できるショップから購入しましょう。
・ロイヤルトーマン↓
・チャンナメラノプテルス↓
ペラ州産の個体って何が違うの?
一般的なスマトラ産の個体と比べて体色が全体的に明るく、黄色味もより強くなります。若干値段も上がります。
最大サイズは?
最大で70~80㎝にまで成長します。40~50㎝までは成長の速度はものすごく早く、そこからゆっくり最大サイズにまで成長する感じです。
寿命は?
基本的に寿命は大きさに比例するので、15~20年以上は生きるでしょう。
必要な水槽の大きさは?
最大サイズが約80㎝なので、最低でも120×90×60㎝の水槽は必要になります。本当は幅180㎝以上の水槽が望ましいです。
最適な水温・水質は?
水温は 23~27度程度が理想です。これは、スネークヘッド全般に言えることですが、低水温に強く、高水温に弱い傾向があるので、夏場の高水温には注意しましょう。
水質は弱酸性~中性を好みます。基本的にあまりに酸性に傾かなければ大丈夫です。普通に飼育していれば(サンゴなどを使わなければ)アルカリに傾くことは無いはずなので、酸性に傾きすぎないように注意しましょう。
おすすめのろ過器(フィルター)は?
肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。
ただ、費用的に導入できるのであればオーバーフローが一番いいと思います。
餌は?人工飼料には慣れるの?
生餌を与える場合、小さい個体であれば、冷凍赤虫、小赤、エビなどで、成長するにしたがってササミ、姉金、ザリガニ、冷凍の川魚などにしていきます。生餌を与える場合は、小赤だけ、とかではなく、栄養に偏りが出ないように数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。
もしそれが面倒で、かつランニングコストが気になるという方は、人工飼料に餌付かせた方がいいです。栄養バランスも優れていますし、餌からの病気の持ち込みも防げます。スネークヘッドの中では比較的人工飼料には餌付きやすい種類です。
人工飼料に餌付けたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットかカーニバルを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
なかなか水面に来てくれない個体はキャット、来てくれる個体はカーニバルという感じで分けるといいです。
上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
混泳は可能?
気が荒いので、基本的には単独飼育がいいです。ただ、どうしても混泳させたいという場合は、最大サイズを合わせましょう。なので、もし混泳するのであればレッドスネークヘッド、コブラスネークヘッドなどの大型のスネークヘッドや、レッドテールキャット、アリゲーターガー、シルバーアロワナなどがいいのではないでしょうか。
ロイヤルトーマンの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?正直分類とかがややこしすぎで途中で投げ出しそうになりました笑。まあメラノプテルス以外はそこまで変わらないので、気にしなくていいと思いますよ笑。ただ、どの種であっても大型になるということは変わらないので、しっかりとした覚悟をもって飼育しましょう。