ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

スネークヘッド・大型魚・古代魚の拒食症を防ぐ

みなさん、飼育している熱帯魚の拒食に悩まされたことはありませんか?おそらくその経験があるからこそこの記事を見てくれているのかと思います。

この記事を読むことで

・拒食症の原因

・拒食症になってしまった場合の対策

・拒食症にならないための対策

が分かります。

  

拒食症の原因と対策は?

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出展:http://diving.tank.jp/siryo-t.htm

これはたくさんあるので、以下にまとめていきます。この中で自身の飼育環境に当てはまっていそうなものがあれば一つずつ、潰していきましょう。

 

水温が低いor高い

水温が下がりすぎるという現象は、ヒーターのワット数が水量にあっていなかったり、寒くなりすぎる地域で起こりえます。ワット数があっていない場合はまず合わせてあげましょう。また、ヒーターは基本的に気温が10℃以上ある場合を基準に作られています。それでもほとんどの地域では設定温度よりも少し下回るくらいですが、寒冷地で、水温がほとんど上がらない場合は下の表を参考にして、一段階上のワット数のヒーターを購入しましょう。例えば45㎝水槽だったら150w、60㎝水槽であれば200wという感じです。

また、青系スネークヘッドの場合は逆に水温が上がりすぎると餌を食べなくなってしまうので、その場合は水槽用のクーラーを使用して水温を下げてあげましょう。

 

水質の悪化

水質が悪化し、アンモニアや亜硝酸の濃度が高くなると、餌を食べなくなります。専用キットを使ってこれらの濃度を計測(アンモニア濃度を測るものはほとんど売っていないですが・・・)し、高ければすぐに水替えをしましょう。

 

 

PHが合っていない

飼育していると基本的には酸性に傾いていくので、PHが下がりすぎて飼育魚の適正なPHとかけ離れてしまう場合があります。大型の水槽のろ過槽にサンゴを入れている人多いですが、そこにはPHの下がりすぎを防ぐ目的があるわけです。なのでもPHを測って低すぎる場合は水替えをしましょう。水替えをしてもまたすぐに下がってしまう場合はサンゴなどをろ過槽に入れて対策しましょう。もしくは水槽自体を大きくするのもありです。

 

いじめられている

セパレートを使うか、別水槽に移して隔離しましょう。

 

水槽が狭すぎるor広すぎる

狭すぎる場合、ストレスで拒食になる場合があります。基準は飼育魚の大きさが、水槽の縦幅を超えているかどうか、です。超えている場合は狭すぎます。すぐに一段階大きい水槽に移動させましょう。

逆に広すぎると怯えてしまったり、餌に気づかなかったり、生きエサの場合逃げられて食べられない、ということがあります。その場合は一段階小さい水槽に移動させるか、セパレータを使って遊泳範囲を狭めてあげましょう。

 

単純に餌に飽きた

水質、水温には問題なく、水槽の大きさも適切にもかかわらず餌を食べない場合は、今与えている餌に飽きてしまっている場合があります。様々な餌を試してみましょう。その食べてくれた餌に、もともと与えていた餌を混ぜて与えるとまた食べてくれるようになります。

 

寿命が近い

これはしょうがないです。

 

環境の変化からくるストレス

ショップでは食べていたのに、家に持って帰ってきたら、全然食べなくなったというのはよくあることです。これは環境の変化からくるストレスが原因だと考えられます。基本的には餌に飽きてしまったパターンと同じように、生きエサから人工餌まで様々な餌をあげます。また、水槽の近くであまり大きな音などを立てないよう注意し、ストレスを与えないようにしましょう。水槽の前面以外を紙などで隠すのもいいと思います。一度食べてくれるようになった後は比較的他の餌でも食べてくれるようになります。

 

上記の対策をしてもどうしても食べてくれない場合

様々なことをしてもなかなか食べてくれないということもあります。あくまで上記の対策をすべて行ったうえで、それでもダメな場合は以下のことを試してみてください。

混泳魚を入れる

よく餌を食べる魚を入れてあげるというのは有効な手段になります。その魚がバクバク餌を食べていると、それにつられて食べるようになるというのはよくあることです。

断食させる(最終手段)

10日間の断食後、嗜好性の高い餌を与えてみましょう。久しぶりに餌を見たことで反射で食べてくれることがあります。

 

拒食症にならないための対策は?

さて、ここまで拒食症になった場合の対策を述べてきましたが、本当は拒食症にならないのが一番ですよね。なので、拒食症にならないための方法を以下にまとめます。

 

飼育魚の情報を知る

ここを飼育前にしっかり調べることで適切な水温やPH・必要な水槽のサイズ・混泳相手なども知れると思うので、ここは手を抜かずに行いましょう。

 

定期的な水替え

週1回、1/3の水替えを行うことで水質の悪化とPHの下落を防ぐことができます。

 

あえて決まった時間に餌を与えない

これは主に餌に飽きさえないための対策になります。よく餌は決まった時間にあげましょう、という情報をよく見ますが、僕はそれが拒食の原因になっていると思っています。こうしてしまうと、魚は『いつでも餌を食べられる』と思ってしまいます。これは自然界ではありえない状況です。そうするといわゆる【飢餓感】がなくなってしまうのではないのかなと思います。なので、あえて与える間隔や時間を決めずに(ただし、丸2日餌を与えない期間はつくらないようにしてます)、丸1日与えない日もあれば1日2回与える日もつくりましょう。また、生きエサの場合も常に生きエサが泳いでいるという状況はなくし、与える時間をこちらでコントロールしましょう。

こうすることで、『食べられるときに食べよう!』と思ってもらい、拒食を防止できます。 

(番外編)生きエサは食べるけど人工飼料は食べない場合は?

これもよくある悩みですよね。ただ、こちらのほうが比較的簡単に対処できるかと思います。詳しくは【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】で紹介しています。これを実践すればだいたい改善できます。