ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

レッドスネークヘッドの飼育法(大きさ・水槽サイズ・混泳・餌)

レッドスネークヘッド(学名:Channa micropeltes)は、現地では釣りの対象魚として人気があり、また、観賞魚としてはそのコバルトブルーに輝く体表から人気の、大型のスネークヘッドです。スネークヘッドの中でもかなり大型になることから、飼育には覚悟のいる種類でもありますが、美しさと迫力を兼ね備えているので人気の種類でもあります。今回はそんなレッドスネークヘッドの飼育法を解説します。

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出展:https://commons.wikimedia.org/wiki/Main_Page

 

販売ってされてるの?値段は?

熱帯魚ショップや、ネット通販で8㎝程度の稚魚が1000円前後で販売されています。値段だけを見るとかなり購入しやすい種類ですが、最後まで飼育できるかということをしっかり考えてから購入しましょう。僕も稚魚の独特のキレイさとその値段から、購入しようと思ったこともありましたが、その場でネットで調べて断念した覚えがあります笑。スネークヘッドに力を入れているショップではわりと頻繁に入荷はあります。また、ネット通販でもそこまで苦労せずに見つけることができるでしょう。

 

適切な水温・水質は?

水温は 23~27度程度が理想です。これは、スネークヘッド全般に言えることですが、低水温に強く、高水温に弱い傾向があるので、夏場の高水温には注意しましょう。

水質は弱酸性~中性を好みます。基本的にあまりに酸性に傾かなければ大丈夫です。普通に飼育していれば(サンゴなどを使わなければ)アルカリに傾くことは無いはずなので、酸性に傾きすぎないように注意しましょう。

 

餌は?人工飼料には餌付くの?

生餌を与える場合、小さい個体であれば、冷凍赤虫、小赤、エビなどで、成長するにしたがってササミ、姉金、ザリガニ、冷凍の川魚などにしていきます。生餌を与える場合は、小赤だけ、とかではなく、栄養に偏りが出ないように数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。

もしそれが面倒で、かつランニングコストが気になるという方は、人工飼料に餌付かせた方がいいです。栄養バランスも優れていますし、餌からの病気の持ち込みも防げます。スネークヘッドの中では比較的人工飼料には餌付きやすい種類です。

人工飼料に餌付けたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットかカーニバルを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

なかなか水面に来てくれない個体はキャット、来てくれる個体はカーニバルという感じで分けるといいです。

上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。

 

 

最大サイズ(大きさ)は?

自然下では約1mに成長し、飼育下でも80㎝程度に成長します。

成長速度は?

10㎝程度の稚魚を飼い始めたとして、十分な広さの水槽で、十分な餌を与えていれば、1年で40~50㎝程度に成長します。そこから若干成長はゆっくりになり、少しずつ最大サイズである80㎝に近づいていきます。

 

飼育に適した水槽サイズは?120㎝水槽での飼育は可能?

終生飼育を考えるのであればやはり最終的には180×90×60㎝クラスの水槽が必要になります。よく120㎝水槽で飼育できるのかという質問を見ますが、120㎝水槽での終生飼育は難しいです。40~50㎝までであれば120㎝水槽でも飼育可能ですが、そこまで成長したら180㎝水槽に移動させてあげましょう。

 

おすすめのろ過器(フィルター)は?

肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。ただ、費用的に導入できるのであればオーバーフローが一番いいと思います。

 

混泳は?

気が荒いので、基本的には単独飼育がいいです。ただ、どうしても混泳させたいという場合は、最大サイズを合わせましょう。なので、もし混泳するのであれば、ロイヤルトーマン、コブラスネークヘッドなどの大型のスネークヘッドや、レッドテールキャット、アリゲーターガー、シルバーアロワナなどがいいのではないでしょうか。

 

You tubeで、シルバーアロワナやレッドテールキャット等と混泳している動画があったので載せておきます↓

www.youtube.com

 

レッドスネークヘッドのかかりやすい病気は?

大きくなれば体力もあるのですが、稚魚のうちは意外と病気にかかりやすいです。そして体力がないので、すぐに死んでしまうということもあります。その中でも特にかかりやすいのが水カビ病と白点病なので、それらの原因と対処法を説明します。

水カビ病

◆原因

ミズカビ科に属するいろんな糸状菌(サプロレグニア)が寄生することによって発症します。実はこのような病原菌は水中に必ずいるのですが、健康な魚には感染しません。長期の輸送や、網によりすれ傷に付着して発症したり、水温の低下により発症することが多いです。また、食べ残しの餌からカビが発生すると、これも水かび病の原因になります。重症化すると治癒が困難になる場合が多いので、早期発見、早期治療が大切です。

 

◆治療方法

飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。グリーンFリキッドを勧める理由は白点病の項目に書いてあります。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。ただ、塩分に弱い魚には様子を見つつ、少しずつ濃度を上げましょう。

 

白点病

◆原因

白点虫の寄生によって起こります。水温の急激な変化(特に25℃以下になると発病しやすいです)で発症したり、外部から新たな魚を導入した時に、白点虫も一緒に水槽内に持ち込まれることによって発症することが多いです。

 

◆治療方法

まず、水槽の1/3~1/2の水替えを行い、白点虫を追い出します。その後、ニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを投入して薬浴します。水草が入っていないのであればグリーンFリキッドがいいと思います。

 

ジャンビ産のレッドスネークヘッドの特徴って何?

よく【ジャンビ産】とか【インド産】とか書かれていて、『ジャンビ産は特にコバルトブルーが強く出ます!』とか言われていますが、レッドスネークヘッドの場合は産地によって体色が変わるというより、個体差によるものが大きいということが分かっています。また、仮にジャンビ産はよりコバルトブルーがを強く発色するとしても、ショップで書いてある産地が正しいかは、はっきり言って分かりません。なので産地にはそこまでこだわらなくてもいいのではないでしょうか?

 

レッドスネークヘッドの飼育ブログ紹介

 こういった情報だけだといまいち伝わりにくい部分もあるかと思うので、実際に飼育している人のブログを載せておきます。よかったらご参考ください。

 

◆大型魚飼育in神秘の国インドネシア

もう更新は終わってしまいましたが、上の動画をあげた方と同じ方です。レッドスネークヘッドだけでなく様々な大型魚を飼育されています。

blog.goo.ne.jp