ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ワイルドベタの飼育法(サイズ・水質・餌・混泳・繁殖など)

ベタと言われると皆さんはあの祭りとかでも売られている赤とか青とかの派手なベタを想像されるかもしれません。

でも実は、そういった派手なベタはすべて品種改良によるものなのです。

今回紹介するワイルドベタは、そういった派手なベタの原種となっている種類も含めて数多く存在するので、その中で日本でも手に入りやすい、ポピュラーな種類に関して紹介していきます。

 

  

どんな種類がいるの?

一口にワイルドベタと言っても、1種類ではありません。まだ日本に輸入されていない種類とかも含めると、かなり多くの種類が存在していると言われています。また、その大きさも種類によって異なってくるので、小型種・中型種・大型種に分けて紹介していきたいと思います。

小型種(最大サイズ5~6㎝)

5~6㎝程度の小型種なので、ペア飼育であっても30㎝水槽を用意すれば問題ありません。

 

◆ベタ・ルブラ

100年前にスマトラに分布するという記述が見つかって以来、全く姿を見せなかった幻のベタです。近年見つかり、ちらほら見かけるようになった種類です。

 

◆ベタ・チャンノイデス

他のベタとは違う、その独特の体型で話題になった種です。そこまで水質にはうるさくなく、人工飼料にも餌付きやすいので飼いやすい種類だと言えます。

 

◆ベタ・アルビマルギナータ

チャンノイデスに似ていますが、こちらの方が赤みが強く、尾ビレの黒い部分が縁全体を覆う点などで区別可能です。この種もそこまで水質にはうるさくなく、人工飼料にも餌付きやすいので飼いやすい種類だと言えます。

ワイルドベタの一種

 

◆ベタ・ルティランス

ストライプやスポットなどの特別な模様を持たない、赤一色の体色が美しい種です。弱酸性の水質を好み、繁殖例も少ないので、飼育・繁殖ともに少し難易度の高い種類と言えます。

 

◆ベタ・アピアピ

現時点で、ワイルドベタの最小種であるといわれている種類です。小型種ながら、飼い込むと全身が真っ赤に染まるので、存在感のある種類でもあります。

 

◆ベタ・コッキーナ

体側中央部に小さなグリーンやメタリックブルーの斑紋入る美しい種類です。ただ、この模様に関しては個体差が大きく、全く入らない種類もいます。

 

中型種(最大7~10㎝)

ペア飼育で、40~45㎝水槽が必要になる種類です。

 

◆ベタ・スマラグディナ・コッパー

マハチャイのブルータイプの作出過程で得られたインベリスとの種間交雑雑種であると言われています。水質にはうるさくなく、飼育は容易です。

ベタスマラグディナコッパー

 

◆ベタ・スマラグディナ・ギター

体表がメタリックグリーンやターコイズブルーに発色する大変美しい種類です。水質にはうるさくなく、飼育は容易です。

大型種(最大10㎝以上)

ペア飼育で60㎝の水槽が必要になります。

 

◆ベタ・ユニマクラータ

流水域に生息している種類で、ベタの中でも特にサイズが大きくなり、かなりの存在感があります。清潔な水であればPHはそこまで気にしなくてもいい種類です。人工飼料にも慣れやすいです。 

 

◆ベタ・マクロストマ

以前は流通量も少なく高価でしたが、現在は流通量も若干増え、値段も手が届く価格になってきましたが、ベタの王様と言われるだけあって、美しく迫力がある姿に成長します。飼育に関しては難しいという情報があったり、いや、そんなでもないよ、という情報があったりするので、個体差が大きいのかもしれません。

 

 

ワイルドベタの飼育法は?

これに関して、水槽サイズに関してはその種類によって変わってくるのですが、それ以外に関してはそこまで(全くではないですよ)変わらないので、まとめて説明しちゃいます。

 

最大サイズ・水槽の大きさは?

最大サイズは先ほどもお伝えしましたが、小型種が5~6㎝、中型種が7~10㎝、大型種が10㎝以上となります。水槽の大きさに関しては、ペア飼育で考えると小型種が30㎝水槽、中型種か40~45㎝水槽、大型種が60㎝水槽、というのが目安になります。

 

水温・適切な水質は?

水温に関しては23~26℃程度を好みます。また、真夏の高水温には比較的強いですが、低水温には弱い傾向にあります。なのでヒーターによる加温はかならず行いましょう。

水質に関しては弱酸性を好みます。なので底床を敷く際にサンゴや大磯などアルカリ性に傾ける性質があるものは避けましょう。ソイルなどがいいかなと思います。水10Lに対して1~2粒ほどのアルダーシード(やしゃぶしの実)を入れるとちょうどいい水質になります。

これ↓

 

餌は?人工飼料には慣れるの?

基本的には冷凍赤虫などの生餌を好みますが、栄養のバランスだったり、色揚げを考えると人工飼料に慣れせたほうがいいでしょう。【B-blast 究極の餌 ベタ用】であれば、食いつきもよく栄養バランスにも優れているのでおすすめです。お値段も手ごろなのがいいですね。

 

混泳は可能?

品種改良されたベタに関しては気が荒く、基本的に混泳は不可ですが、ワイルドベタに関しては種類によっては温和だったりするので、改良ベタよりも混泳に対するハードルは低めです。また、同種同士は激しく争うことはありますが、他魚に関しては比較的無関心なので、口に入らない大きさの種類とであれば混泳は可能です。

同種のオス同士の混泳に関してはベタ・アルビマルギナータやベタ・チャンノイデスであれば比較的温和なので可能かもしれません。ただ、やはり発情期には激しく争うことがるので同種同士の混泳は避けた方が無難です。

 

色の揚げ方は?

色揚げとは、簡単に言うと【きれいな発色を見せてくれるようにする】です。これに関してはすぐに効くものはないのですが、以下のことを継続すると自然ときれいな発色を見せてくれます。

①水質のところでお話しした、アルダーシード(やしゃぶしの実)をあらかじめ入れて水を用意しておき、それを水替えのたびに使用すること。ブラックウォーターを作ることができ、現地の水質・水の色合いを再現できます

➁冷凍赤虫だけでなく、栄養バランスの良い人工飼料も与える。

➂急激な水質の変化は避ける⇒週1回、1/4~1/3の定期的な換水を行う。よほどのことがない限り全換水などは避ける

④以上のことを継続

ショーベタなどの改良ベタと違い分かりやすいきれいさとか美しさはないですが、飼い込むことによってだんだん発色が良くなるという点もワイルドベタの魅力でもあります。

 

フィルターは何を使えばいいの?

後に説明する泡巣タイプのベタに関しては止水域に生息しているので、強い流れを嫌います。なので水草などを入れて浄化は任せてフィルターは設置しないという手法もあります。また、フィルターを使用する場合も、上部フィルターや外掛けフィルターではなく、投げ込みフィルターや、底面フィルター、スポンジフィルターなど使用することをおすすめします。マウスタイプのベタも同じようにしたほうが無難です。

 

 

繁殖はどのように行われるの?

ワイルドベタの繁殖の形態は、泡巣タイプとマウスタイプに分かれるので、それぞれ詳しく説明していきます。

 

泡巣タイプとは?

バブルネストビルダーとも言います。ベタ・スマラグディナ、ベタ・スマラグディナ、ベタ・コッキーナ、ベタ・アピアピ、ベタ・ルティランスなどがこのタイプにあたります。オスが水面に泡巣を作り、そこで卵を孵化させるタイプです。水流を弱め、浮草などを浮かべるとより泡巣を作りやすくなります。泡巣を作ったオスは、メスを追い回し始めます。その後オスとメスが絡まりあい、産卵を行います。メスから産み落とされた卵はオスによって泡巣へと運ばれます。産卵が確認されたら、すぐにメスを別水槽に移しましょう。

特に問題がなければ2~3日後に孵化します。さらに孵化後2~3日くらい経つと稚魚が自由遊泳を開始するので、それが確認したらオスを別水槽に移しましょう。ブラインシュリンプを食べられるようならいいですが、もし食べられないようならインフリゾリアなどの微小生物を与えます。

 

マウスタイプ

マウスタイプとは、卵を咥えて育てるタイプのベタのことです。マウスブリーダーとも言います。ベタ・チャンノイデス、ベタ・アルビマルギナータ、ベタ・ルブラ、ベタ・ユニマクラータなどがこのタイプにあたります。泡巣タイプのベタと違い、オスが泡巣を作り始めるといった分かりやすい行動は特にはないですが、ペアが寄り添って泳いでいる様子を頻繁に見れるのでれば、産卵が近い可能性が高いです。産卵した場合、オスの口が大きく膨らむので、すぐにわかります。それを確認したらメスを別水槽に移しましょう。

2週間程度でオスの口から稚魚が出てきます。それまでの間はオスには餌を与えないようにしましょう。稚魚が泳ぎ出した頃にはある程度育っていて、ブラインシュリンプ幼生を食べることができるため、その後の育成は楽です。

 

ワイルドベタの飼育に必要な用品は?

上記のことをまとめると、ワイルドベタの飼育に必要な用品は以下の通りになります(バケツとかアミとかカルキ抜きなど、最低限必要な用品はあるという前提でお話しします)

①水槽

小型種⇒30㎝水槽、中型種⇒40~45㎝水槽、大型種⇒60㎝水槽が必要になります

➁底床

全く敷かないか、ソイルがおすすめです(栄養系のソイルではなく、吸着系のソイルがおすすめ)。ただきれいな色味を出したいのであればソイルを敷きましょう。

➂餌

冷凍赤虫や【B-blast 究極の餌 ベタ用】などのベタ用の人工飼料

④ライト

まあ、なんでもいいです(笑)

➄アルダーシード(やしゃぶしの実)

ブラックウォーターにするためです

⑥浮草

泡巣タイプのベタの繁殖には必須です。アマゾンフロッグピッド、サルビニア、ウォータースプライトなどを浮かべてあげましょう。

 

以上のものが家にあればそれを使ってもいいですし、もしなければチャームなどのネット通販で購入しましょう。

チャームであれば、5980円以上の購入で送料無料ですし、気に入ったベタがいれば生体・用品ともに一気に揃うので、届いたその日に水槽のセット&生体導入が完了します。

 

ワイルドベタの飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?ショーベタのように分かりやすい美しさはないですが、飼い込むほどにその美しさを発揮してくれる魅力的な種類です。じっくりと飼育を楽しみたい方、繁殖を考えている方、ぜひこの記事を参考にして飼育してみてくださいね♪