ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ドンコの飼育法(大きさ・成長速度・餌・繁殖・水温など)

ハゼの中では意外と珍しい、一生を川淡水域で過ごす種類で、かなり大型になります。またその大きな口が特徴的な、なんともかわいらしいハゼです。

川で捕まえたけど、熱帯魚ショップ見かけていいなと思ったけど育て方が分からない・・・そういった方のために今回はドンコの飼育法に関して説明します。

また、僕は大学の卒論でカジカ虫卵型の初期生活史について調べていて、その過程でドンコにも少し触れていたので、なんとも懐かしい気持ちでこの記事を書いています。まあそんなことはどうでもいいかなと思うので(笑)さっそく始めていきます。 

 

生息地とその生態は?

主に西日本に分布しています。流れが比較的緩やかな河川の中~上流に生息しており、一生を淡水域で過ごします。底砂か砂礫を好み、昼間は物陰に潜み夜になると活発に動き出す、夜行性の魚です。

食性は動物食で、魚類・水生昆虫・甲殻類等を捕食します。またその大きな口から、自分の体の半分くらいの大きさの生き物であれば食べてしまうこともあります。

 

ドンコとアユカケの違いは?

非常に似ている2種ですが、実はその見た目の特徴や、分類・生態などが大きく異なっています。ざっくり以下で説明します。

 

見た目の違い

・ヒレ

尾びれに近い方の背びれに注目して見てみてください。              まずはドンコ↓

 こちらがアユカケ↓

アユカケの方が大きいのが分かります。

 

・体色、模様

環境や個体にもよりますが、ドンコのほうは全体的に黒っぽく、アユカケのほうは黄土色っぽい体色に黒のバンドが入ります。ドンコに入る場合もありますが、アユカケほどはっきりとは入らないです。入るとしてもぼやーっと入ります。

 

・口の色

これはアユカケの雄限定ですが、成熟したオスは繁殖期になると口が赤くなります。

 

分類・生態の違い

・分類の違い

ドンコはハゼの仲間で、アユカケはカジカの仲間になります。

 

・生態の違い

ドンコは一生を淡水域で過ごしますが、アユカケの産卵は沿岸近くで行われ、生まれた稚魚は川を遡上し、成熟すると海に降河するという生態をもつ降河回遊魚です。

 

どこで販売されているの?価格は?

淡水魚も取り扱っている、そこそこ大きめの熱帯魚ショップやペットショップであれば比較的容易に購入することができます。

もし近くにそういったショップが無ければcharmなどのネット通販を利用しましょう。1000円前後と、手に入れやすい価格で購入可能です。

 

寿命は?

 5年以上です。中には10年以上生きる個体もいます。

 

大きさはどれくらい?

最大で25㎝にまで成長します。まあそれでも水槽内では20㎝くらいで成長が止まる個体が多いでしょう。

成長速度は?

正確なデータはないですが、最大サイズが20~30㎝くらいの多くの個体は、2~3年くらいで最大サイズの80%くらいに成長し、あとは寿命までゆーっくり成長するという印象です。なのでドンコも2~3年で18㎝くらいにまで成長し、あとは個体によって20㎝で止まったり25㎝まで成長したりするのではないかと考えられます。

 

必要な水槽の大きさは?

そこまで大きくしたいという希望がないのであれば、単独飼育だったら45㎝水槽で問題ないでしょう。ただ、混泳させたり、大きくさせたいのであれば60㎝水槽を用意してあげましょう。

【関連記事】

60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は?

 

 

餌は?人工飼料には餌付くの?

生餌を与える場合はめだか、冷凍赤虫、小赤、エビなどになると思います。生餌を与える場合は、栄養に偏りが出ないように、赤虫だけ、小赤だけ、とかではなく、数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。

もしそれが面倒で、かつランニングコストが気になるという方は、人工飼料に餌付かせた方がいいです。栄養バランスも優れていますし、餌からの病気の持ち込みも防げます。

餌付きやすい種類なので、そこまで苦労することはないかと思いますが、人工飼料をなかなか食べないという場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ  】をご参考ください。

 

適切な水温・水質は?

水温は5~25℃を好みます。夏場の高水温に弱いので、水槽用のファンやクーラーを使用しましょう。

水質に関しては中性付近を保っていれば問題ないです。ただ酸性に傾きすぎると状態を崩すので、定期的な水替えを怠らないようにしましょう。

 

おすすめのフィルターは?

大食漢で水をよく汚すので、ろ過能力は大きめのフィルターがいいかと思います。特に理由が無ければろ過力が大きくて管理も簡単な上部フィルターがおすすめです。

また、夏場の酸欠には弱いので、メインのフィルターに加えて水作エイトなどの投げ込みフィルターやぶくぶくをいれてあげるといいです。

 

おすすめの混泳相手は?

本種は気が荒く、同種多種かまわず攻撃する傾向があるので、本来は単独飼育が望ましいという前提でお話しします。

まずテナガエビも含めてエビ類は餌になるので止めましょう。同様の理由でメダカなどの小魚もだめです。同種同士もおすすめできません。大きさが同じくらいだったら喧嘩するし、差があると下手すると共食いします。

ドンコに危害を加えず、かつドンコと同じかそれより大きい種類がいいかと思うので、そう考えると大きめのフナやカワムツ、カマツカなどが混泳相手として挙げられます。混泳するならこれらの種類でしょう。

 

ポリプテルスなどの熱帯魚との混泳は?

たしかに上記の条件は満たしてはいますが、前提として好む水温が違うので、もし混泳させるとしたら熱帯魚の方に水温を合わせないといけません。ただそうするともともとの自然界の水温とは大きく異なってしまうので、あまりおすすめできません。ずっとその状態で飼育すると体調を崩したり、短命に終わったりします。

 

どのように水槽をレイアウトすればいい?

本来夜行性なので、流木や岩で隠れ家を作ってあげると落ち着きます。シェルターをポンと置いてあげるだけでもいいです。

また底砂に関してですが、基本的に本種は底の方にいることが多いので粒が角ばっているようなものは避けましょう。  田砂 (たずな)を使うとそれだけで日淡水槽!という雰囲気を作れるのでおすすめです。また無難に 大磯砂でもいいでしょう。

ちなみに、田砂+流木+岩+水草(なんでもいいけど活着できて抜かれないアヌビアスナナとかミクロソリウムがおすすめ)で、いい雰囲気の水槽レイアウトが作成できます。

 

☆レイアウト例↓(この動画の底砂は田砂じゃないかも。まあでも色は同じなので同じような雰囲気は出せるでしょう。)

www.youtube.com

 

ドンコがなかなか動かない!病気?

そもそもドンコは夜行性なので、昼間は動かなくて普通です。ただ環境に慣れるとだんだん動いてくれるようになります。なので体表に何か異変があったり、明らかに苦しそうにしているのでなければ病気ではないので安心してください。

 

ドンコがかかりやすい病気は?

水カビ病や白点病にかかりやすいです。以下に原因と対処法を説明します。

 

水カビ病

移動によるスレや、水温の低下によって引き起こされることが多いので、網目が細かい網を使ったり、なるべく室内で飼育してあげた方がいいです。

もしそれでもかかってしまった場合は半分程度の水替えをして、グリーンF ゴールドで、薬浴しましょう。

詳しくはこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~】をご参考ください。

でももちろん病気にはならないほうがいいので、予防法としてこちら【魚の病気の予防法を学ぶ 】も読んでおくといいです。

 

白点病

水温の急激な低下によって引き起こされることが多いです。なので水カビ病対策と同じように室内での飼育をおすすめします。

もし白点病にかかってしまったら、飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。

詳しくはこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~】をご参考ください。

でももちろん病気にはならないほうがいいので、予防法としてこちら【魚の病気の予防法を学ぶ 】も読んでおくといいです。

 

飛び出しに注意!

実はドンコ、飛び出します。実際僕も油断して蓋をしないでおいたら夜中に飛び出て☆になってしまってました・・・。こんなところから?というところからでも飛び出してしまうのでどんな小さな隙間も埋めるようにしましょう。

 

水槽内での繁殖方法は?

まずオスメスの見分け方でははっきりとしたものがないので、60㎝水槽に同種を数匹入れて飼育するしかなさそうです。また、その際は喧嘩の被害を緩和させるために+産卵床として使用するために土管を多く入れてあげましょう。

成熟したオスは繁殖期(4~7月)になると、一つの土管の周りに縄張りを張ります。しばらくするとそこにメスを迎え入れて土管内で産卵します。孵化までオスが卵を保護します。

 

孵化後の対応

孵化後はインフゾリアなどの微生物を与えます。1週間くらいするとイトミミズを食べてくれるようになります。その後、共食いなどもしつつ徐々に大きくなっていきます。

出展:【神戸の淡水魚】http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/flshfish/flshfish/20040.html

 

ドンコの飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?熱帯魚もいいですけど、やっぱり日本淡水魚もいいですよね。久しぶりに日本淡水魚の記事を書いておもしろかったです。

この記事を読んで、ドンコを飼育してみたいと思った方もいるかもしれません。ただそうは言ってもドンコを飼育するのに必要な用品とか、いくらかかるのかが分からない!という方も多いと思います。そういった方のためにこんな記事⇒【60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は? 】を書いてみたので、よかったら見てみてください。 

ほかにどんな日本淡水魚がいるのか知りたい方は飼いやすい日本淡水魚10種類まとめ 60cm水槽で飼育できる日本淡水魚の中型魚の飼い方まとめ などをご参考ください。