ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

スネークヘッドがかかりやすい病気の原因と治療法まとめ

一応タイトルは、【スネークヘッドがかかりやすい病気】ですが、そもそもスネークヘッドは丈夫な種類が多く、定期的なメンテナンスを欠かさなければ病気にはかかりづらい種類です。

ただ、だからこそ油断してある日急に病気になってしまった!ということが起きやすい種類でもあります。そうなったときに大事なことは当たり前ですがその病気に対して正しい対処を行うこと、です。

これが意外と難しい。日ごろから金魚などを飼育している方であれば、病気などは日常茶飯事なのである程度その対処法も身に付いていると思いますが、スネークヘッドだったりポリプテルスなどは、その丈夫さ故になかなか病気にならないので、そういった種類しか飼育したことがないと病気になった時の対処に困りがちです。

なので今回はそういった方のために、スネークヘッドがかかりやすい病気とその対処法に関してまとめました。 

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※写真はイメージです(アイキャッチ画像のために載せました笑)

 

スネークヘッドがかかりやすい病気は?

やはり白点病にかかりやすいです。また、これはスネークヘッドというか肉食魚を飼育していると起こりうる話なのですが、ケンカで傷ついたところから水カビ病に発展することがあったりもします。

他にも、適切な環境で飼育していないことでウーディニウム病(コショウ病)、尾ぐされ病・口くされ病(まとめてカラムナリス症とも言う)、ポップアイ・穴あき病・松かさ病(まとめてエロモナス症)にかかったりします。

あと病気とは少し違うのですが、水質が悪化したり、その飼育しているスネークヘッドの好む水質に合っていなかったりすると目が白くなります。

特にカラムナリス症とエロモナス症に関しては発症したら治療が困難な場合が多いので、早期発見・早期治療以上に予防が大事になりますが、もし発症したとしても、しっかりと正しい対処法ができるようにしておきましょう。

白点病

これはスネークヘッドに限らず、どの魚もかかりやすい病気の一つです。その名の通り、魚の体表に白い斑点が付く病気です。

水質の急激な変化、外部からの持ち込みなどが原因で感染します。水合わせをしっかり行うのと、新しく魚を入れるときはトリートメントをしっかり行いましょう。

※トリートメントって?⇒水合わせ方法・トリートメント方法|チャーム

発症した場合、全体の半分くらいの水を換え、水温を30℃程度まで上げます。その後アグデン、グリーンFリキッドなどの白点病の治療薬を適量投入します。また、塩分濃度が0.5%程度になるように塩を入れるのも効果的です。

◆動画があったので。こんな感じになります↓

www.youtube.com

水カビ病

体の一部に綿のようなカビが寄生する病気です。

ケンカで傷ついた箇所から発生したり、また移動時のスレから発症することが多いです。ケンカに関しては若干しょうがないですが、スレに関しては①網目の細かいアミを使う➁テトラ パーフェクトウォーターのような、粘膜保護剤が入ったコンディショナーを使う、などで対処可能なので、ぜひ実施してみてください。

発症した場合、全体の半分くらいの水を換え、アグデン、グリーンFリキッドなどの水カビ病の治療薬を適量投入します。また、塩分濃度が0.5%程度になるように塩を入れるのも効果的です。

裏技として、直接水カビをそっと取ってあげるという方法もあります(水カビが小さければ)。

 

ウーディニウム病(コショウ病)

白点病よりも小さい白い斑点が、コショウをふったように付着する病気です。その斑点が小さいがゆえに発見が遅れやすい病気でもあります。

水質の悪化により発症します。なので定期的な水換えで予防可能です。

治療法は白点病と同じです。

尾ぐされ病・口くされ病(まとめてカラムナリス症)

カラムナリス菌とよばれる病原細菌の感染によって尾ぐされ病は起こります。また、それが口に感染した場合は口くされ病となります。初期段階では、尾びれの先端が白く濁り、そこが赤く充血します。また、症状が進行するとヒレがとけ始め、重症化すると鰭条部分だけになってしまいます。

水質の悪化、網によるスレにより、感染します。また、低水温時にも感染しやすいです。

発症した場合、全体の1/2程度の水を換え、観パラDorグリーンFゴールドorエルバージュエースを投薬します。

薬の強さとしては、こんな感じ↓

グリーンFゴールド < 観パラ <エルバージュエース

でしょうか。病気の進行度に合わせて使ってください。また、塩分濃度が0.5%程度になるように塩浴させるのも効果的です。

ポップアイ・穴あき病・松かさ病(まとめてエロモナス症)

目が飛び出る・鱗が逆立つ・体が松ぼっくりのように膨れるなどの症状が現れます。ただ、ここら辺の症状が見えた時点でかなり病気が進行しているので、完治は困難です。また初期症状がを見つけにく病気でもあるので、予防に力を入れましょう(どの病気もそうなんだけどね。特に治りにくいので・・・)。

水質の悪化や、過度のストレスから粘膜液の分泌が低下し、感染します。なので定期的な水換えはもちろんですが、常にいじめられている個体がいないかよく観察しましょう。ストレスからエロモナス症を発症する可能性があります。

発症した場合、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を加えます。その後、観パラD、グリーンFゴールド、エルバージュエースで薬浴します。

眼の白濁

病気ではないのですが、けっこう白濁しやすい印象があります。白濁する原因は主にスレ傷か水質が合っていない、水質が悪化している、のいずれかです。

スレに関してはそこから病気が発症しないように日々観察する必要がありますが、基本的にはそのまま飼育していれば治ります。

2~3週間経っても改善が全く見られない場合は、水質が合っていないor水質が悪化している可能性が高いです。アンモニア、亜硝酸の濃度を測定し、餌の量を見直したり、ろ過槽の掃除をしたり、定期的な水換えを行ったりなどの対応を行いましょう。

また同時にそのスネークヘッドに適切な水質(PH)を調べ、自分の水槽がその個体の好む水質になっているか確認しましょう。もしなっていない場合、PHを下げるなら思い切って底床をソイルにしてみたり、PHを上げたいならろ過槽にサンゴを入れるなどして対応しましょう。

PHとかアンモニアとかって何?という方はこちら→【初心者向け】熱帯魚飼育方法を簡単にまとめました 

これらの病気を予防するには?

元々スネークヘッドは丈夫な種類が多いです。なので予防に力を入れれば、かなりの確率で病気の発症を防ぐことができます(僕も3匹のスネークヘッドを飼育していますが、今のところ重症化したことはないです)。

予防のポイントを簡単にお伝えすると・・

①日々の観察(変な動きはしていないか、白点は付いていないか、餌食いはいいか、などなど)

➁週1回、1/3の水換え

➂これらを忘れないこと

ですかね。かなりざっくりですけど、これらを意識することで本当に病気の予防が可能です。なのでだまされたと思ってやってみてください。

はっきり言って、最初の1~2ヶ月はだれでもできます。半年・1年・2年とこれらのことを継続できるかが元気にスネークヘッドを飼育できるかどうかのキーポイントになります。

より体型的に予防法を知りたい方はこちら→魚の病気の予防法を学ぶ