ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

上部フィルターのメリット・デメリットとおすすめ5選!

みなさんが【熱帯魚用のろ過器】としてすぐに頭に浮かぶのがこの上部フィルターではないでしょうか。どんな古い熱帯魚ショップにでも置いてますよね。また、若干見た目は野暮ったかったりもするのですが、それでも初心者~マニアの方まで幅広く使用されているのもこの上部フィルターです。

個人的にも初心者の方はまずこの上部フィルターを使用することをおすすめしています。

あの野暮ったい見た目であってもここまで広く使われていて、個人的にもおすすめできるのには理由があるわけです。

そんなわけで今回はそんな上部フィルターのメリット・デメリットと、おすすめ5選を発表していきたいと思います。

上部フィルターのメリットデメリットは?

フィルターを選ぶ際にこのメリット・デメリットは大事ですよね。確かに冒頭では「上部フィルター使ってる人多いし、一般的だよー」とお話ししましたが、やはりメリット・デメリットを知った上で自分で判断されるのが一番いいと思うので、この記事を読んだ上でしっかり自分で考えてみてくださいね。

【上部フィルター以外はどんなフィルターがあるの?】⇒水槽用フィルター(ろ過器)のろ過力比較と特徴・性能一覧 

 

メリットは?

・ろ過能力が高い

⇒観賞魚用フィルターのろ過能力とろ過槽の大きさ≒ろ過力の大きさなので、そうった意味でも上部フィルターのろ過槽はかなり大きいので、ろ過能力は高いと言えます。

 

・メンテナンスが楽

⇒これも上部フィルターを使用する大きなメリットの一つですね。ろ過槽のふたをぱかっと開けるだけで簡単にろ材の交換とかもできるのでかなり楽です。

 

・どこにでも売ってる

これ、けっこう大事です。冒頭でも書きましたが、どんなショップでも上部フィルターは置いている場合が多いので、もし使っているフィルターが壊れた場合、そのモーターの交換もすぐにできますし、全交換しないといけない場合でもすぐにできます。

 

・飼育水が酸素に触れるので、ろ過バクテリアが繁殖しやすい

⇒ろ過槽を水が通過するときにそこで外気に触れるのでそこで酸素を取り込みますし、排出口から水が排出されるときにも酸素を巻き込みめす。ろ過バクテリアは基本的に好気的な条件(ざっくり言うと、酸素が十分にある状態)で働くので、酸素をより多く取り込めるということはろ過力のアップにつながります。

また、上記の通り上部フィルター単体でも酸素を取り込めるので、飼育する魚の種類や匹数によってはエアレーションなしでも飼育することができます。

 

・物理ろ過が優秀

ろ過槽ではウールマットを通した後にその下にあるろ材に水を通すかたちになり、そのウールマットで大きなごみやフンをこしとることができます。その物理ろ過を行う面積が他のフィルターよりもかなり大きいわけです。

またそのウールマットも簡単に掃除・交換ができるので高い物理ろ過能力を容易に維持することができます。

 

・安い

そのままですが、安いです(笑)。「いや、確かに外部式フィルターと比べると安いけど底面フィルターとか、投げ込みフィルターとかと比べると高いじゃないか!」という方もいるかもしれませんが、まず底面フィルターに関しては、底面フィルターに接続するエアポンプの値段を比べるとほとんど同じくらいですし、投げ込みフィルターに関してはそもそもろ過能力が全然違うので、比較するべき対象ではありません。

 

デメリットは?

やっぱり物事っていうのは基本的には一長一短なのでね、もちろんデメリットもあります。ここも考えた上で上部フィルターを購入すべきかどうかを決めましょう。

 

・見た目が悪い

これが個人的には一番のデメリットですね。水槽の上部にドン!と置くのでどうしても見た目は悪くなります。僕はスネークヘッドとというザ・肉食魚を飼育していますが、見た目が悪いという理由で底面フィルターを使用しています。

 

・音がうるさい

慣れるという人もいますが、使うフィルターによっては絶対に寝室には置けないでしょ、というものもあります。また、モーターが水中にあれば静かなんじゃないの?という声もありますが、吸い上げられた水がろ過槽に流れる音と、排出口から流れる音は結構なものです。寝室に置く人、もしくはワンルームでそこにしか水槽を置けないという人はよく考えた方がいです。

 

・基本的にオールガラス水槽には設置できない

まあこのままですが、基本的にちゃんと縁がある水槽にしか設置できないので注意しましょう。 

おすすめの上部フィルターランキング5選!

上記のことを考慮に入れた上で、上部フィルターを買おう!と思っても、「結局何を買えばいいんだろう・・・」と悩んでる方もいると思います。

そんな方のために、条件別に、おすすめの上部フィルターをまとめてみたのでご参考ください

 

動けばなんでもいいや!という人におすすめ

こんな人におすすめなのが、GEX デュアルクリーン です。値段は60㎝水槽用で3000円くらいです。

 

とにかくどこにでも売ってますし、比較的静かですし、ろ過力も上部フィルターの標準レベルにありますし、値段も安いですし、特にこだわりが無ければこのデュアルクリーンで問題ないのではないでしょうか。

また、GEX デュアルクリーンフリーという45~60㎝水槽用のものも販売されています。

 

ろ過能力重視!という人におすすめ

そんな方におすすめなのは、GEX グランデカスタム600です。値段は4000円くらいと、デュアルクリーンよりも少しお高めです。

見た目の通り、ろ過槽が大きい分、ろ過能力も高いです。また、ウェット&ドライ方式が採用されていて、この価格なのは素晴らしいです。

※ウェット方式⇒ろ材が常に水没している法式です。簡単な構造で実現可能で、水の立ち上がりが早いということから、ほとんどのフィルターに用いられています。

※ドライ方式⇒ろ材が常に空気中に露出している法式です。基本的にろ材に飼育水を掛け流してろ過する方式です。ろ過バクテリアが繁殖しやすく、ウェット方式の5倍のろ過力があると言われています。ただ、どうしても大がかりな構造になりやすいので、あまり見ない方式でもあります。

上記二つのいいとこどりをしたのがウェット&ドライ方式です。

ただ、水の流れる音がかなりうるさいです。寝室に置くのは普通の人はやめたほうがいいでしょう。あと、結構高さもあるので、見た目はいまいちです(このメカ感がいい!という特殊な人にとっては逆に魅力的かもしれません)。

また、こちらはウェット&ドライ方式ではないですけど、同じグランデシリーズでGEX グランデ 900という90㎝水槽用のフィルターもあります。45㎝水槽用のものはないみたいですね。

 

耐久性&静かさ重視!という人におすすめ

そんな方におすすめなのが、ニッソー スライドフィルター600です。値段は3500~4000円くらいです。やはりcharmで購入するのが一番安いですね(僕が見た範囲では)。

どうしてもGEX製品だと耐久性に欠ける面があるので(というか、製品による当たり外れがけっこうある)、耐久性を重視するならこちらのスライドフィルターがおすすめです。また、他の上部フィルターと比べると音が静かなので、音が気になるという方にはおすすめです。

ろ過槽も1つで非常にシンプルなので、ろ過槽が何個もあるとどこに何を入れていいか迷ってしまう・・という方にもおすすめできます。

またスライドフィルター450という45㎝水槽用のフィルターもあります。残念ながら90㎝水槽用のスライドフィルターは無いようです。 

 

小型水槽にも上部フィルターを設置したい!という人におすすめ

そんな人におすすめなのが、こちらの水作 エイトブリッジ フリー Sです。値段は2000~2500円くらいです。

単純に水作エイトコアのスポンジ部分が3つ入っているので、通常の水作エイトコアSの3倍のろ過能力があるという品物です。また、30~40㎝水槽で使用可能で、40㎝以下の水槽で使えるほぼ唯一の上部フィルターです。 

そこは確かに魅力的なのですが、販売されているサイズがこの記事で紹介しているものだけだというのが非常に残念です。

僕は水作大好きですし、地味ですが実力は確かなので45㎝水槽用とか60㎝水槽用のものが出たらすぐに買いますよー(笑) 

 

中級者~上級者で、ある程度お金を出せる人におすすめ

そんな人におすすめなのが、こちらのレイシーの上部フィルターです。価格は90㎝水槽用の上部フィルターで約30000円、120㎝水槽用の上部フィルターで約40000円です。

また、ポンプは別売りで、90㎝水槽用のポンプであるレイシーたて型ポンプ P−315Vが18000円くらいで、120㎝水槽用のポンプであるレイシーたて型ポンプ P−425Vが20000円くらいです。

圧倒的な流量と高い耐久性を持っているので、90㎝以上の比較的大きい水槽で肉食魚を飼育したいけどオーバーフローはちょっと・・・という際に重宝します(60㎝以下の水槽用のものは無いのが少し残念)。

また、ろ過の方式をウェットにするか、準ドライにするかを簡単に変更できる操作性も魅力です。

※ウェットとドライの説明に関してはグランデカスタムの項目をご覧ください

ただ、やはりネックなのはその価格とろ過槽とポンプが別売りで、初心者には少し分かりづらいというところではないでしょうか。まあなのである程度魚の飼育に慣れた方で、値段を気にせず質にこだわりたいという方におすすめです。通好みのフィルターって感じですね。 

上部フィルターのメリット・デメリットとおすすめ5選まとめ

上記でお話しした内容を簡単にまとめます。

 

メリット・デメリットをまとめ

◆メリット

・ろ過能力が高い

・メンテナンスが楽

・どこにでも売ってる

 ・飼育水が酸素に触れるので、ろ過バクテリアが繁殖しやすい

・物理ろ過が優秀

・安い

 

◆デメリット

・見た目が悪い

・音がうるさい

・基本的にオールガラス水槽には設置できない

 

おすすめの上部フィルターまとめ

◆動けばなんでもいいや!という人におすすめ

GEX デュアルクリーン

◆ろ過能力重視!という人におすすめ

GEX グランデカスタム

◆耐久性&静かさ重視!という人におすすめ

 ⇒ニッソー スライドフィルター

◆小型水槽にも上部フィルターを設置したい!という人におすすめ

水作 エイトブリッジ フリー S

◆中級者~上級者で、ある程度お金を出せる人におすすめ

レイシー 上部フィルター

 

いかがだったでしょうか?「そもそも自分が欲しいのは本当に上部フィルターなのか?」「上部フィルターを購入する場合、どれがいいのか」の参考にしていただけるとうれしいです。

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