アメリカザリガニの改良品種で、青色に固定した種を青ザリガニと呼びます。ブルーザリガニと呼ばれたりもしますが、まあ同じ種類です。
餌などで色を変えたわけではなく、種として色が固定されているので、基本的にはそのままの色で成長します。
ただ、まだサイズが小さい時には白ザリガニと青ザリガニの区別はつきづらく、青ザリガニと思って買ったのに白くなったり、またその逆もあったりします。
なのでもしずっと青い色を楽しみたいという方はフロリダブルー(フロリダハマー)を飼育することをおすすめします。この種はずっと青いままで成長します。
- 青ザリガニの飼育法
- そもそも青ザリガニって天然で存在するの?
- フロリダハマー(フロリダブルー)・青ザリガニに違いは?
- 青ザリガニが赤くなってしまう
- どうやって色揚げさせるの?色揚げ用の餌は?
- 青ザリガニの飼育法まとめ
青ザリガニの飼育法
青ザリガニは最初にも言いましたがアメリカザリガニの改良品種なので、飼育法はアメリカザリガニと同じになります。
飼育法に関してはアメリカザリガニと同じなので、単純に飼育法を知りたいという方はこちら【アメリカザリガニの飼育法(寿命・大きさ・繁殖・必要な用品など) 】をご覧ください。
ただ、いろいろ調べてみると特に青ザリガニ特有の悩みをもっている方が多いと感じたので、今回はそれらのお悩みに答えていこうと思います。
そもそも青ザリガニって天然で存在するの?
もとも青ザリガニは、新潟、埼玉などで発見されて、それをブリードしたものが広がった種です。突然変異個体を種として固定した感じですね。現在は主に茨城、埼玉、神奈川、愛知、大阪、岡山に生息が確認されています。
【参考【拡散希望その2】WILD色変ザリガニの産地&シザーの固定率】
なので天然でも存在しており、また天然の個体はブリード個体よりも高値で取引されています。
フロリダハマー(フロリダブルー)・青ザリガニに違いは?
まず学名の違いから。
フロリダブルーとフロリダハマーの違いですが、フロリダハマーはProcambarus alleniの改良種で、フロリダハマーはProcambarus paeninsulanusの改良品種だと一般的には言われています。
また、青ザリガニはアメリカザリガニProcambarus clarkiiの改良品種です。
次に見た目の違いに関してですが、青ザリガニはに関しては、ある程度成長した個体であれば他の2種と比べると見分けるのは簡単かと思います。
青ザリガニの場合ハサミに白い斑点が入りますが、他の2種は入りません。また、青ザリガニは他の2種と比べるとハサミが太いです。
あと一番の違いで言うと、青ザリガニは青色をキープするのが難しく、成長に伴い白っぽくなったり赤っぽくなったりするということです。他の2種ではそのようなことは無く、ずっと青い状態で育ちます。
なので青い色をキープしたいという場合はフロリダブルー(フロリダハマー)を選ぶといいと思います。
青ザリガニが赤くなってしまう
これに関しても、青ザリガニが白っぽくなるのと同じように成長とともに赤くなってしまう現象が起こることがあります。
また、脱皮直後は赤くなったとしても時間が経つとまた青くなるケースもあるので脱皮直後に赤くなったという場合は少し時間を置いてみてもいいかと思います。
ただ、青ザリガニが白くなったり赤くなったりというのは珍しいことではないです。むしろ全身が真っ青のまま成長するというのはほぼ無いので、あまり期待しない方がいいかもです。
どうしても青いままがいい!という場合は下記の色揚げの方法を試してみるか、あきらめてフロリダブルー(フロリダハマー)を飼育した方がいいかもしれません。
どうやって色揚げさせるの?色揚げ用の餌は?
ちなみに色揚げと言うのは、簡単に言うと個体の体色をより鮮やかに、濃くすることを言います。フロリダブルーの場合は、その青をより濃くしよう、という訳です。
以前、【実例多数】スネークヘッドの色揚げ方法まとめという記事を書きましたが、基本はこれと同じです。
この記事を参考に、青ザリガニの色揚げに応用することができます。基本的に色揚げに関係してくる要素は
①砂利
➁ライト
➂餌
④混泳相手
➄水質・水温・レイアウト
です。ただ青ザリガニの色揚げについては特に①➁➂が大切になってきます。
①の砂利に関してですが、より濃い色の方が青が濃く出るので、黒かもしくはそれに近い色の砂利を選ぶといいです。
➁のライトに関しては当然ですが青色のライトを選ぶといいです。これが一番効果があります。ただし体色がすぐに変わるという意味ではなく、観察した時により青く見えるという意味です。強引ですが、観察するときに綺麗だったらよくね?と僕は思ってしまうタイプです(笑)
➂の餌に関してですが、実は面白いことを発見しました。今まで餌による色揚げというのは【より赤くする】ことにしか役立たないと思っていたのですが、ザリガニに関してはこれが当てはまらないらしいのです。
通常餌による【色揚げ】というのは、カロチノイドやスピルリナを含んだ餌をあげることで、赤をより美しく鮮明に発色させることをメインに行います。
しかし、本種を含むザリガニの仲間は、色素に関して異常(変異)があるためカロチノイドを摂取しても正常に赤くならない場合もあります。
また、青ザリガニに関しては、このカロチノイドの一種であるアスタキサンチンから作り出されるクラスタシアニンの過剰生成によって体色が青くなると考えられています。
なのでカロチノイドを含んだ餌を豊富に与えることで青が強くなると言われています。
【参考記事】
どんな餌をあげればいいの?
上記のことを考えると、カロチノイドを含む餌を与える必要があります。ザリガニブリーダーの中ではキョーリン ランチュウベビーゴールドを与えるのがわりと一般的みたいです。
普通に飼育するだけであればザリガニ用の餌だけで問題ないかと思いますが、もしより青くしたいとかであればランチュウベビーゴールドのようなカロチノイドを含んだ餌をあげてみてください。
青ザリガニの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?色揚げ方法は別にすると、基本的にはアメリカザリガニと同じ飼育法になるので、飼育自体は簡単な種類です。
なので、ちょっと珍しい色のザリガニを飼育してみたい!という方にはおすすめです。
ぜひ飼育してみてくださいね。