和金と似てはいますが、コメットとは尾の型が違います。コメットの尾は【吹き流しフナ尾】と言ってフナ尾を長く伸ばしたような型になります。また成長とともに背びれも胸びれも長くなり、大変美しいです。
色によって名前が変わる場合もあり、例えば写真は赤と白の更紗模様ですが、色が黄色の種類をゴールデンコメットとかイエローコメットと呼びます。
今回はそんなコメットの飼育法に関して説明します。
ちなみにイエローコメット↓(この個体は短尾タイプです)
- 和金の飼育難易度は?
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 大きさ・適切な水槽サイズは?
- 野外飼育は可能?適切は水温は?
- 餌はなにをあげればいいの?頻度は?
- 混泳は可能?
- おすすめのフィルターは?
- どんなレイアウトにすればいい?
- かかりやすい病気は?
- コメットの飼育法まとめ
和金の飼育難易度は?
魚を飼育する際に一番気になるのがこの点かと思いますが、和金の飼育難易度はかなり低いです。
全魚種見てもかなり容易な部類に入るでしょう。まあ本当に丈夫な種類を飼いたいということであればヒーターは必要にはなりますがポリプテルスセネガルスとかはおすすめです。大きくならないですし、かなーり丈夫です。あと見た目も面白いです。
どこで販売されているの?価格は?
だいたいどこでも売ってます。近くにショップが無い場合でもcharmなどのネット通販を使えば容易に購入できます。
寿命は?
だいたい5~10年くらいです。
大きさ・適切な水槽サイズは?
最大で30㎝に成長する、比較的大きくなる金魚です。まあ水槽内だと20~25㎝くらいで成長が止まる場合が多いですがそれでも金魚の中では比較的大きく成長する種類なので、最終的には2~3匹の飼育であっても幅60㎝の水槽が必要になってきます。
なのでこのことを考慮に入れた上で購入した方がいいですね。
野外飼育は可能?適切は水温は?
適切な水温は5~28℃くらいです。
低温にも耐えられるので基本的に野外飼育も可能ですが、ただ水深が浅すぎるとその水と一緒に金魚も凍ってしまう可能性があるので、最低でも30㎝くらいの水深がある水槽やタライを用意しましょう。
また冬場は水温の低下により活性が下がり餌の量の調整が難しかったり、病気にかかりやすくなったりするので、初心者の方は金魚元気 オートヒーターなどで水温を一定に保つのもありかもしれません。
ちなみに30㎝水槽であれば80~100w、45㎝水槽であれば100~150w、60㎝水槽であれば150~200wが目安になります。詳しくは商品説明欄をご覧ください。
ただ、飼育はしやすくなる一方で寿命が短くなったり、季節感がなくなり繁殖ができなくなる可能性があるので、そこらへんは十分考慮に入れた上で判断してもらえればと思います。
【参考記事】
餌はなにをあげればいいの?頻度は?
金魚用の人工飼料を与えてあげれば特に問題ありません。色揚げをしたいのであれば金魚の色揚げ用の餌が各メーカーから販売されているので、それを与えるといいでしょう。※色揚げ⇒簡単に言うと、より赤くしよう!ということです
餌には沈下性のもの浮上性のものがありますが、慣れるまでは食べ残し処理等がしやすい浮上性の餌を与えた方がいいでしょう。
餌やりの頻度としては、多くても1日2回で、2~3分くらいで食べきれる量を与えるようにしましょう。
混泳は可能?
コメットはいわゆる【フナ形】タイプの金魚で泳ぎが比較的上手です。なので同じフナ形である和金や朱文金(シュブンキン)などとは混泳は上手くいきやすいです。
また他種との混泳であれば、どじょうやタナゴや鉄魚/テツギョ、大きさを合わせればフナなどと混泳可能です。
ただ逆に泳ぎが下手な琉金・出目金などの【丸形】の金魚との混泳は、相手が餌を食べられなくなってしまう可能性があるのでおすすめできません。
おすすめのフィルターは?
最初は金魚の水槽セットについているようなフィルターでも大丈夫ですが、和金が大きくなるとそのフィルターだとどうしても頼りないので、水槽を大きくする時点でフィルターも代えてあげましょう。
おすすめは上部フィルターです。ろ過力も大きいですし、扱いも簡単です。
また、見た目をすっきりさせたくて、かつ定期的な底床掃除をやりきれる、という人はろ過能力は高いけどメンテナンスがめんどくさい底面フィルターもいいと思います。
どんなレイアウトにすればいい?
まず砂利に関してですが、単純に飼育することが目的であれば入れなくても大丈夫です。
ただ、入れてあげた方が水槽全体の見た目がいいですし、何より和金の体色よりはっきりでます。また水槽内のごみも舞い上がりづらいので僕は砂利を入れる派です。
入れる砂利は何でもいいですが、初心者の方は砂のような粒が細かいものではなく、比較的粒が大きめの砂利を選んだ方が管理がしやすいです。金魚の砂利のような金魚用の砂利も売られているので、そこら辺を購入すれば問題ないでしょう。
また岩・流木なども入れても入れなくても大丈夫です。入れたら見た目は綺麗になりますが、掃除がめんどくさくなります。どっちを取るかです。ただ、流木に関しては水の色が黄色くなる可能性があるので、アク抜き済みのものを購入した方が無難かと思います。
水草に関しても入れても入れなくてもどっちでもいいのですが、これも見た目の問題で、やはり入れてあげた方が雰囲気がでます。
ただマツモやアナカリス、カボンバといったいわゆる金魚藻に関しては、ほとんどの確率で餌となるので、消耗品だと割り切っていれるか、もしくは葉が硬いアヌビアスナナを流木か何かに活着させて入れてあげるといいと思います。
かかりやすい病気は?
和金は他の金魚と比べると丈夫で病気にかかりにくい種類ですが、それでも適切でない飼育をしていると病気になることがあります。
特にかかりやすい病気としては、白点病や尾ぐされ病にかかりやすいです。琉金とは違い転覆病にはかかりにくいです。
白点病になった場合の対処法
まず、水槽の1/3~1/2の水換えを行い、白点虫を追い出します。
その後、ニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを投入して薬浴します。水草が入っていないのであればグリーンFリキッドもいいと思います。
上記に加えて0.5%程度の濃度での塩浴(食塩を水槽に入れること)も効果的です。
尾ぐされ病(カラムナリス症)になった場合の対処法
飼育水を1/2程度換え、グリーンFゴールドなどの尾ぐされ病治療用の薬を投薬します。
記に加えて0.5%程度の濃度での塩浴(食塩を水槽に入れること)も効果的です。
コメットの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?簡単に入手できますし、飼育も容易なので、金魚だけでなく魚をそもそも初めて飼育するという方にもおすすめできる種類です。
また、金魚の飼育に必要な用品やその値段をより細かく知りたいという方はこちらの記事【金魚の飼育にかかる用品とか費用とかまとめました 】をご覧ください。