肺魚と言えば生きた化石として有名ですね。
そしてそれが日本で飼育できるんですよ。まあもちろん種類によってはかなり大きかったりもするので、それなりの覚悟も必要ですが、実は60㎝水槽でも飼育できる種類も存在します。
今回はそんな、肺魚を6種類とその飼育法を紹介します
日本で飼育できる肺魚6種類まとめ
プロトプテルスドロイ
肺魚の中でも比較的よくショップで見かける種類ではないでしょうか。
大きな種類が多い肺魚の中では比較的小さめの種類です。とは言っても50㎝程度には成長するので90㎝水槽は必要になってくるでしょう。
プロトプテルスエチオピクス
こいつはでかくなります。なにせアフリカ肺魚最大の種類です。
水槽内でも1m近くにまで成長するので、できれば180㎝、最低でも150㎝水槽は必要になってきます。
ただそこまで成長した時に迫力と、それとは相反する用な美しい網目模様も併せ持つ大変魅力的な種類です。
飼育する設備を用意できる人はぜひ。
プロトプテルスアンフィビウス
冒頭でお話しした、60㎝水槽でも飼育できる肺魚はこいつです。水槽内では30~40㎝、【大きくても】50㎝程度にしか成長しないので、90㎝水槽であればある程度余裕をもって飼育できますし、多少狭くは感じると思いますが60㎝水槽でも飼育可能です。
ただ他の肺魚と比べると若干デリケートなので、定期的な水換えは怠らないようにしましょう。
ポリプテルスアネクテンス
個人的にはエチオピクスと似てるなーと思うのですが、模様の入り方が若干違います。エチオピクスが全身にまだら模様が入るのに対し、アネクテンスは灰色の体色にスポットで斑点が入るイメージですね。
大きさは、ドロイ以上エチオピクス未満という感じですかね。70~80㎝くらいで成長が止まります。120㎝水槽を用意できれば問題ないでしょう。
ネオケラトドゥス
日本で飼育できる肺魚の中で最も流通量が少なく、希少性が高い種類です。そのため値段も高く、20~30万円が相場です 。
また飼育下でも1mくらいに成長するので、エチオピクスと同様に180㎝水槽は必要になるでしょう。
一方肺魚の中では比較的温和なので、他の大型魚と混泳している人も多いです。
レピドシレンパラドクサ
黒色の体に黄色のスポットが入る美種です。肺魚の中では比較的温和で、混泳も可能な種類です。
しかも水槽内だと60㎝程度にしか成長せず、飼育しやすい種類でもあります。名前は覚えにくいですが(笑)、おすすめの肺魚です。
肺魚の飼育法
肺魚の飼育は基本的にはそこまで難しくはないです。ただ大きくなる種類が多いのと、基本的には気が荒いのでまずは飼育したい肺魚の特徴をよく調べてから飼育を始めましょう
寿命
10年以上生きる種類はほとんどです。しっかりとした覚悟をもって飼育を始めましょう。
餌
えり好みすることなく、食べてくれる種類が多いです。人工飼料への餌付けも比較的容易でしょう。
与えるとしたらキャットなどがメインになってくるかなと思います。もしなかなか餌付かないようなときはこちら【肉食魚・古代魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
大きさ
上でも書いた通り、種類によってまちまちです。水槽内での最大サイズ(目安)を書いておきます。
ドロイ・・・50㎝
エチオピクス・・・1m
アンフィビウス・・・40㎝
アネクテンス・・・80㎝
ネオケラトドゥス・・・1m
レピドシレンパラドクサ・・・60㎝
水槽サイズ
もちろんその個体の大きさによって変わります。
ドロイ・・・90㎝水槽
エチオピクス・・・180㎝水槽
アンフィビウス・・・60㎝水槽
アネクテンス・・・120㎝水槽
ネオケラトドゥス・・・180㎝水槽
レピドシレンパラドクサ・・・120㎝水槽
上記はあくまでもざっくりとした指標なので、もちろんより大きい水槽を用意できるのであればそれに越したことはありません。
水温・水質
水温に関しては一般的な熱帯魚と同じように23~28℃くらいで問題ありません。水質に関しても中性付近を保っていれば大丈夫です。
基本的に丈夫で水質にもうるさくない肺魚の仲間ですが、アンフィビウスだけが若干デリケートです。
まあそれでもそこまで神経質になる必要はなく、適切なろ過器を使い、週1回の水換えを怠らなければそこまで気にしなくてよいでしょう。
おすすめのろ過器は?
肺魚は大きくなると噛む力も強いので、ヒーターなどいろいろ隠せるオーバーフローがおすすめなのですが、費用的に現実的ではないという方もいると思います。
そういった場合は上部フィルターがおすすめです。
ろ過力は問題なく高いですし、なによりメンテナンスが楽です。
【おすすめ記事】
混泳はあり?
ネオケラトドゥスやレピドシレンパラドクサは比較的混泳しやすいですが、他の種類は気が荒いので避けた方が無難でしょう。
病気になった場合の対処法
肺魚にはあまり魚病薬を使いたくないので、まずは水を1/2ほど換え、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れて水温を28℃くらいにあげて様子を見てあげましょう。1週間経っても改善が全く見られない場合はその病状に応じて適切な魚病薬を、規定量の1/2投薬します。
その他飼育の注意点
・飛び出しに注意
まさかこんなところから?というところからでも飛び出してしまう可能性があるので、これくらいなら大丈夫でしょう!というような小さな穴でもふさぐようにしましょう。
・顎の力はかなり強い
少し話しましたが、50㎝を超える個体は顎の力がかなり強いので、ヒーターカバーは必須です。餌やりの時も噛まれないように注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。大きさのこともあるので若干ハードルは高いかもしれませんが、魚っぽくない魚を飼育したい人にとってはこれ以上の種類はいないかと思います。ぜひこの記事を参考にしてお気に入りの肺魚を探してみてくださいね。