ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

インドエメラルドパファーの飼育法(餌・繁殖・水質・最大サイズなど)

インドエメラルドパファーはインド、ミャンマー原産の淡水フグの仲間です。見た目で言うとメコンフグかなり似通ってますね。ともに美しい発色と可愛さを飼育者に提供してくれます。目がエメラルドのように輝くからこの名前なんですかね?でもそれで言うとメコンフグも同じような発色をするんですけどね・・・。

まあいいでしょう。ちなみに生息地も両者ともに東南アジアということで、近いです。

今回はそんな、インドエメラルドパファーの飼育法に関して解説します。

インドエメラルドパファー(1匹)

出展:charm

 

 

どこで販売されているの?

普通の熱帯魚ショップではなかなか見ないかもしれません。大きめの店舗だったり、マニアックな種類を揃えている店舗でないとなかなかお目にかかれないかと思います。

ただ、超レアな種類という訳でもないので、charmなどの大手ネットショップを根気よく探せば見つかるかと思います。ちなみに一度の入荷量が少ないのか、人気が高いのかは分からないのですが、すぐに完売になるケースが多いので、見つけた場合は早めに購入した方がよいです。

価格は?

価格はだいたい3~4㎝の個体で1000円ちょっと、5cm以上の個体で2000円ちょっとという感じでしょうか。どっちみちそんなに高くはないです。

寿命は?

3年~5年くらいです。

大きさ・適切な水槽サイズは?

最大10~15㎝くらいに成長しますが、水槽内だと8~10㎝くらいで止まるのが一般的でしょう。

下記でも記載してますが、気が荒く基本的には単独飼育なので、45cm水槽があれば終生飼育は問題ないかと思います。

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適切な水温・水質は?

適切な水温は26~28℃くらいです。

水質については、汽水域にも見られることから、中性~弱アルカリ性くらいをキープするといいかと思います。

ただ、そんなに神経質になりすぎることはなく、酸性に傾きすぎないように気を付けていれば特に問題ないかと思います。

汽水じゃないとダメ?

インドエメラルドパファーは純淡水での飼育が可能です。予測変換で【インドエメラルドパファー 汽水】とかって出てきますけど、汽水じゃないとだめなのは【インドトパーズパファー】なので、そこを混同してる人が多いのかな?と思います。

 

餌は?人工飼料には餌付くの?

生餌の場合は、小赤だったり、メダカがメインになると思いますが、栄養のバランスを考えて、必ず生餌には餌をしっかりあげたうえで与えましょう。また、同じ理由で時々エビなどを与える方がいいです。 

ただ栄養バランスだったり、管理のしやすさを考えるとキョーリン ひかりクレスト キャットや、キョーリン ひかりクレスト カーニバル 等の人工餌に慣れさせた方がいいでしょう。

ショップで生餌だけ与えている場合はいきなり人工餌を食べるようになることは無いです。特に淡水フグは、他の肉食魚と比べ人工餌に慣れにくい印象があります。

なので、まずは嗜好性の高いクリルや冷凍赤虫に慣らせましょう。

なかなか普通のクリルを食べてくれない場合は、JUN プレミアムドライシュリンプ パッファーがおすすめです。

普通のクリルはなかなか食べてくれない・・・という方、ぜひためしてみるといいと思います。

まずはクリルや冷凍赤虫に慣らせることで、”この人は餌をくれるひとなんだ”と覚えさせることができます。それからこれらに混ぜて人工餌を与えるといいです。

クリルとか冷凍赤虫には慣れたけど人工餌は食べない場合は?

それでもなかなか食べてくれない場合は、クリルや冷凍赤虫を濡らして、そのエキスをカーニバル(キャット)にかけてからあげると結構食べてくれます。

また、インドエメラルドパファーは物陰に隠れる習性があるので、最初は沈下性のキャットを与えた方が慣れやすいかもしれません。

食べてくれないからと言って、クリル単食にするのは絶対にやめましょう。栄養が偏ってしまい、背中が曲がったり、寿命が短くなる可能性があります。 

混泳は可能?

生き物なので絶対は無いものの、気が荒いので基本的には不可だと思っておいた方がいいです。

おすすめのフィルターは?

肉食魚の飼育に最適なのは上部フィルター?外部フィルター?それとも・・・ 】でも書きましたが、肉食魚には上部フィルターがおすすめなので、設置できるのであれば上部フィルターがいいかなと思います。

ただ、水槽が30㎝とか小さいものだと合う上部フィルターは僕が知る限りないので、水中フィルターとか、外掛けフィルターとかになるかと思います。

その際、ろ過器自体が大きくなるというデメリットはありますが、一つ上のスペックのものを買うのをおすすめしてます(30㎝水槽なら40㎝水槽用のを買うとか)。水質の悪化がゆるやかになり、管理が楽になります。

底面フィルターとかもろ過力が高くていいんですけど、日々の管理がめんどうなのと、あとインドエメラルドパファーは砂に潜る習性があるのであまりおすすめしません。

水中フィルターとか底面フィルターとか何言ってるのか分からない!というかたはこちらの記事【水槽用フィルターのろ過力・性能を徹底比較!それぞれおすすめ機種も紹介します 】をご覧ください。各フィルターの特徴などを書いています。

どんなレイアウトにすればいい?

上でも書きましたが、砂に潜る習性があるので、底床については粒が細かく角ばっていないようなものがおすすめです。個人的には、ずーっと前から【スドー ボトムサンド】をおすすめしてます。安いですし、どの体色の魚にも相性がいいので、砂に潜る習性があったり、底にずーっといるような魚の場合はこちらをチョイスすることが多いですね。

体色と底床の色の関係については【【実例多数】スネークヘッドの色揚げ方法まとめ 】でも書いてるのでよかったら見てみてください。スネークヘッドの、と書いてますが、どの種類についても応用の効く内容になっています。

あと、物陰に隠れる習性もあるので、土管とか、流木にアヌビアスナナなど、活着系を水草を巻きつけて置いてあげるといいかと思います。

植える系の水草の場合はほぼ100%抜かれて終わります(もともと根が張っている状態で導入した場合は別ね)。

かかりやすい病気は?

主に白点病にかかりやすいです。白点病は水温の急激な変化が引き金になることが多いので、水合わせを慎重に行うこと、ヒーターで水温を一定に保つこと、冬場の水換え時にしっかりと水槽内の水温に合わせた状態の水を入れるようにしましょう。

※水合わせとは?

水合わせとは、熱帯魚の水槽導入前に、袋の中と水槽内の水温・水質を合わせてあげる作業のことを言います。この作業をさぼってしまうと、デリケートな種類はそれだけで死んでしまうこともあります。やり方に関してはそこまで難しくありません。まずは袋をあけずに水槽にぷかぷかと浮かばせて20分くらいかけて水温を合わせます。その後、袋の水をバケツに入れて、そこに水槽の水を少しづつ入れていきます(エアポンプをつなぐチューブなどを使って少しずつ入れてあげるといいです)。この作業も20分くらいかけて行います。

これらの作業で水温、水質が合わせられると思うので、その後、網などを使って魚だけ(バケツの中の水は水槽内に入れない)水槽に入れます。この一連の流れを水合わせと言います。 

もし白点病になってしまった場合はどうすればいいの?

鱗が無い分、他の魚より魚病薬には弱いです。なので、白点病の初期症状であれば

①2,3日かけて水温を2~3℃上げる

②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる

③毎日1/3の水換えをする

という対応で自然治癒を狙いましょう。 ただ、症状が進んでしまっている場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。

◆使い方↓

飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。

また、以下投薬する際の注意点です

・活性炭などの吸着系のろ過材を使用している場合はそれらを取り除きましょう。薬の有効成分を吸着してしまいます。

・水草が入っている場合はグリーンFクリアー、アグデンを使用しましょう。それ以外の魚病薬だと腐らせてしまいます。

繁殖方法、オスメスの判別について

僕は繁殖系の知識があまりないので、こちらのサイト【繁殖レポート - インドエメラルドパファ Tetraodon Cutcutia】をご覧ください。オスメスの判別方法含めて詳しく書いてくれています。

インドエメラルドパファーの飼育法まとめ

大きくなることもなく、特に飼育が難しいということもないので、淡水フグの飼育を始めたいという方にもおすすめできます。

また、他の淡水フグも見てみたい!という方は【初心者にもおすすめな淡水フグの種類と飼育法とまとめ 】をご覧ください。