ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ウーパールーパーの夏場の飼育方法を解説(水温対策等)

ウーパールーパーは、寒さに強く、暑さに弱いです。

冬にはヒーターなしで乗り切る人もいるくらい(おすすめはしませんが)ですが、夏でも他の季節と同じように飼育すると冬以上に失敗しやすいです。

なので今回はウーパールーパーの夏場の飼育方法を解説していきます。

ウーパールーパーの基本的な飼育方法はこちら→ウーパールーパーの飼い方【60㎝水槽で飼育できる?値段は?餌は?】

出展:https://www.homes.co.jp/life/cl-kurashi/cm-pet/26562/

 

そもそも適切な水温は?

適切は水温は、15~20℃と言われていますが、5~25℃(実際は最低水温も最高水温ももう少し範囲が広いような気がします。)の範囲であればなんとか生き延びられます。

したがって、15~20℃の範囲で水温をキープするのがベストです。特に夏とか、環境によっては無理な場合もあると思いますが、知識として知っておいた方がいいかと思います。

水温の限度は?

明言は難しいですが、30℃は絶対防衛ラインとして、これよりも上昇しないように気を付けてください。また、30℃でもウーパールーパーとしてはかなり高い水温なので、早急に後述の水質上昇対策を行う必要があります。

 

夏場、餌を食べてくれない場合の対策は?

これは、夏になって急に餌を食べてくれなくなったのか、それとも夏前から食べてくれないのかによって対策が異なります。

まず、夏になって急に食べなくなった場合は、99%水温の上昇が原因なので、下記の水温上昇対策を実施してください。

夏前から食べない場合は、水質が悪い、その餌に飽きた、砂利などを飲み込んでしまった、等が考えられます。

水質が原因の場合、ウーパールーパーはPHにそんなに敏感な種類ではないので、単純に水質が悪化している可能性が高いです。水量の1/3程度水換えを行ってみて様子を見てみてください。

それでもだめなら他の餌を与えてみたり、砂利を飲み込んでお腹が異常に大きくなっていないか確認してください。砂利を飲み込んでしまった場合でも一般的には糞と一緒に排出されますが、お腹が大きい期間が長引くようであれば動物病院に連れていくしかないですね。

 

 

夏場の水温上昇対策について 

水温を下げるにはどのような方法があるのでしょうか?水温を下げてしまえば、夏場に引き起こされる問題の根本解決につながりますので、その方法をざっと挙げていきます。

直射日光の当たらないところに水槽を置く

そもそも直射日光の当たるようなところに水槽を置くとコケが発生しやすいですし、水温も変化しやすいので、夏場とか関係なくおすすめしません。

水槽用のクーラーor扇風機(ファン)を使う

水槽用のクーラーは比較的高価(最低でも10,000円~)です。また、10,000円代でも高いという人も多いかと思うので、そういった場合は水槽用のファンを使うのがいいかと思います。高くても2,000円~3,000円程度の予算があれば問題ないでしょう。

人間用の扇風機を使う

水槽用のファンでも高いという人は、①上部フィルターを使っているのであれば、その蓋をとって直接水面に当てたり、➁上部フィルターを使っていなければ水槽の蓋を取って、扇風機を当てる、などで対応するのもありです。

水槽の水量をなるべく多いものにする

なんとなくイメージできるかと思いますが、水量が多いほど水温は変化しづらいです。

ライトを付けない

今はもうほとんど発熱しないLEDが普及していますし、蛍光灯であっても水温に与える影響はそこまで大きくないので、あまり効果は見込めないですが、まあやらないよりはいいと思います。

ただ、水草がある場合はライトを付けないと水草がダメになる可能性があるので、そこは入れている水草の丈夫さと相談になると思います(マツモとかアナカリスとかであれば多少光が入れば大丈夫でしょう)。

マツモとかアナカリスって何?というかたはこちら【日本淡水魚飼育におすすめの水草8種まとめ 

水槽に発泡スチロール箱にかぶせて保冷剤を入れる

これは夏の通常の飼育法というより、特別気温が高い日でどうしても30℃を下回らないような日に使用する方法です。発泡スチロールをかぶせるというやり方なので、物理的に大きな水槽でこのやり方を実施するのは難しいかもです。

発泡スチロールをかぶせることで、保冷剤が溶けた後でも比較的長い時間水温を低くキープすることができます。

ここで注意してほしいのが、保冷剤を直接水槽に入れない、ということです。発泡スチロールと水槽の間に入れてください。直接入れてしまうと急激に水温が下がってしまったり、保冷剤に穴が開いているとそこからウーパールーパーにとって有害な物質が水槽内に流れ出てしまいます。

冷蔵庫に水槽ごとウーパールーパーを入れてしまう(裏技)

おすすめはしませんが、実際に冷蔵庫の野菜室に入れて夏場飼育している人もいるので一応紹介します。ワインセラーとか、小型の冷蔵庫に入れる人もいます。

冷蔵庫内では酸素不足になりやすいので、必ず乾電池式エアレーションを入れてあげてください。酸素の出す石的なのを入れる人もいますが、ウーパールーパーが飲み込んでしまう可能性があるので避けたほうがいいです。

僕がこの管理方法をおすすめしない理由としては、以下の通りです。

・フィルター(ろ過器)を入れられない

・冷蔵庫内の温度は4、5℃くらいなので、適温と比較して低すぎる

・冬眠に近い状態となり、餌をあまり食べなくなるので、その状態で餌を与えてもあまり食べない→残ったままだと水質が悪化する可能性がある

・乾電池式エアレーションの電池が切れてしまい、それに気づかないリスク

・水換えがめんどくさくて頻度が減る

・目に触れる機会が減るので、状態の悪化に気付きづらい

 

他にも考えたらたくさんありそうですが、ざっと考え付くだけでもこれだけあります。冷蔵庫に入れて飼育したことがないので、飼育してみてから言え!と言われるかもですが、別に冷蔵庫に入れなくても問題なく飼育できていたので、わざわざ危ない飼育方法を選択する必要はないかと思います。

 

水温対策以外の夏場の対策について

エアレーションを強めに

夏場は酸欠になりがちなので、エアレーションを強くできるなら強くしてあげましょう。

また、エアーの量を調整できるやつじゃないなら、新たに強めのやつをもう一つ買うか、いっそのこと調整できるやつを買ってもいいかもしれません。おすすめは圧倒的に【水作 水心】ですね。静かですし丈夫です。エアポンプはこいつを買っておけば間違いないでしょう。

餌は控えめに

夏場は残った餌が腐りやすくなります。その都度取り除くのが理想ですが、人ってめんどくさくなるとやらなくなってしまうので、そもそもの餌の量を減らして餌が残るのを防ぐというやり方が現実的です。手間もかからないのでおすすめです。

 

水換えの頻度はいつも通りでいい?

ウーパールーパーの状態次第ですね。いつも通りの頻度で問題ないのであれば無理して頻度を上げる必要はありません。

ただ、基本的には夏の方が水質は悪化しやすい(残った餌が腐りやすかったり、代謝が上がることにより糞の量が増えたり、)ので、観察してみて、いつもより元気がなくなりやすい、餌食いが悪くなりやすい、と思ったら少し増やしてみましょう(もともと1週間に1回なら1週間に2回に増やすとか)。あくまで増やすのは頻度にして、1回の水換えの量は変えないようにしましょう。

 

旅行に行っても大丈夫?

詳しくはこちら夏に旅行に行ったときに金魚の水槽はどうすればいいの?に書いてます。金魚の内容ですが、ウーパールーパーにも応用できます。

一番注意してほしい点は、『旅行行ってるときに餌食べられなくてかわいそうだからいつもよりたくさん餌をあげよう』とかしないということです。

基本的には、2泊3日くらいの普通の旅行であれば餌の心配はしなくて大丈夫です。健康な成体であれば1週間くらいは何も食べなくても大丈夫です。

あと、上記冷蔵庫に入れる飼育方法だと乾電池式エアレーションの電池が切れてしまう可能性があるので、新品の電池を入れた場合にどれくらいの期間持つのかはあらかじめ把握しておく必要があります。

 

まとめ

夏場でも状態よく飼育できることを願ってます!