◆小さくてかわいい
◆淡水フグには珍しく混泳ができる
◆淡水フグとしてはこちらをイメージされる方が多いのではないでしょうか?
こんなアベニーパファーに関して説明します。
アベニーパファーってどんな種類?
インドのパンバ川などに生息する世界最小の淡水フグです。淡水フグではめずらしく水槽内での繁殖が容易であり報告例も多く、健康な雌雄が揃っていれば繁殖する可能性が高いです。
また、小型水槽でも飼育できることから、インテリア的に水槽を置きたい人にもおすすめですし、貝類を好んで食べるためスネールイーターとして水草水槽に導入されることもある、まさにいろんな方面から引っ張りだこの淡水フグです。
全長・必要な水槽の大きさは?
全長は2~3cm程度ですので、飼うだけであればかなり小さい水槽でも飼育できますが、管理のしやすさなどを考えると横幅30㎝以上の水槽を選んだほうがいいと思います。
最適な水質(PH)と水温は?
水温に関しては、一般的な熱帯魚と同じように26~27度程度で問題ないです。ただ、白点病を防ぐためにも26度は下回らないほうが良いです。PHに関しては、6~7くらいの中性~弱アルカリ性の水質を好みますが、そこまでうるさく無いです。毎日PHを計らないといけない・・・ということは無いのですが、下がりすぎないように週1回の水替えは怠らないようにしましょう。
寿命
約3年です。
小型ということもあり、今まで紹介した種類と比べて少し短めです。
餌
中型以上のフグと違い、冷凍赤虫を上手に食べてくれるので(ちゃんと赤虫一匹一匹を丁寧に食べてくれる笑)、これで問題ないと思いますが、冷凍庫に保存しておくのはちょっと・・・という方も多いかもしれません。
そうった場合は乾燥赤虫をあげるか 乾燥クリル、フグ力などを与えるといいですが、クリル単食だけはやめた方がいいですね。
混泳はできるの?
淡水フグには珍しく混泳ができる種類です。
ただ、”可能”ではありますが、もちろんトラブルがゼロという訳ではありません。多少の小競り合いがあることは覚悟しましょう。
また、そういった場合に備えて隠れる場所(土管など)を用意してあげましょう。
繁殖できるの?
淡水フグの中では比較的容易に繁殖できますので、ぜひ下記を参考に挑戦してみてください。
雌雄(オス・メス)の判別方法
◆オス
尾からお腹にかけて黒色の模様が線状(赤線)に伸びています。婚姻線と呼びます。
また、目の後ろにひっかいたような線(黒線)が入ります
◆メス
オスで見られた婚姻線がみられず、黒点が斑状になっています(青線)。また、幼魚にはオス、メスともに黒いそばかすのような斑点が見られますが、オスは成魚になるとこのそばかすが消えます。成魚になっても消えていないのがメスです。
ただ、以上のような特徴は生後約1年程度経っていないと現れないので注意が必要です。また、あくまで一つの指標となるものなので、よくわからなければ店員さんに聞くのが一番です。
繁殖を成功させるために(導入~ペア形成)
まずは、大量に生まれても大丈夫なように大きめの水槽を準備しましょう。目安としては60㎝以上の水槽でしょうか。最低でも45㎝水槽はほしいです。
先ほどの判別方法を参考に、最低でも2ペア、多くても3、4ペアを用意します。そうすると2匹寄り添って泳ぐ姿が見れるかと思います。
そうしたらその2匹を、卵を産み付けるための水草が入った別水槽に移します。水草はマツモとかアナカリスとかなんとなくふわふわした(笑)?卵を産み付けられそうな水草を選んであげるといいです。
繁殖を成功させるために(ペア形成~孵化)
別水槽に移してしばらくすると、水草に産卵をします。それを確認したら、またさらに水草を別水槽に移動させます。
移動後、その水槽の水温を移動前の水槽と合わせます(26度前後)。また、エアレーションは欠かさず行いましょう。それを怠ると白く濁って腐ってしまいます。また、腐ってしまった卵をそのままにしてしまうと、他の卵にもうつってしまうので早めに取り除きましょう。
順調にいけば1週間程度で孵化するはずです。
繁殖を成功させるために(孵化~稚魚の育成)
孵化したら、1週間程度はそのままにして、その後ブラインシュリンプを与えます。与えすぎてもいいように、ラムズホーンを入れておくとアベニーの食べ残しを食べてくれるので便利です。
順調にいけば1か月くらいで冷凍の赤虫に切り替えられるでしょう。
参考したサイト
繁殖に関しては自身の経験がないので、以下のサイトを参考に(ほぼパクリ笑?)させていただきました。ありがとうございました。
雑記 鴨 アベニーパファーの雌雄の判別(2012)(6月25日改正版)
アベニー・パファーの繁殖方法の手順、準備と気を付けるべきポイントを紹介! - アクアリズム │ アクアリウム、水槽、熱帯魚等の情報サイト
アベニーパファーまとめ
アベニーのみで混泳するのも可愛くていいですし、スネールイーターとして他魚メインのすいそうにマスコット的に入れてもいいですし、繁殖も狙えるし・・・とたくさんの魅力が詰まった淡水ふぐちゃんです。
価格も安いですし、ショップでも手に入りやすいので、一度飼育してみてくださいね♪とにかくかわいいので飼ってみて後悔はしないはず!