◆アナバスでは珍しく肉食性
◆飼いこむと美しい体色を見せてくれる
◆でもちょっとデリケート
・・・そんなクロコダイルフィッシュに関して説明します。
- クロコダイルフィッシュってどんな種類?
- 寿命は?
- 最適な水質(PH)と水温は?
- 全長と必要な水槽の大きさは?
- 餌は?人工餌には慣れるの?
- 混泳はできるの?
- 飼育難易度はどれくらい?
- その他注意点
- クロコダイルフィッシュまとめ
クロコダイルフィッシュってどんな種類?
スマトラ島やボルネオ島に分布している、肉食性のアナバスです。流れが無いブラックウォーターの環境に生息しており、待ち伏せして小魚等を捕えます。また、原種のアナバスらしく、飼いこむほどに美しい体色を見せてくれます。
寿命は?
資料によって幅が大きく、2~8年とされています。
最適な水質(PH)と水温は?
水質は酸性~中性(PH6.0~7.0くらい)を好みますが、現地のPHが低いのでそれに合わせて6.0~6.5くらいでキープできると状態よく飼育できます。
なので、換水に使用する水は水質調整剤を投入するだけでなく、マジックリーフやピートモスでブラックウォーター化させた水を用いる方がいいです。
水温に関しては25~28℃程度です。
全長と必要な水槽の大きさは?
全長は約20cmです。 よく泳ぐので、60㎝規格水槽を用意しましょう。
餌は?人工餌には慣れるの?
生餌の場合、メダカ、赤虫、エビ等を好みます。
人工餌へ慣れるかどうかに関しては正直、個体差が大きいので慣れない個体はずっと慣れないです。
慣れさせる場合はクリル・乾燥赤虫⇒カーニバルの順で食べさせるといいです。ただ、餌切れに弱い種類なので、人工餌を食べさせるために餌を抜く、というのは絶対にやめましょう。弱って死んでしまう可能性があります。なので、与えた人工餌を食べなくても、代わりに生餌を与えることを忘れないようにしないといけません。
混泳はできるの?
デリケートな種類なので、本種のみでゆったり飼育したほうがいです。なので、混泳する場合も本種のみでするのをおすすめします。
飼育難易度はどれくらい?
面白い種類ではありますが、初心者向けではないですね。中級者~上級者向けの種類とます。理由は以下に述べます。
まず、前述しましたが、基本餌切れに弱いです。にもかかわらず栄養塩の蓄積にも弱いのでこまめな餌やりに加えて定期的な水替えも怠らないようにしないといけません。また、その水替えに使用する水もブラックウォーター化していないといけません。
加えて水質、水温の急激な変化だったり水質の悪化に非常に弱いです。なので水替えの際には水質だけでなく水温も必ず合わせてあげることが必要となります。
その他注意点
現地では流れの無い止水に生息しているので、強い流れを嫌います。なので外掛けであれば水流を弱めにし、上部フィルター、水中フィルターなどであれば、排水バルブ、排水パイプのを壁側に向けるなどして水流を弱める必要があります。
あと飛び出しにも注意しないといけません。「え、こんなところから?」という小さな隙間でも飛び出してしまうことがあるので、どんな小さい隙間も埋めておきましょう。
・・・・といった感じで注意すべき点が山のようにあるので、ある程度飼育経験を積んでから飼育したほうがいいと思います。
クロコダイルフィッシュまとめ
ここまで読んでいただいた方は分かったと思いますが、一筋縄ではいかない種類です。ただ、それを考慮したとしても余りある面白みを提供してくれるのがクロコダイルフィッシュです。
”手がかかるからこそ愛着が湧く”ぜひこの記事を参考にして飼育してみてください。