金魚の餌って色々ありますよね。フレークタイプとか顆粒タイプとか冷凍タイプとか・・・。そして顆粒でも浮上性(浮くやつ)とか沈下性(沈むやつ)とかがあったり・・・。
なので特に最初は何を選べばいいのかかなり迷うと思います。
なのでこの記事ではそれぞれの餌のメリットデメリットをお伝えしていこうかなと思います。
その内容を見つつ自分にはどの餌が合っているのかを見つけてもらえればと思います。
顆粒タイプ
フレークタイプと並んで最もポピュラーな餌の一つではないでしょうか。また、顆粒タイプでも、浮上性のものと沈下性のものがあるので分けて説明していきます。
浮上性
こちら、浮くタイプの餌です。ちなみに頂天眼は眼が上を向いているという特殊な形態から、基本的にはこの浮上性の餌がいいとされています(沈下性の餌でも全く食べないという訳ではないですが、かなり食べづらそうです)。
◆メリット
浮いているので残った餌を取り除きやすいので、水質の悪化を防ぐことができます。餌の量のコントロールが容易なので初心者向きの餌と言えます。
◆デメリット
水面に浮いてしまうので、泳ぎが下手な種類には向かないという面もあります。そういったこともあるのでらんちゅう飼育では沈下性の餌を用いることが多いですが、別に慣れれば浮上性の餌でも食べてくれるようになります。
また、1粒当たりの栄養価が沈下性の餌よりも少ないのでより大きく育てたい、という飼育スタイルには向きません。
沈下性
沈むタイプの餌です。ちなみに、水泡眼はほっぺに大きな水泡が付いていてかつ口が下向きなので、こちらの沈下性の餌が向いています。
◆メリット
頂天眼以外の種類の金魚はこちらの沈下性の餌の方が食べやすそうにしています。特に出目金とからんちゅうは口が下向きなので沈下性の餌の方が食べやすいのでしょう。なので金魚からしたら沈下性の餌がいいのかもしれません。
あと、1粒当たりの栄養価が沈下性の餌の方が高いので、より多く餌を与えて大きくしたい!という方であれば沈下性の方がいいです。なので増体(体を大きくしたい)用とか肉瘤を大きくしたい用の餌はだいたい沈下性です。
◆デメリット
なんと言っても食べ残しの処理が難しいというところです。特に砂利の隙間に入ってしまうと金魚も食べられず、残ったことのも確認しづらいので取り除くのは次の水換えの時・・・となってしまう可能性があります。
◆まとめ
まず、頂天眼は浮上性、水泡眼は沈下性の餌がいいかと思いますが、それ以外に関しては正直好みの問題になります。
特にこだわりが無ければ浮上性の餌でいいかと思います。特に初心者のかたは、どれくらい餌を与えればいいのか全く分からないと思うので、最初は浮上性の餌を与えて、その残り具合を見て最終的な餌の量を調整すればいいと思います。
より大きく迫力ある個体に育てたい!残餌の管理はちゃんとできる!という方は沈下性の餌でもいいかと思います。
フレークタイプ
フレークタイプの大きな特徴は最初は浮いて、その後ゆっくり沈んでいくというところにあります。なので上記の浮上性の餌の特性と、沈下性の餌の特性の両方を兼ね備えている餌と言えます。
◆メリット
メリットは何と言っても浮上性の餌の特性と、沈下性の餌の特性の両方を兼ね備えている点です。どのタイプの金魚にも合わせられる万能タイプの餌であると言えます。
また栄養価が顆粒タイプと比べると少ないので、同じ量を与えた場合【全て食べきっていれば】顆粒タイプと比べるとフンも少なく、水を汚しづらいというメリットもあります。
◆デメリット
この形状を見てもらえれば分かると思いますが、すべて食べきれずに残ってしまう可能性が高いです。それが原因で水質の悪化につながる可能性があります。
また上で話したように栄養価が少ないので、早く大きくさせたい、という方には向かないです。
◆まとめ
フレークタイプを選ぶメリットとしては
①浮上性の餌を好む金魚、沈下性の餌を好む金魚両方に対応できること
➁食べきった場合は水を汚しづらいこと
の2点が挙げられますが、まず①に関して、金魚飼育の基本は【同じタイプの金魚のみで混泳させること】なので、与える餌は沈下性と浮上性どちらかでよくなるはずです。なので両方に対応する必要は基本的にはありません。
また➁に関しては、そもそもの食べ残しが多くなる可能性があり、そのコントロールが難しいと感じているので、水を汚しづらいというメリットの恩恵は底まで受けられないかと思います。
なので個人的には【フレークじゃなくて顆粒の方がよくね??】と考えています。フレークはあまりおすすめしないです。
冷凍タイプ
代表的なのが冷凍赤虫ですかね。ちなみに僕は冷凍赤虫アレルギーというなぞのアレルギーをもっていたので触れませんでした(気持ち悪い・・とかではなく、触るとかゆくなるというガチのアレルギーでした)。
◆メリット
栄養価が高くかつ嗜好性も高いので、早く大きくさせたかったり、肉瘤を大きくしたいという方にはおすすめです。餌食いが落ちたときや、まだ人工飼料に慣れていないときなども比較的よく食べてくれます。
◆デメリット
栄養価が高くかつ残りやすいので、圧倒的に水を汚しやすいです。また、これだけだと栄養価が偏ってしまうので、あくでメインの人工飼料を与えた上で補助的に冷凍赤虫を与えたほうが良いです。
また一人暮らしでない場合は冷凍庫に赤虫を入れていると同居人から不満がでる可能性が大です・・・・。
◆まとめ
メインの人工飼料を与えつつ、補助的に与えるのであればありだと思います。ただ、大きく育てたいとか肉瘤を大きくしたいとかの希望が特にないのであれば与えなくても問題ありません。水も汚しやすいですし。
なので、与えた方がいいけど、与えなくても大丈夫ですよーという感じです。ただ、残餌の管理に自信が無いのであれば避けた方が無難です。
あと、同居人の許可はあらかじめ取ってから購入しましょうね。
乾燥タイプ
写真のような、乾燥させたイトミミズをブロック状にしたものや、あとは乾燥赤虫なども販売されています。
◆メリット
生餌、冷凍餌はハードルが高いけど人工飼料以外を与えたい人におすすめ。人工飼料よりも多少餌食いは良い+やはり栄養価は高い
◆デメリット
冷凍餌の下位互換なので、可能であればやはり家族を説得して冷凍餌をあげた方がいいと思います。
また、乾燥イトミミズや乾燥赤虫はまだいいのですが、半生タイプの赤虫は最悪ですね。具体的にはジェックス パックDE赤虫とかニチドウ 赤虫ソフトとかです。マジで食いが悪いです。お客さんからも『食いつくがいい!と書いてあるのに全然食べないんだけど・・・』とよく言われたものです。
また、やはり冷凍餌と同じくメインで与えると栄養価が偏るので、あくまで補助的に充てるのがいいと思います。
◆まとめ
どうしても冷凍餌の許可を家族からもらえないという場合は乾燥イトミミズ、乾燥赤虫は与える価値があるかと思います。半生タイプの赤虫は避けた方がいいです。あえて与えるメリットはありません。
あくまで冷凍餌>乾燥餌の優先順位で。
【結論】金魚のえさは結局何を与えればいいの?問題
メインは顆粒タイプの餌がいいと思います。餌の量のコントロールもしやすいですし、栄養バランスにも優れています。
また形態が特殊な頂天眼は浮上性、水泡眼は沈下性の餌を与えましょう。他の種類の金魚を飼育する際は、迷ったら顆粒タイプの浮上性の餌を与えましょう。
より大きくしたり、肉瘤を発達させたいなどあれば沈下性の餌に切り替えたり、メインの顆粒の餌に加えて冷凍赤虫などの冷凍餌を与えるのもいいかと思います。