ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

フロリダブルー(フロリダハマー)の飼育法【寿命・水温・大きさなど】

まず最初に言っておくと、この記事のタイトルにフロリダブルー(フロリダハマー)と書きましたが、厳密に言うとフロリダブルーとフロリダハマーは別種です。

ただショップでも原産地のアメリカでもこの2種は特に区別されていないですし、飼育法も特に変わらないのでこの記事でもそのように扱います。

では、フロリダブルーとフロリダハマーの違いも含めて飼育法を解説していきたいと思います。

※ややこしいのでこの記事ではフロリダブルーで統一します

※今はもう新たに飼育はできません!

 

 

ロリダブルー・フロリダハマー・青ザリガニに違いは? 

まず学名の違いから。

フロリダブルーとフロリダハマーの違いですが、フロリダハマーはProcambarus alleniの改良種で、フロリダハマーはProcambarus paeninsulanusの改良品種だと一般的には言われています。

また、青ザリガニはアメリカザリガニProcambarus clarkiiの改良品種です。

次に見た目の違いに関してですが、フロリダブルーとフロリダハマーは正直僕はよくわからないです。ハサミの太さが違うという説もありますが、そもそものショップで同種として扱われるのでいまいちはっきりしません。なので学名は違えど、ほぼ同じ種類と考えていいのではないでしょうか。

ただ青ザリガニはに関しては、ある程度成長した個体であれば他の2種と比べると見分けるのは簡単かと思います。

青ザリガニの場合ハサミに白い斑点が入りますが、他の2種は入りません。また、青ザリガニは他の2種と比べるとハサミが太いです。

あと一番の違いで言うと、青ザリガニは青色をキープするのが難しく、成長に伴い白っぽくなったり赤っぽくなったりするということです。他の2種ではそのようなことは無く、ずっと青い状態で育ちます。

なので青い色をキープしたいという場合はフロリダブルー(フロリダハマー)を選ぶといいと思います。

どこで販売されてるの?価格は?

ちょっと大きめの熱帯魚ショップであれば取り扱いがある場合もありますが、わりレアかと思います。

なので近くのショップにいなければcharmなどのネット通販を利用しましょう。 

価格は1000~2000円くらいです。

寿命は?

5~6年くらいです。

大きさ・適切な水槽サイズは?

最大サイズは18㎝くらいです。アメリカザリガニよりも少し大きいですね。なので単独飼育であっても最終的には幅45㎝以上の水槽を用意してあげましょう。

餌は何を食べる?

アメリカザリガニと同じように雑食性になります。なので生餌で賄う場合、魚の切り身、ゆでたホウレンソウ、水草など栄養バランスを考えて与えないといけません。もしそれが面倒であれば人工飼料に慣れさせた方がいいです。キョーリン ザリガニのエサなどの人工飼料が各メーカーから販売されているので、それを与えれば問題ないです。

 

適切な水温は?冬眠は可能?

20~26℃くらいを好みます。アメリカザリガニとは違って冬眠などはしないので、熱帯魚用のヒーターを使って加温する必要があります。

両方ともあった方がいいです。ろ過器に関しては水の汚れすぎを防いでくれますし(臭いと家族からの評判も悪いですしね!)、ぶくぶくに関しては酸欠を防いでくれます。

例えば水作エイトであればろ過器としてもぶくぶくとしても働いてくれるのでおすすめです。

混泳は可能?

フロリダブルー同士の場合は共食いする可能性がありますし、どじょうなどの他の魚の場合は餌になってしまいます。

なので基本は単独飼育がいいと思いますが、それだけだとどうしても物足りないという人は土管などで隠れ家をたくさん入れた上で同種同士を飼育するのがいいと思います。

他の魚と一緒に飼うのはまず無理でしょう。  

どうやって色揚げさせるの?色揚げ用の餌は?

ちなみに色揚げと言うのは、簡単に言うと個体の体色をより鮮やかに、濃くすることを言います。フロリダブルーの場合は、その青をより濃くしよう、という訳です。

以前、【実例多数】スネークヘッドの色揚げ方法まとめという記事を書きましたが、基本はこれと同じです。

この記事を参考に、フロリダブルーの色揚げに応用することができます。基本的に色揚げに関係してくる要素は

①砂利

➁ライト

➂餌

④混泳相手

➄水質・水温・レイアウト

です。ただフロリダブルーの色揚げについては特に①➁➂が大切になってきます。

①の砂利に関してですが、より濃い色の方が青が濃く出るので、黒かもしくはそれに近い色の砂利を選ぶといいです。

➁のライトに関しては当然ですが青色のライトを選ぶといいです。これが一番効果があります。ただし体色がすぐに変わるという意味ではなく、観察した時により青く見えるという意味です。強引ですが、観察するときに綺麗だったらよくね?と僕は思ってしまうタイプです(笑)

➂の餌に関してですが、実は面白いことを発見しました。今まで餌による色揚げというのは【より赤くする】ことにしか役立たないと思っていたのですが、ザリガニに関してはこれが当てはまらないらしいのです。

通常餌による【色揚げ】というのは、カロチノイドやスピルリナを含んだ餌をあげることで、赤をより美しく鮮明に発色させることをメインに行います。

しかし、本種を含むザリガニの仲間は、色素に関して異常(変異)があるためカロチノイドを摂取しても正常に赤くならない場合もあります

また、フロリダブルーに関しては、このカロチノイドの一種であるアスタキサンチンから作り出されるクラスタシアニンの過剰生成によって体色が青くなると考えられています。

なのでカロチノイドを含んだ餌を豊富に与えることで青が強くなると言われています。

【参考記事】

自然保護とザリガニのブログ 

どんな餌をあげればいいの?

上記のことを考えると、カロチノイドを含む餌を与える必要があります。ザリガニブリーダーの中ではキョーリン ランチュウベビーゴールドを与えるのがわりと一般的みたいです。

普通に飼育するだけであればザリガニ用の餌だけで問題ないかと思いますが、もしより青くしたいとかであればランチュウベビーゴールドのようなカロチノイドを含んだ餌をあげてみてください。 

 

どんなレイアウトにすればいいの?

これもアメリカザリガニと同じですね。ただ、より青色を濃く出したいという場合は黒っぽい砂利を敷いてあげた方がいいです。ただ砂利を敷く場合は、砂利の掃除も忘れないようにしましょう。

隠れ家に関してですが、単独飼育する場合でも土管などで隠れ家を作ってあげた方が落ち着きます。流木でも、岩を組み合わせてでも、なんでもいいです。 また、多頭飼育する場合でもいじめられている個体の逃げ場にもなるのでどっちにしろ入れてあげた方がいいでしょう。

水草に関しては、ザリガニの餌になるので餌だと割り切って入れるぶんには問題ないです。どうしても食べられたくないという人は人工水草を入れてあげるしかないですね。

あと、本物の水草を入れる時なのですが、外国産の水草は農薬が付いているので必ず国産の水草にしましょう。水質の悪化には強いですが、農薬には一発でやられます。なのでここは最大限の注意を払いましょう。 

繁殖はどうやってさせるの?

まず雌雄の判別に関してですが、これはアメリカザリガニと同じなので分かりやすい図を載せておきます↓

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出展:https://www.komeri.com/contents/smt/howto/pet/04620.html

また繁殖時期に関しては春から秋になるのですが、室内で一年中ヒーターで加温していると季節感がなくなってしまうので、日光が当たる窓辺に置いてあげるなど季節感が感じられるように成功させやすいです。

ただ、他のマニアックな種類と比べると繁殖は比較的容易なようで、一緒に飼ってたら勝手に卵を持っていた、という例も多いです。

ただ、ワンペアだけだとなかなか繁殖は成功しづらいので、繁殖させたいのであれば多頭飼育するといいと思います。

メスが卵を抱えているのを確認できたら、なるべく刺激しないように別水槽に移します。

数週間後、稚ザリガニがメスの足から離れて一人立ちするので、そうなったらメスを元の水槽に戻します。 また、稚ザリガニ同士で共食いを始めてしまうので土管などで隠れ家を多めに作ってあげましょう。

餌に関しては、乾燥イトミミズや親にあげている人工飼料を砕いて与えます。 

フロリダブルーの飼育に必要なものは?

ここまで読んでみて、フロリダブルーを飼育してみたい!と思ってくれた人も多いかと思う?のでその飼育に何が必要なのかを書いていきます。

ここら辺の用品はすべてcharmで揃います。大手で安心できますし、購入5980円以上で送料無料になるのもありがたいですね。 

水槽

水槽に関しては、飼育する匹数にもよりますがまあ幅45~60㎝の水槽を用意できれば問題ないでしょう。

砂利

あまり粒が小さすぎると掃除するときに大変なので、砂みたいなものは避けた方がいいです。ソイルはめっちゃ汚れが舞うのでやめましょう。

掃除をしやすくするために1~2㎝くらいの厚さにするといいです。45㎝水槽とか60㎝水槽であれば3~5Lもあれば十分でしょう。

水質調整剤

カルキを抜ければなんでもいいです。困ったらテトラ コントラコロラインを買えば間違えないでしょう。

ろ過器・ぶくぶく

先ほどお伝えした通り、水作エイトであれば水をきれいにしつつ、ぶくぶくの役割も果たしてくれるのでおすすめです。ただ、この商品単体では機能しないので、必ずエアポンプも一緒に購入しましょう。

個人的には人工飼料に慣れさせた方と思います。ザリガニ用の人工飼料であればなんでも大丈夫です。

色揚げを狙うのであればキョーリン ランチュウベビーゴールドなどの金魚の色揚げ用の餌をあげるといいでしょう。

水換え用のホース

砂利の中も掃除できるものにしてあげましょう。水作 プロホースなどがおすすめです。

ヒーター

 

ふつうの熱帯魚用のヒーターで加温すれば問題ないです。

フロリダブルー(フロリダハマー)の飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?

いろいろ書きましたが、結局はアメリカザリガニの飼育法+少し大きい水槽+ヒーターという感じなので、特別難しいことはありません。

また値段も比較的お手頃なので、気軽に青系のザリガニを飼育してみたい!という方にはかなりおすすめできます。