可愛らしい見た目、穏やかな性格、飼育のしやすさで人気のコリドラス。熱帯魚ショップに行くと、色々な種類のコリドラスが販売されていますが、その中でも特に人気でよく見かけるのが、青コリや赤コリ、白コリといった名前のコリドラスです。どれも人気の種類ではありますが、今回その中でも青コリに絞って、より良い状態で長く飼育を楽しめる方法を解説していきます!
- 青コリってどんな種類?正式名称は?
- 青コリって丈夫なの?
- 寿命は?
- 適切な水質は?
- 最大サイズは?
- 最適な水温は?ヒーターなしでの飼育は可能?
- どんな餌を与えればいいの?
- おすすめのフィルターは?
- 混泳は可能?
- おすすめの底砂は?
- 水槽内での繁殖は可能?
- まとめ
青コリってどんな種類?正式名称は?
青コリの正式名称はコリドラス・パレアタスであり、南米のパラナ川が原産地となります。
分かりやすく青!という感じではないですが、ライトの当たり方次第では少し青っぽく見えるくらいの、どこか渋い魅力のある種類です。
また、後述しますが、飼育環境を整えれば水槽内で繁殖も楽しめます。
青コリって丈夫なの?
コリドラスの中でも丈夫で有名です。飼育も容易ですので、初心者向きのコリドラスと言えるでしょう。
コリドラスを飼育したことが無く、どの種類から飼育していいか分からないという方はまずは青コリから飼育を始めてみることをおすすめします。
寿命は?
ナマズの仲間ということもあり、小型種の中では比較的長寿で、3~5年くらいが寿命となりますが、10年近く生きたという例もあります。
適切な水質は?
中性~弱酸性を好みますが、丈夫な種類ですのでそこまで神経質になる必要はありません。
最大サイズは?
最大サイズは5~6cmくらいです。コリドラスの中でも小型の種類に分類されます。
適切な水槽サイズは?
飼育する匹数にもよるので、なんとも言えませんが・・・。
青コリ単独飼育ということはあまり多くはないかと思います。恐らくネオンテトラとかと、計5~10匹くらいで混泳させるケースが多いのではないでしょうか。【60㎝水槽で飼育できる匹数は?過密状態のサインとは?】でも書きましたが、小型種の場合はだいたい「2Lに1匹」という基準で考えれば比較的飼育はしやすくなるかと思います。
そうなると、例えば5匹だと10Lで、10匹だと20Lということになります。具体的には10Lだと、水作 ハーモニーS フィットプラスセット、20Lだとテトラ ひろびろワイドアクア 40とかでしょうか(金魚のお部屋って廃盤になった?笑)。迷ったら少し広めというか水量の多い水槽を選べばまあ間違いないかと思います。
最適な水温は?ヒーターなしでの飼育は可能?
比較的低温に強く、22~25℃くらいが適正水温と言われています。逆に高水温には弱いため、夏場には水温上昇対策が必要となります。
また、ヒーター無しの飼育についてですが、おすすめはできないという前提ではありますが、例年冬場に0度を下回るような寒い地域でなければ恐らく可能です。ただ、熱帯魚ショップではだいたい25~26℃で管理されているので、そこからいきなりヒーター無しの水槽で飼育したらだめです。水温の変化が激しすぎて状態を崩すか、最悪★になってしまいます。
なので最初はヒーターありで飼育して、例えば春から夏にかけて少し暖かくなったタイミングでヒーターを取り外して様子を見てみるのがいいでしょう。冬場も毎日しっかり観察しておかしいと思ったらすぐヒーターを入れてあげましょう。ただ、水温が一気に上がるのも良くないので、この場合は金魚用ヒーターを使用してあげた方がいいかもしれません。
屋外飼育は可能?越冬できるの?
上記同様、あまりおすすめはできないという前提ではありますが、結論、可能です。表面に氷が張ってしまうくらい寒い地域だと何とも言えませんが、低水温に強い種類ということもあり、越冬している例は多いです。
どちらかというと夏場の高水温の方が要注意です。異常な猛暑だった2023年、2024年のような場合ですとせっかく越冬したたにも関わらず全滅してしまう可能性もあります。
なので夏場は中に入れてあげた方が無難ですが、そうなると「じゃあ1年中室内でもよくない?」とも思ってしまいます。どうしても外で飼育したいということであれば必ず日陰を作ってあげたり、水量の多い水槽なり池なり飼育鉢を使用してあげてください。
どんな餌を与えればいいの?
コリドラスは比較的どんな餌にも慣れやすい種類です。熱帯魚ショップでも、定番のひかりクレスト コリドラスや、顆粒タイプのクレストフリーク コリビッツ等、色々な種類の餌が売られているので、選ぶのにことは無いでしょう。また、コメット 川魚の主食等の川魚用の餌を与えている方もいます。栄養バランスが偏らないよう、複数の餌を与えるといいでしょう。なお、コリドラス専用の餌以外を与える場合は、沈下性のものを与えるようにしてください。
基本的には人工飼料だけでも問題なく飼育できますが、どうも食欲が無いと感じるときには嗜好性が非常に高い冷凍赤虫を与えてあげるといいでしょう。冷凍赤虫にも食いつかないような場合は水質の悪化等で状態を崩してる可能性があるので早急に手を売ってあげましょう。
残り餌を食べているのでコリドラス用の餌は必要ないのか?
コリドラスは残り餌を食べてるから専用の餌はいらないでしょ、と思っている方もいるかもしれませんが、決してそんなことはないです。コリドラスはコリドラスでちゃんと餌を与えてあげる必要があります。もちろん残った餌も底をついばみながら食べてはいますが、それだけでは不十分です。
必ず、コリドラス用として、上記で紹介したような餌を与えてください。
おすすめのフィルターは?
ろ過力が高いに越したことはないので、設置可能であれば上部フィルターをおすすめします。ただ、上部フィルターの場合ある程度の水槽の大きさ(目安、45cm水槽以上〜)が必要となる場合が多いです。
小型水槽で、上部フィルターが設置できないという場合、もしこまめに底砂の掃除をできるのであればろ過面積の大きい底面フィルターがおすすめですが、面倒くさがりの方であれば、水作 スペースパワーフィット等の水中フィルター、水作 エイト等の投げ込みフィルター、外掛けフィルターのいずれかになるかと思います。
使用するろ過器の大きさにもよりますが、底面フィルター→水中フィルター→外掛けフィルター→投げ込みフィルターの順になるかと思われます。
水作 フラワー DXなんかはろ過面積が大きいので比較的高いろ過能力を期待できますが、上部フィルターを設置できないくらいの小型水槽で使用するとなるとなかなかのボリュームになるかと笑。
また、個人的には、いずれのフィルターでも、水流が強くなり過ぎない範囲で、自分が使用している水槽用のフィルターよりも上のろ過能力のものを使用するのがおすすめです(例:飼育水槽は30cm水槽ですが、45cm水槽用のフィルターを使用する等)。
混泳は可能?
温厚な種類ですので、青コリが他の魚を攻撃するようなことはほとんどありません。なので青コリに攻撃するような種類以外であればだいたい問題ありません。ネオンテトラ等の小型のカラシンや、グッピー、プラティ、グラミー等、小型熱帯魚の有名どころとの相性はとてもいいです。プレコとの混泳も基本的には問題ありませんが、大きさに差が付きすぎてしまうと餌を横取りされてしまうことがありますので要注意です。
また、どの種類との混泳であっても、いじめられていないか、餌をしっかり食べられているかは観察する必要があります。
おすすめの底砂は?
底にいることがほとんどなので、角ばっているような底砂はお勧めできません。大磯砂だったり、スドー ボトムサンドのような、お腹を傷つけないような底砂を使用しましょう。
水槽内での繁殖は可能?
青コリの水槽内での繁殖は比較的容易だと言われていますが、繁殖に関しては得意ではないので、以下2つの記事をご参考ください。
実際の体験談が元になっているので、テキトーに調べて書いた記事よりもはるかに役立つかと思います。
まとめ
かわいいかわいい青コリの飼育、楽しんで下さい!