肉食魚、古代魚、大型魚の人工飼料の餌付けに困っている方へ対処法をまとめました。自身の状況に合わせて使ってください。
ただ、その種類によっては向かない方法もあるのでそこらへんは自己責任でよろしくお願いします。
人工飼料に餌付けするメリット・デメリットは?
◆メリット
・ランニングコストが安くすむ
・栄養バランスがいい
・生餌による病気の持ち込みが無い
・生餌を管理する手間がかからない
・餌くれダンスをしてくれるようになる
・パートナー(彼女・彼氏)が引かない(捕食シーンがダメな人はけっこういるので、そういった心配もなくなります!)
◆デメリット
・成長スピードが遅い
・残した場合、放置すると水が汚れやすい
・餌付けがめんどくさい
・・・・このような感じでメリットのほうが個人的には大きいと思うので、飼育している個体を可能な限り大きくしたい!という方以外は人工飼料に餌付けされることをお勧めします。
おすすめの人工飼料は?
表層を泳ぐ種類は【キョーリン ひかりクレスト カーニバル】低層にいる種類は【キョーリン ひかりクレスト キャット】がおすすめです。肉食魚の人工飼料と呼ばれているものはこの2種類を指していることが多いです。
嗜好性、栄養バランス、色揚げ効果に優れ、また個体の大きさによって餌の粒のサイズを選べる点でこれらを使用している方が非常に多いです。逆にキャット、カーニバル以外の人工飼料を与えている人をあまり見たことがありません。僕が勤めていたショップでもこの2種類をあげていました。
スタンダードな餌付け方法
まずはこの方法を試してみてください。これ以降の方法はけっこうリスクも伴うので、根気よくこちらの方法を継続してみてください。
まずは”この人は餌をくれる人なんだ”と覚えさせる
ショップで生餌だけ与えている場合はいきなり人工餌を食べるようになることは無いので、まずは生餌をあげた瞬間に食べる、という状況にします。餌をあげようと水槽前に行くと魚が寄ってきて、給餌するところに口を向けて待っている状態が理想ですね。そこまでいくと、あげたものを反射的に食べてくれるようになります
冷凍餌、クリル、牛ハツなどの嗜好性の高い餌に切り替える
生餌を反射的に食べるようになったら次の段階です。生餌と一緒に冷凍餌、クリル、牛ハツなどを一緒に与えます。おそらく反射で口に運んでくれるとは思いますが、最初は吐き出すこともあると思います。根気よく続けていくと、徐々に吐き出さずに食べてくれるようになります。断食に強い種類であればここから始めてもいいと思います。
※淡水フグに関しては【JUN プレミアムドライシュリンプ パッファー】という非常にフグにとって嗜好性の高い餌があるので、普通のクリルではなくこのクリルを与えることをおすすめします。
冷凍餌、クリル、牛ハツなどと一緒に人工飼料を与える
ここは先ほどと同じ要領になるのですが、冷凍餌、クリル、牛ハツなどと一緒に人工飼料を与えます。すると同じように反射で食いついてくることが多いですが、吐き出してしまうこともあります。徐々に食べてくれるようになると思いますが、なかなか食べてくれない場合は、冷凍餌、クリル、牛ハツの中に無理やり人工飼料をいれたり、それらのエキスをかけてから与えることで食べてくれるようになります。
ちょい裏技的な方法
上記の方法でどうしても食べてくれなかったときのみこちらの方法を試してください。
餌付けされている(しやすい)個体を導入
混泳させていない場合、比較的人工餌に慣れやすい種類をタンクメイトとして入れる、もしくはすでにショップでキャットもしくはカーニバルに慣れている個体を導入します。その個体がバクバク食べているとライバル心から?理由はよくわかりませんがそれに触発されて食べてくれることがあります。
ただ、混泳させる場合は喧嘩などのリスクも伴うので、争っていないか、に関しては細かく見てあげましょう。
断食させた後に与える
これは種類によっては向かない場合があります。例えばクロコダイルフィッシュ等は餌切れに弱いのでこの方法は向いてないです。
ただ、スネークヘッドとかポリプテルスは10日間程度食べなくても大丈夫なので、断食後人工飼料を与えると反射で食べてくれることがあります。
人工飼料に餌付けした後は?
生餌はあげないようにしましょう。生餌の味を思い出してしまうと、また人工飼料には見向きもしなくなる可能性があります。そうなってしまうとまた一から餌付けしないといけなくなるので、人工飼料への餌付けが完了した後は、生餌をあげないようにしましょう。クリルとか冷凍餌はいいと思います。
肉食魚・大型魚への餌付け方法まとめ
確かに人工飼料に餌付けするのは大変ですよね。分かります。でも餌付けできた喜びは苦労がした時ほど大きいはずです。
また、肉食魚は大型になる種類が多いです。長ーく付き合っていくためにもハイレベルなマニアの以外の方にとって、人工飼料への餌付けはメリットしかないと思いうので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。