ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

スネークヘッドの飼育法は?どんな種類がいる?魅力は?

スネークヘッドっていいですよね。きれいでかっこよくて・・・。

ぼくが最初に出会ったスネークヘッドは忘れもしないですね。レインボースネークヘッドです。こんなにきれいでしかもかっこいい魚が存在するんだ、ということに衝撃をうけた覚えがあります。

スネークヘッドにありがちな【飛び出し】で死なせてしまったのがとても心残りです・・・。

でもそこからスネークヘッドの魅力にハマり、フラワートーマン、プルクラ、バイオレットスネークヘッド、ニューレインボースネークヘッド、バーミーズレッドフィンスネークヘッド等、様々な種類のスネークヘッドを飼育してきました。他の記事も読んでくれている方は知っていると思いますが、プルクラとニューレインボースネークヘッドとバーミーズレッドフィンスネークヘッドは現在飼育中です。

今回はそんなスネークヘッドの魅力や、どんな種類がいるのか、また、どうやって飼育すればいいのかなどを詳しく説明していきます。

 

 

スネークヘッド

出展:https://blogs.yahoo.co.jp/takachanzerozero/30214824.html

スネークヘッドの魅力は?

これはその人によって変わるかもしれませんが、だいたい

①きれい

➁かっこいい

➂人に慣れやすい

④かわいい

この4点を特に魅力に感じているのではないでしょうか。この中の1~2つくらいの条件を満たすような魚はいるかもしれませんが、これら条件を満たしている魚はそうはいないと思います。

【ちなみにこちらが僕の家のチャンナプルクラ↓】

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水槽は少し汚いですが(笑)、きれいで、かっこよくて、よく慣れていて、かわいいでしょ?

 

こんなに魅力的な種類はなかなかいないと思います。

スネークヘッドってどんな種類がいるの?

これはねー、もう、たくさんいます笑。ただ、これだけで終わるのは失礼かと思うので、僕が知っている限りの範囲で、最大のサイズ別にご紹介していきます。

 

最大サイズが20~30㎝の種類

60㎝規格水槽で飼いきれる種類ですね(名前をクリックすると詳しい飼育法に飛びます)。レインボースネークヘッド、ニューレインボースネークヘッド、チャンナプルクラドワーフスネークヘッドアイスファイヤースネークヘッドインディアンスネークヘッドブルームーンギャラクシースネークヘッドスチュワートスネークヘッドチャンナオルナティピンニスコウタイなどが一般的です。

また、レインボースネークヘッド、ニューレインボースネークヘッド、スチュワートスネークヘッド、ドワーフスネークヘッドに関しては単独飼育であれば45㎝水槽でも終生飼育が可能です。コウタイに関しては60㎝規格水槽だともしかしたら狭いかもしれません。

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最大サイズが30~50㎝の種類 

こちらは、60㎝水槽だと小さいですが、90㎝規格水槽であれば終生飼育が可能な種類です(名前をクリックすると詳しい飼育法に飛びます)。アーモンドスネークヘッドオセレイトスネークヘッドバイオレットスネークヘッドコウタイなどがそうですね。

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最大サイズが50㎝以上の種類

最低でも120㎝水槽、できれば180㎝水槽が欲しいという種類になります(名前をクリックすると詳しい飼育法に飛びます)。レッドスネークヘッド、エンペラースネークヘッド、ロイヤルトーマン雷魚(カムルチー)などが一般的に言われている種類です。幼魚が1000円前後とかなりの安価で販売されていますが、最後まで飼育するにはかなりの覚悟をもって臨む必要があります。 

 

スネークヘッドの飼育法は?

各種類に共通の飼育法を以下にまとめました。スネークヘッドや、ポリプテルスなどの古代魚の飼育にありがちなのが、【その丈夫さに甘えて管理をおろそかにしてしまう】ということです。確かに他種よりも丈夫な種類は多いので、ある程度雑に飼育していてもなんとかなってしまう面もあります。ただ、そこに甘えすぎるとある日急に病気になったり、最悪の場合コロッと死んでしまうこともあります。

飼育法に関しては後ほど説明しますが、いくら情報を仕入れても、日々のメンテナンスをサボってしまっては意味がありません。情報をしっかりと頭に入れた上で日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。 

日々のメンテナンスってなんやねん!という方はこちら→【初心者向け】熱帯魚飼育方法を簡単にまとめました

けっこう長いので、4章以降をお読みください。

前置きが長くなりましたが、以下で、スネークヘッドの飼育法に関して説明します。

水槽の大きさは?

これは当然ですが、その飼育したいスネークヘッドの最大サイズによります。一般的にはその最大サイズ以上の縦幅の水槽を最終的には用意しないといけません。例えばチャンナプルクラであれば、最大は30cm程度とされているので、60㎝規格水槽(60×30×36cm)は最低でも必要かなー、といった感じで最終的に買うべき水槽の大きさを考えます。また、混泳させるのであれば、その一段階上の水槽を用意したほうがいいです。プルクラの例でいうと、90×45×45cm以上の水槽を用意してあげましょう。

あくまで【現状】で、その最終的に必要な水槽を置く場所がなかったり、購入する資金がないのであれば、一旦飼育は諦めたほうがいいです。成長スピードには個体差があり、万が一思ったより成長スピードが速く、置くスペースもなければお金もない・・・という状況を防ぐためです。 

ろ過器(フィルター)はどんなものを使えばいいの?

肉食魚で水も汚しやすいので、ろ過力の大きい上部フィルターか、外部フィルターか、もし大きい水槽であればオーバーフローがおすすめです。それに加えて水作フラワーなどのサブフィルターを入れてあげると酸素供給もできますし、水質も安定しやすくなります。また、後にも述べますが、スネークヘッドの場合飛び出しに細心の注意を払わなければいけないので、それ自身が蓋の役割もしてくれる上部フィルターが個人的には一番おすすめです。見た目はイマイチですが、ろ過力は大きいですし、ろ過槽のメンテナンスも楽ちんです。

 

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 混泳は可能?

綺麗な身体をキープするためには単独飼育をする方がいい、ということを前提に、もし混泳するなら注意してほしいことを以下にまとめました。

 

・混泳する魚を全て同時に入れること

後に入れると、すでにテリトリーができているところに新しい魚が入ってしまうことになるので、攻撃されやすいです。

 

・1~2匹などの少数でなく3匹以上で飼育する

中途半端にテリトリーを意識させることを避けるためです。どうせテリトリーを守るのは無理だからもういいや!となってくれることを狙います。

 

・逃げられるところを作っておく

もしいじめられたときに逃げられるように、シェルター、流木、土管などを入れておきましょう。

 

・多少の小競り合いは覚悟しておく

肉食魚の混泳をするときには覚悟すべきことですが、基本的に無傷で飼育するというのは難しいと思った方がいいです。なので、美しく育てたいのであれば単独飼育をおすすめします。 

水温は?

水温は、22~28℃と許容できる範囲は広いです。ただこれはスネークヘッド全般に言えることですが、低水温よりも高水温に弱い傾向があるので、水温が上がりすぎないように注意しましょう。特に青系スネークヘッドは30℃を超える高水温に弱いのでクーラーを使用するなどして対応しましょう。 

やはり飛び出し

まさかこんな所から?といったところから飛び出します。「少し空いてるけどまあ大丈夫でしょう」という考えは捨てたほうがいいです。隙間なくきっちり覆いましょう。また、大型種は蓋がしてあってもそれをふっ飛ばして外に飛び出ることがあるので、(最近あまり見ないですが、)蛍光灯を置いたり、なにか重しをのせるといいと思います。そうった意味で、上部フィルターを設置すると水槽の後ろ半分をフィルターで覆うことができ、前半分に関してはガラス蓋+蛍光灯で覆えるので、スネークヘッドの水槽にはおすすめできます。

 

 

水草との相性に関して

見た目の相性はかなりいいですが、維持するのはかなり難しいです。まず、肉食魚で大食漢なので、コケは発生しやすいです。そして、発生したときにエビやオトシンクルスなどの生物兵器を入れられないので、水草に付いたコケの除去がかなり大変です。また、植える系の水草は掘り返されてしまうので中型種以上ではほぼ無理でしょう。レインボースネークヘッドなどの小型種であれば、先にある程度根付かせたあとであればなんとかいけると思います。ただ、それでも茎が固いような水草は簡単に折られてしまうので、柔らかいラージナヤスや、バリスネリアなどをおすすめします。

なので、入れるとしたら流木などに活着する水草がいいと思います。ただ、シダ系の水草はそれ自身にコケが付いてしまうと結構シダ病にかかってしまうので、シダよりもさらに丈夫で、もしコケが発生しても取りやすいアヌビアスナナをおすすめします。また、成長が早く、苔の養分を吸収してくれるマツモ、アマゾンフロッグピットなどを一緒に入れるのも苔対策としてはいいのではないでしょうか。

☆より詳しく知りたい方はこちら↓

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餌は何をあげればいいの?

生餌の場合は、小赤だったり、メダカがメインになると思いますが、栄養のバランスを考えて、必ず生餌には餌をしっかりあげたうえで与えましょう。また、同じ理由で時々エビなどを与える方がいいです。 ただ、栄養バランスだったり、管理のしやすさを考えると人口餌に慣れさせた方がいいでしょう。

 ショップで生餌だけ与えている場合はいきなり人工餌を食べるようになることは無いので、まずは嗜好性の高いクリルに慣らせます。そうすることで、”この人は餌をくれるひとなんだ”と覚えさせることができます。それからクリルに混ぜてカーニバル、キャットなどを与えるといいです。 

クリルすらなかなか食べてくれない場合は?

根気であげ続けましょう(笑) 1か月くらいは食べなくても大丈夫です。決まった時間に与えて、数分して食べなければすぐに取り除きましょう。 1か月過ぎても食べなければ、冷凍のエビを使って餌付けするのもありです。 また、冷凍の赤虫をあげるでもいいのですが、食べなかった場合に取り除くのが面倒なので、あまりおすすめはしないです。 

クリルには慣れたけどカーニバル(キャット)は食べない場合は?

こちらも根気であげ続けましょう(笑)それでもなかなか食べてくれない場合は、クリルを濡らして、そのエキスをカーニバル(キャット)にかけてからあげると結構食べてくれます。 食べてくれないからと言って、クリル単食にするのは絶対にやめましょう。栄養が偏ってしまい、背中が曲がったり、寿命が短くなる可能性があります。

いろいろやっても食べてくれない場合はこちら↓

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拒食になったら?

大型魚全般にあることですが、人工餌をあげていると急に拒食になったりすることがあります。対応としては①最初と同じように根気よく与え続けるか②冷凍餌(エビなど)を与え、それを食べてくれるようになったら、それにさりげなく人工餌を混ぜて与えるという方法です。まずは①を行い、それでも食べてくれない場合は②に移行すればいいかと思います。

☆それでも食べてくれない場合はこちら↓

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スネークヘッドがかかりやすい病気は?

いエロモナス症にかかりやすいです。こちらは、スネークヘッドだったり、コリドラスなどがかかりやすい病気です。重症化すると治療は困難なので、早期発見、早期治療が大切です。

体表、鰭などが粘液の分泌によって白くなり、その後血がにじんだようになります。重症化すると 腹部の皮膚が赤く変色し膨れたり、肛門も充血し赤く見える場合もあります。

原因としては、水質の悪化、輸送や網によるスレ傷により粘膜液の分泌が低下し、感染することが挙げられます。

対処法としては、まず、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を加えます。その後、観パラD、グリーンFゴールド、エルバージュエースで薬浴します。

ただ、エロモナス症の症状が見え始めた時点で治癒率はだいたい50%くらいなので、そうならないように日々の定期的な水替えを怠らないことが大切だと言えます。 

ヒーターカバーは必須!

夜は水槽の端で休んでいることが多いので、そこに裸のヒーターがあるとやけどしてしまいます。なので、ヒーターカバーは必ず付けましょう。

 

スネークヘッドの飼い方まとめ

いかがだったでしょうか?いろいろと癖の強いスネークヘッドの仲間ですが、これらをクリアすれば、大変魅力的な姿を僕たちに見せてくれます。ぜひ、この記事を参考に飼育して頂ければと思います。

 

 

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