釣りの対象魚として有名なオイカワですが、飼育魚としても日本淡水魚とは思えない美しさから、とても人気があります。
なので、例えば釣って持ち帰ってきたけど飼い方が分からない・・・とか、普通に飼育してみたいと考えている人に向けて、オイカワの飼育法に関して説明していきます。
- オイカワの生態は?
- 販売はされているの?価格は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 最大サイズ・水槽サイズは?
- 最適な水温・水質は?
- 混泳は?
- オイカワがかかりやすい病気は?
- オイカワの繁殖は水槽内で可能?
- オイカワの飼育法まとめ
オイカワの生態は?
利根川水系と信濃川水系以西の本州各地、四国の吉野川水系、九州に広く分布している日本淡水魚です。
川の下流に生息していることが多く、また、流れがあまり強くない環境を好みます。
5月下旬から8月上旬が繁殖期で、その時期になるとオスは非常にキレイな婚姻色を示します。
販売はされているの?価格は?
日本淡水魚に力を入れている熱帯魚ショップでないとなかなか見かけられないかもしれないです。
ただ、販売されている場合は、小さい個体であれば1匹400~500円程度と、比較的安価で購入できます。
もし近くの熱帯魚ショップで見かけないのであればcharm等のネット通販を利用しましょう。
そこまで苦労せず見つけられると思います。
餌は?人工飼料には餌付くの?
自然界では水生昆虫や藻類をメインに食べており、それらを生餌で補うのは難しいので、人工餌に慣らせた方がいいかと思います。
もし人工飼料に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたアイドル 野菜が入った金魚の健康食などを与えるといいです。
野菜も入っているので、オイカワには適しているかと思います。
この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
もしこれでも餌付かない場合はこちらの記事⇒肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ を参考にして、応用できる部分は応用して頂ければと思います。
また、けっこう餌切れに弱いので、人工飼料に餌付かないからといって餌を与えないのはNGです。
最大サイズ・水槽サイズは?
最大15㎝程度です。
サイズだけ考えると30㎝水槽でもいけそうですが、よく泳ぐ魚なので単独飼育であっても45㎝水槽は用意したいところです。
ただ混泳させるのであれば、60㎝水槽以上、繁殖を狙うのであればよりゆったり泳ぐスペースが必要になるので、90cm以上の水槽が必要です。
【関連記事】
60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は?
最適な水温・水質は?
水温は5~25℃程度を好みます。
30℃くらいまでは耐えられますが、それを超えてしまうということであれば冷却ファンんやクーラーを使う必要があります。
また、水温上昇による酸欠にも弱いので、エアレーションは多めにしてあげるとよいでしょう。
水質に関しては中性~弱アルカリ性を好みますが、そこまで気を使わなくてもいいです。定期的な水替えさえサボらなければ大丈夫でしょう。
混泳は?
大きさが同じくらいで、温和な日本淡水魚であれば基本的に可能です。
どじょう・フナ・カマツカ・タナゴ・モロコなどなど・・・・。
また金魚との混泳も可能です。ただ、金魚に関しては動きが遅いので、しっかりと餌がいきわたっているかも確認してあげてください。
熱帯魚との混泳は?
生活スペースがことなるという点で、ピクタスキャットや、コリドラスはいいと思います。
また、エンゼルフィッシュやレインボーフィッシュなどと上手に混泳されている方もいるので、挑戦してみてもいいかと思います。
もし混泳される場合は、酸欠には気を付けてエアレーションは多めに行った方がいいです
ちなみに、ネオンテトラや、グッピーなどとの混泳に関しては、オイカワにとっては問題ありませんが、ネオンテトラやグッピーが捕食の対象になってしまうので、あまりおすすめはできません。
オイカワがかかりやすい病気は?
水かび病やカラムナリス病(尾腐れ病・口腐れ病)などにかかりやすいです。
水かび病に関しては水温の低下が引き金になることが多いので、冬場、ヒーターを使用することで予防につながります。 もし使用するなら、水温が18℃前後でキープされるGEX 金魚元気 オートヒーター等がいいと思います。熱帯魚用のオートヒーターだと26℃前後まで上がるので、オイカワにとっては少し高いです。
カラムナリス病に関しては、水質の悪化、輸送や網によるスレ傷などが引き金になります。なので定期的に水替えを行い、移動時の扱いに気を付けることが大切です。移動時は、テトラ アクアセイフなどの粘膜保護剤が入っているコンディショナーを使って、粘膜保護をしてあげるといいです。
オイカワの繁殖は水槽内で可能?
可能です。実際に繁殖されているひともたくさんいます。
繁殖を成功させるためにまずはオスメスの判別方法から見ていきましょう
オイカワのオスメスの判別方法
幼魚の時は正直あまり差が無いのでそこで判別するのは難しいです。だいたい性成熟するのが生後2年ほどたってからで、サイズでいうと10cm前後くらいになってようやく性差がはっきりしてきます。
性成熟してしまえば判別方法はかなり簡単です。画像を見たほうが早いかと思いますので↓をご覧ください。
上がオスで、下がメスです。ね?簡単でしょう。
具体的な繁殖方法は?
判別方法が分かったところで、繁殖を狙う場合は、オイカワを数匹飼育します。
そのなかしっかりと婚姻色が出ているオスと、10cm程度に成長したメスのペアでを選びます。
そのペアを90㎝水槽に移すのですが、その時に少し大きめの砂利を2~3cmの厚さに敷いてあげた状態にしてから移しましょう。水温は25℃くらいにしてあげると成功しやすいです。
すると砂利の中に卵が確認できると思うので、そうなったら親魚を別水槽に移しましょう。
餌は、キョーリン ひかりプランクトン 稚魚用フード 等の稚魚用の人工飼料を与えるといいでしょう。
オイカワの飼育法まとめ
とてもきれいですし、上手くいけば繁殖まで狙える魅力的な日本淡水魚なので、この記事を参考にしてぜひきれいな個体に育ててくださいね。
この記事を読んで、オイカワを飼育してみたいと思った方もいるかもしれません。ただそうは言ってもオイカワを飼育するのに必要な用品とか、いくらかかるのかが分からない!という方も多いと思います。そういった方のためにこんな記事⇒【60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は? 】を書いてみたので、よかったら見てみてください。