ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ギギの飼育法(生態・水槽・餌・寿命・水温・水質など)

腹びれの棘との骨をすり合わせ「ギーギー」と鳴くことからギギという名前が付けられた日本淡水魚で、ナマズの仲間です。

もともとは琵琶湖周辺でのみギギと呼ばれていましたが、最近では一般的にもギギという名前が浸透してきました。

また日本産のギギ類の中で最も大きくなるのが本種【ギギ】です。

今回はそんなギギの飼育法について解説します。

 

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出展:https://zukan.com/fish/internal854

 

 

ギギの生息環境・生息地は? 

以前は西日本を中心に生息していましたが、現在はおそらくアユの放流に紛れていた影響で新潟県までその生息域を広げていると言われています。

河川の中流域に生息しており、水生昆虫や小魚などを好んで食べます。

繁殖期は5~8月です。

 

販売されてるの?価格は?

販売されています。販売されている場合は1000円程度と、比較的安価で購入できます。

ただ、実際のショップで購入しようとすると、日本淡水魚に力を入れているところ以外では見かけることは少ないです。

そういった場合は取り寄せてもらうか、charmなどのネット通販で購入しましょう。ネットであれば比較的簡単に購入できます。

 

寿命は?

調べたところによると3~5年とありましたが、ナマズの仲間なので個体によっては10年くらいは生きるのではないかと思います。

ギギよりも小型のコリドラスなども最低でも5年は生きるので、そう考えると5年以上生きても不思議ではないです。

 

餌は?人工飼料には慣れるの?

生餌を与える場合はめだか、冷凍赤虫、小赤などになると思います。生餌を与える場合は、栄養に偏りが出ないように、数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。

もし人工飼料に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

それでも餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】をご参考ください。

 

ギギの大きさ・適切な水槽サイズは?

ギギは、最大で25㎝程度に成長する魚です。以前紹介したギバチよりも大型になります。ギバチであれば45㎝水槽でも飼育できますが、ギギの場合は60㎝水槽を用意したほうがいいでしょう。

【関連記事】

60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は?

 

 

適切な水質・水温は?

そこまで水質にはうるさく無いですが、自然界では比較的綺麗な河川に生息しているので、週に1回、1/3の水替えは欠かさないようにしましょう。

また、日本固有の種類なのでヒーターなしでも飼育はできますが、水温が下がると白点病や水かび病にかかりやすくなるので、冬場はヒーターを入れてあげましょう。その際の温度は25℃以下に設定してあげるといいです。GEX 金魚元気 オートヒータなどの金魚用のヒーターだと、自動的に18℃前後にキープしてくれるので、日本淡水魚全般を飼育するときにおすすめです。

 

ギギにおすすめのフィルターは?

肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。

ただ、溶存酸素量を増やすために、サブ的にぶくぶくや投げ込みフィルターを入れてあげるのはいいと思います。

 

ギギに適切な混泳のパートナーは?

かなり性格がきついので、いないと思った方がいいかと思います。

もし混泳するとしたらギギと同じかそれ以上の大きさで、生活スペースがことなるフナやコイでしょうか。ただ、あまりおすすめはできません。

 

ギギがかかりやすい病気は?

水かび病や白点病にかかりやすいです。

両方とも水温の低下によって引き起こされることが多いので、やはり冬はヒーターで加温してあげたほうがいいです。

もしかかってしまった場合はこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~】をご参考ください。

でももちろん病気にはならないほうがいいので、予防法としてこちら【魚の病気の予防法を学ぶ 】も読んでおくといいです。

 

ギギの稚魚(幼魚)の飼育で気を付けることは?

 ショップで購入するときは成魚よりも稚魚だったり幼魚だったり、比較的小さい個体を購入することが多くなると思います。

小さい時は、成魚よりも体力がないので、上記のような病気により注意する必要があります。

特に冬場のヒーターは必須と言えるでしょう。

またこの時期から生餌ばかりあげていると、将来なかなか人工飼料に餌付かなくなってしまうので、なるべく(空腹には気を付けて)人工飼料をメインにあげることをおすすめします。

 

ギギって毒針があるの?

はい、あります。胸鰭と背鰭に毒針を持っているので、不用意に触らないほうがいいです。

もし刺されてしまった場合でも、それが原因で死に至ることはありませんが激しい痛みに襲われることになります。

もし刺されてしまった場合

・とげが残っている場合は取り除く

・清潔な水で洗い流しながら血を絞る

・消毒する

・痛くて我慢できない場合、なかなか完治しない場合は病院へ行く

などして対応しましょう。

 

ギギとギバチの違いは?

尾びれの切れ込み具合でギギかギバチか判断できます。一般的にはギギの方が切れ込みが大きいです。

というかギバチの場合は画像のように切れ込みがほとんどないので、比較的容易に見分けられるのではないでしょうか。

また、最大サイズもギギの方が大きいです。

 

コトバンクさんからお借りしました↓

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出展:https://kotobank.jp/word/%E3%82%AE%E3%83%90%E3%83%81-1158554

 

学名も違うの?

違います。ギバチの学名は【Pseudobagrus tokiensis】ですが、ギギの学名は【

Pelteobagrus nudiceps】なので、別種とされています。

 

ギギの飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?

ギギの飼育は難しくはないけど、そこまで簡単ではないという感じです。

まあ普通に日々の管理を怠らなければ大きなトラブルなく飼育できるはずです。

ただ、怠ると結構状態は崩しやすいので注意しましょう。

この記事を読んで、ギギを飼育してみたいと思った方もいるかもしれません。ただそうは言ってもギギを飼育するのに必要な用品とか、いくらかかるのかが分からない!という方も多いと思います。そういった方のためにこんな記事⇒【60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は? 】を書いてみたので、よかったら見てみてください。