ピラニアと言って一番最初にイメージするのが、この下の画像のような、お腹が赤くなるピラニアナッテリーではないでしょうか。ある程度熱帯魚の知識がある方はご存知かと思いますが、実はピラニアと言っても一種類ではありません。今回紹介するピラニアナッテリーだけでなく、ダイヤモンドイエローピラニアとか、ブラックピラニアとか、日本で販売されているだけでもたくさんの種類がいます。今回はその中でも最も一般的な種類であるピラニアナッテリーの飼育法に関して説明します。
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 適切な水温・水質は?
- 大きさは?適切な水槽サイズは?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- おすすめのフィルター(ろ過器)は?
- おすすめの混泳相手は?
- どんなレイアウトがおすすめ?
- ピラニアがかかりやすい病気は?
- ピラニアナッテリーの飼育法まとめ
どこで販売されているの?価格は?
ピラニアなんてマニアックなお店にしか売ってないだろうと思っている方もいるかもしれませんが、意外とよく見かけます。ある程度の規模のお店であれば見かけることも多いかと思います。ネット通販で購入する場合もcharmなどを利用すれば比較的容易に見つけられるかと思います。価格は5~6㎝の稚魚がは500~800円で販売されています。
寿命は?
10~12年くらいです。長生きの種類は15年くらい生きます。結構長生きですね。
適切な水温・水質は?
水温は23~28℃くらいを好みます。現地では弱酸性のブラックウォーターの環境に生息していますが、水槽内では弱酸性~中性を保っていれば問題ないです。
大きさは?適切な水槽サイズは?
最大30㎝くらいにまで成長します。単独飼育であれば60㎝水槽でも飼育できます。ただ、臆病なため単独飼育だと端っこにじっとしてなかなか泳いでくれない場合があります。なので、活発に泳ぐ姿を見たい方は同種を5~6匹を90㎝以上の水槽で飼育するのをおすすめします。
【参考記事】
成長速度は?
ざっくりですが、5~6㎝の稚魚なら1年~2年くらいで20㎝~25㎝くらいに成長し、そこから成長スピードがゆっくりになっていき、少しずつ最大サイズに近づいていくという感じですね。
餌は?人工飼料には餌付くの?
生餌を与える場合はめだか、冷凍赤虫、小赤、エビなどになると思います。生餌を与える場合は、栄養に偏りが出ないように、赤虫だけ、小赤だけ、とかではなく、数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。
もしそれが面倒で、かつランニングコストが気になるという方は、人工飼料に餌付かせた方がいいです。栄養バランスも優れていますし、餌からの病気の持ち込みも防げます。
比較的餌付きやすい種類なので、そこまで苦労することはないかと思いますが、人工飼料をなかなか食べないという場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
おすすめのフィルター(ろ過器)は?
ろ過力は大きければ大きいほどいいので、特にこだわりがないのであれば管理も簡単な上部フィルターを使用しましょう。加えて、肉食魚で水を汚しやすいのでサブフィルターとして水作のニューフラワーDXなどを入れたほうがいいかと思います。
また、120㎝以上の水槽で飼育する場合はオーバーフローを使用するのもおすすめです。
おすすめの混泳相手は?
自然界では群れで生活しているので、同種同士の混泳は可能ですが、それ以外は不可です。また、同種同士であっても多少の小競り合いは避けられないでしょう。また、空腹になると同種同士で共食いを始めてしまうので、それを防ぐためにも小まめに餌を与えて空腹の期間をできるだけ短くするようにしましょう。
また、混泳する場合も2匹だいじめる個体といじめられる個体が完全に固定されてしまうので、5~6匹以上で混泳を行うといいです。
どんなレイアウトがおすすめ?
現地の環境を再現したいのであれば、流木を入れて、ブラックウォーターをつくって飼育するという手法があります。がちで頑張ってテラリウムを作成するというのもあるはるですが、水質を安定させるためには一般家庭ではなかなか難しいようなサイズの水槽が必要になるのであまり現実的ではありません。管理も大変になります。
なので、流木を入れて、ブラックウォーターをつくって、大きめのナナを入れる、というところが現実的な落としどころではないでしょうか。ちなみにそれでもかなり雰囲気のあるレイアウトが可能です。
【参考動画】
またナッテリーではないですが、このようなシンプルなレイアウトで飼育するのもありだと思います↓
ピラニアがかかりやすい病気は?
基本的には丈夫な種類なのですが、白点病にかかりやすいです。特に導入時にかかりやすいので、スレや水質・水温の急変には十分に注意しましょう。もしかかってしまった場合は、 まず、水槽の1/3~1/2の水替えを行い、白点虫を追い出します。その後、ニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを投入して薬浴します。また、食塩を入れて0.5%程度の塩分濃度で塩浴すると治りが早くなります。
【参考記事】
ピラニアナッテリーの飼育法まとめ
意外と臆病で奥が深いピアニアナッテリーの飼育法、いかがだったでしょうか?あのピラニアが単独飼育であれば60㎝水槽で気軽に飼育できるというのは非常に魅力的かと思います。
ただ、そうは言っても飼育に何が必要で、いくらかかるのかが分からないという方も多いかと思います。そういった方のために60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら? という記事を書いたので、そちらもよかったらご覧ください。