スネークヘッドとか、ポリプテルスなどの肉食魚を飼育するときにどんなフィルターを使えばいいか迷いますよね。
いきなり答えをいいます。オーバーフローを使うのが理想的です!!
ろ過槽も圧倒的に広いし、水槽内もすっきりするし、ヒーターなどもろ過槽に入れられるのでやけどなどの事故も防げるし、いいことだらけなので、肉食魚の飼育に最適なろ過装置はオーバーフローです!!
・・・と言いたいところですが、確かに予算を度外視するならオーバーフローがいいでしょう。でもそんな費用はかけられなくて皆さん悩んでいることかと思います。
なのでこの記事では、お金があるのであればオーバーフローがいいという前提はありますが、もしそこまでお金がかけられなかった場合の最適なフィルターをご紹介できればと思います。
※ちなみにオーバフローとはこんな感じのろ過装置です↓
肉食魚の飼育に最適なフィルターは?
結論から言うと、オーバフロー水槽を用意できないのであれば上部フィルターを選択するのがいいです。
外掛けフィルターや投げ込みフィルター、水中フィルターなどではろ過力が不十分ですし、ろ過力が大きい底面フィルターや外部式フィルターはメンテナンスがめんどくさいです。そんなこともあって個人的には上部フィルターが適切かと思っています。理由下記で詳しく説明していきます。
ただ、自然界での最大サイズが1mを超えるような、ガチの大型魚(肺魚全般、レッドテールキャット、コロソマ、バラマンディ)などを飼育する場合、はオーバーフローで飼育するのが一般的です。おそらく上部フィルターではろ過が間に合わないのでそこは例外としてお考えください。
なぜ上部フィルター?
フィルター内では
①ウールマット等によりフンなどの汚れを濾しとり(物理ろ過)
➁ろ過バクテリアを繁殖させ(生物ろ過)
➂活性炭・ゼオライトなどを入れているのであれば、それらが有害物質を吸着します(化学ろ過)
肉食魚はたくさん餌を食べ、フンも多くするので、小型魚とかと比べるとウールマットを汚すスピードが圧倒的に早いです。
そこで目詰まりを起こしてしまうと➁と➂のろ過も上手く働かなくなってしまいます。
なので肉食魚の飼育では、②➂ももちろん大事ですが、その手前の①物理ろ過を適切に働かせる必要があります。
そのためにはウールマットの定期的な掃除もしくは交換が必要不可欠です。
上部フィルターであれば、ふたを開ければウールマットの汚れが確認できるので交換時期も一目瞭然で、しかもその交換も容易にできます。
そうすることによって①の物理ろ過が適切に行われるとともにフィルターが目詰まりを起こしろ過力が弱くなるのを防ぐことができます。
もともとのろ過力も優秀ですし、メンテナンスも楽なのが上部フィルターのいいところです。これが上部フィルターが最適だと考える理由です。
どんな上部フィルターを選べばいいか悩んでる方はこちら→上部フィルターのメリット・デメリットとおすすめ5選!
なんで外部フィルターは最適ではないの?
一方外部式フィルターは、確かにろ過力だけでいうと上部フィルターと同等、もしくはそれ以上ですが、ろ過槽の汚れの確認とそのメンテナンスが非常にめんどくさいです。
僕も以前スネークヘッドの飼育に使用していたのですが、非常にめんどくさかったです。
まず電源を止めて、ホースについてるコックを捻って(これを忘れると水槽内の水が逆流して床が水浸しになります)、蓋を外して掃除、それが終わったら蓋を戻してまたコックを捻って、ものによっては呼び水とかをして・・・・・などなど、めんどくさい作業が多いのです。
それが理由でろ過槽のメンテナンスが滞りがちになる⇒ろ過が上手く働かない⇒水質の悪化、につながってしまいます。
加えて、ホースにもコケなどのよごれが付着するのでこれも数か月に1度は掃除しないとみっともないのですが、これも非常にめんどくさいです。
これらが外部式フィルターをおすすめできない理由です。
なんで底面フィルターは最適ではないの?
次に、なぜ底面フィルターをおすすめできないかというと、こちらもメンテナンスがめんどくさいからです。上部フィルターでいうウールマットが底面フィルターの場合の砂利になるので、水換えのたびに砂利の中も掃除しないといけません。
また、フンをこしとるウールマットがないので、少し暴れると水槽内にフンが舞い上がって見た目が非常に悪いです。
ちなみに現在チャンナプルクラの水槽で底面フィルターを使用しているのですが、正直底面フィルターの限界を感じています。
常にフンみたいなのが水槽内に浮いているし、暴れて底面フィルター本体がむき出しになってしまうし・・・・・。
なのである程度大きくなった肉食魚飼育に底面フィルターは向かないと感じています。近々上部フィルターに変更しようと考えています(でも今オールガラス水槽だから水槽も含めて替えないといけないんだよな・・・・)。
ただ、そんな状態でも病気には1度もかかっていないのでろ過力に関しては肉食魚の飼育に耐えうるのだと感じています。でももう僕はめんどくさすぎて嫌になりました。20㎝を超える肉食魚に底面フィルターはきついと思いましたね。
ここら辺の愚痴?はこちらの記事で書いてます(笑)⇒底面フィルターの本当のメリットデメリット【約1年間使用してみた】
上部フィルターだけだと不安な人は?
上部フィルターが最適だと言われても、それだけだとどうしても不安という人もいるかと思います。
そういった方は、水作エイトとか水作フラワーなどを併用してろ過力を高めればいいかと思います。
それでも水がすぐ濁ったりする場合はそもそもその水槽のキャパオーバーである可能性が非常に高いです。
飼育数を減らすか水槽を一段階大きくすることを考えましょう。
まとめ
まとめると、ガチの大型魚でなければ上部フィルターがおすすめで、その理由はろ過力が高いもかかわらずメンテナンスが楽だからです。
また外部式フィルターや底面フィルターはろ過能力自体は上部フィルターと同等ですが、メンテナンスがめんどくさいので、長期的にはろ過能力が下がってしまう可能性があります。
なので結論、180cm以上の水槽でないと飼育できない種類以外は上部フィルターを使用することをおすすめします。
上部フィルターで飼育できる範囲の肉食魚をまとめた記事を下に載せときますので、ご参考ください。