ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

底面フィルターの本当のメリットデメリット【約1年間使用してみた】

以前、底面フィルターのメリット・デメリットからおすすめの製品まで解説!という記事を書きましたが、この時はまだ実際に底面フィルターで飼育をしてからそんなに時間が経っていなかったので「実際に使ってみたときのメリット・デメリット」を上手くお伝えすることができていなかったと思うので、この記事ではそこら辺を詳しく説明したいと思います。

 

  

そもそも底面フィルターに向いている飼育スタイルは?

生体をメインに飼育したい+ろ過能力もほしい+見た目をすっきりさせたい場合に向いているかと思います。60㎝以下の水槽で、水草を植えず(浮草や、流木などに活着させるだけならok)、あまり水を汚さない小型魚を複数飼育する場合におすすめできます。

なのでフンをよくする金魚や、肉食魚にはあまりおすすめできませんが、【60㎝以下の水槽】というのを守って、かつ週1回はかならず底床の掃除ができるのであれば飼育可能です。

ただやはり90㎝を超えるとそ底面積がかなり大きくなってくるので、週1回必ず掃除をするというのはあまり現実出来ではありません。

また、よく「底面フィルターは水草水槽に向いている」と言われますが、発達した根が底面フィルターに絡みついて目詰まりを起こす可能性があるので、実は向いていないので注意しましょう。

 

実際に飼育してみて分かったメリットデメリット

僕は現在チャンナプルクラとブルー(ニュー)レインボースネークヘッドとバーミーズレッドフィンスネークヘッド(すぐに名前が出てこなかった(笑)ごめん!)を飼育していてすべて底面フィルターで管理しています。

【使用例↓】

www.yoshiki-diary.com

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底面フィルターを実際に使用している中での感想を、【底面フィルターのメリット・デメリットからおすすめの製品まで解説!】で挙げていたメリット・デメリットと絡めながらお話ししていきます(太字部分が実際に使用してみた感想です)。

 

 

◆メリット

・底床全体をろ材とするので生物ろ過に優れている

⇒厳密に数値は測ってないですけど、たぶんその通り(笑)。ほとんど状態は崩さずに飼育できているので。

・見た目がすっきりしているので水槽内の美観を損なわない

⇒ほぼその通り。ただ、ストレーナー部分が透明の製品を使用している場合、特に内部の掃除を怠ると美観を損ねるので、そこはこまめに行った方がいい

・大きめのエアポンプがあれば、安価で複数の水槽に設置することができる

⇒その通り。僕も実際に<水作 水心60〜120cm水槽用を使用して、60㎝水槽×1と30㎝キューブ水槽×2につなげています

・底床中に止水域が作られない

→底床内を水が通過するので、細菌の発生が抑制できる

⇒分からないです(笑)病気にはなっていないので多分その通り

・稚魚などの吸い込み事故がない

⇒多分その通り(稚魚がいないので分からない)

 

◆デメリット

・こまめに底床の掃除をしないとろ過能力が下がり、水質が悪化する

⇒その通り。週1の水換えを怠ると明らかに苔が増えて水も濁ってきます

・化学ろ過が苦手

→活性炭などの吸着系のろ材を入れるところがないので、生物ろ過に頼ってしまう

⇒これはめっちゃその通り!苔を抑制するろ材とかを入れたくても入れられなくてつらい

・敷く底床を選ぶ

→細かすぎると目詰まりを起こすのである程度大きめの底床を選ばないといけない。

⇒これもめっちゃその通り!思った以上に選べる底床の選択肢が狭まってしまいます

・一度設置するとなかなか変えられない

→底床の下に設置するので、『やっぱり底面フィルター合わなかった・・』ということでろ過器を変更する際、かなり面倒くさい

⇒その通り。

・水草を植えると、根が絡まってろ過能力が落ちる

⇒植える系の水草を入れてないのでよくわからない

 

とまあこんな感じです。基本的には使用前に仕入れていた前情報のメリット・デメリットとそこまで変わらないですが、【化学ろ過が使えない】というのは思った以上に痛かったです。あと実際に使用してみて、新たに分かったデメリットとして【物理ろ過が弱い】です。

※化学ろ過とか物理ろ過って何?という方はこちら→【初心者向け】熱帯魚飼育方法を簡単にまとめました

 

思っていた以上にフンが水槽内に舞います。今の生体の大きさに対して水槽の広さが必要以上に確保できているブルーレインボースネークヘッドとバーミーズレッドフィンスネークヘッドはそうでもないですが、プルクラの水槽だとかなり顕著です(さすがの底面ろ過でも、フンの分解まで生物ろ過が間に合わない)。

なので具体的な対策としてニューフラワーDXフィッシュレットなどの水中フィルターを使用して物理ろ過を助けてもらうのもありですが、そうすると底面フィルターの強みでもある美観が損なわれしまうので難しいところですね・・・・・。

なので現在行っている対策としてはプルクラだけ餌を与える頻度を少なめにして、フンの量を減らすということです。現在成長期のブルーレインボースネークヘッドとバーミーズレッドフィンスネークヘッドは普通に与えていますが、そもそもまだそこまで大きくないのでフンはほとんど気にならないです。

 

【結論】底面フィルターを使うべき飼育スタイルは?

実際に飼育してみて、やはり本当におすすめできるのは、60㎝以下の水槽で、水草を植えず(浮草や、流木などに活着させるだけならok)、あまり水を汚さない小型魚を複数飼育する場合ですね。あとは肉食魚の稚魚を飼育するのにも向いていると思います。

ちなみに、60㎝水槽で最大30㎝にまで成長する肉食魚を飼育する予定の人に関しては、見た目を気にしないのであれば僕は圧倒的に上部フィルターをおすすめします。生物ろ過の能力はあまり変わらないですが、上部フィルターであれば【物理ろ過+化学ろ過】の力を借りることができます。何より管理がかなり楽です。

【関連記事】

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今後も底面フィルターを使い続けるか?

なんかいろいろ文句を言いましたが、底面フィルターはこのまま使い続ける予定です。やはり見た目はすっきりしますし、フンに関しても、目立つのが水替えから3~4日後で、あと少ししたらまた水を換えるので残りの3~4日だけ我慢すれば済む話なので、我慢します。

でもなんだかんだ底面フィルターから変えない理由は、オールガラス水槽なので上部フィルターを使えないということだったりもします(笑)

あとは、なんとなくあの古典的なろ過システムが好きだったりもするので、文句は言いつつも今後も使っていこうと思います。