ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ミドリフグ飼育に必要な用品とその値段をまとめてみました

前回の記事【ミドリフグの飼育法(淡水で飼育可能?餌・大きさ・混泳など)】でミドリフグの飼育法に関して説明しましたが、飼育法は分かったけど、何を揃えればいいねん!と思っている人も多いかと思うので、今回はそこら辺も詳しく解説していきます。

 

 

ミドリフグ飼育に必要な用品

始めにお伝えしておきますが、ある程度の知識があった方が話も入ってきやすいかと思うので、こちらの記事【【初心者向け】熱帯魚水槽の立ち上げに必要なものは?費用はどれくらい? 】の、水槽の項目だけでも読んでいただけると助かります!

 ざっくり言うと、ミドリフグの飼育には以下のものが必要になります。

 

・水槽

→ミドリフグの大きさを考えると、いきなり60㎝水槽だとちょっと大きすぎるかな?とも思うので、30㎝キューブ水槽だったり、まあ最大でも幅45㎝規格水槽で考えていきます。

・水槽台

・フィルター

・ヒーター

・ライト

・水温計

・砂利(サンゴ砂)

・魚をすくう網

・水換え用のホース

・カルキ抜き等の水質調整剤

・比重計

・汽水を作るようの塩

・餌

 

こんなところですかね。必要に応じて隠れられる土管とかもあった方がいいかもしれません。

『え、こんなめんどくさいこと調べなくても水作 リトルアクアリウム ミドリフグ飼育基本5+2点セットみたいにミドリフグの飼育セットがあればそれだけでいいんじゃないの?』と思う人もいるかもですが、はっきり言って全然だめです。そもそもヒーターが付いてないですし、塩分濃度を計るための比重計もありません。

後から買えばいいという意見もありますが、このセットの一番ダメなところは水量が6.5Lしかないことです。

【初心者向け】熱帯魚水槽の立ち上げに必要なものは?費用はどれくらい?】でも話していますが、水量が多いほど水質は安定しやすいです。

そういった意味で、6.5Lというのは少なすぎます。最低でも20Lくらいは欲しいですね。

・・・・という前提で必要な用品を解説していきます。

 

水槽(30㎝キューブ水槽:2000円・45㎝水槽:3000円)

30㎝キューブ水槽でだいたい2000円位、45㎝水槽で3000円いかないくらいが目安です。いわゆる30㎝規格水槽(幅30×奥行18×高さ24)だと水量が少ないので止めた方がいいです。

また、水槽のセットを買うというのもいいかと思います。ただ、小さめの水槽だとあまりいいのがないですね。安いセットだと水量が少ないし、よさそう!と思うのは値段が高かったり・・・

その中でもましだと思ったのは、【水作きんぎょファミリーL】と、【GEX金魚のお部屋L】ですかね(あくまでSでもMでもなく、Lです)。

両者ともろ過が心もとないですが、水量は20L超えてますし、2000円ちょっとで買えるので、コスパの面を考えたら悪くはないと思います。

また、幅45㎝の水槽でも置くスペースがあり、かつある程度お金をだせるのであれば【コトブキ工芸45cm水槽セット】など、ライト・フィルターも付いて10000円前後のセットは結構あります。

 

◆水槽セットを探してみる↓

チャーム本店

水槽台(約3000円~20000円)

何を選ぶのかによって大きく値段が変わります。

スチール製水槽台であれば、3000円前後と、かなり安く購入できますが、木製水槽台だと最低でも10000円位はかかります。45㎝水槽用だと20000円は見ておいたほうがいいですね。

ここでいう木製水槽台というのは、プリント化粧板を貼っておしゃれっぽく見せている水槽台のことではなく、特にプリント化粧板などが貼られていない、木材がむき出しにっている水槽台のことを指します。

実際見ればすぐに分かると思いますが、ネットだとなかなか見分けにくいかもしれません。見分けとしては一つは値段ですかね。木製水槽台で5000円前後で購入できるのはまあ無い、考えましょう。

あと、プリント化粧板が使われている商品は【木製水槽台】ではなく【木目水槽台】として販売されていることが多いです。ここらへんで見分けましょう。

また、幅45㎝未満の水槽台って実はあまり売られていません。よって幅45㎝未満の水槽を水槽台に置く場合は、水槽台用の板を購入したり、コンパネをホームセンターで希望の大きさに切った上で(僕はこちらで対応してます)水槽を置くなどして対応しましょう。

※あくまで個人的な考えで正しくないのも分かってますし、もし何かあっても責任はとれませんが、水量30L未満(30㎝キューブ水槽くらい)までであれば、ちょっと頑丈そうな家具の上においても大丈夫じゃない?と思ったりもしてます。

実際、そうやって飼ってる人も多いですし、僕も高校生くらいの時まではそうやってましたよ。

フィルター(約2000~3000円)

汽水は純淡水と比べるとアンモニア濃度が上がりやすい(簡単に言うと水質悪化しやすい)ので、ろ過能力は高めのフィルターを使用した方がいいでしょう。メンテナンスの楽さも考えるとやはり上部フィルターが理想かと思います。

ただ、45㎝未満の水槽用の上部フィルターってあまり売っていないので、そうなるとこちらもろ過力の高い底面フィルターかなーってなるのですが、マメに底床のそうじをしないといけないので、結構めんどくさいんですよね。

なのでもしそれが面倒であれば外掛けフィルターを一つ上のレベルにして導入するのもありかと思います。例えば30㎝キューブ水槽での飼育であれば、45㎝水槽用の外掛けフィルターを使用するとか、そんな感じですね。

ただ、ミドリフグは強い水流を嫌うので、水流を嫌がっているようであれば弱めてあげましょう。

ちなみに30㎝キューブ水槽でも45㎝水槽でも値段はあまり変わりません。

水温計(約150円~1500円)

まあぶっちゃけなんでもいいんですけど(笑)、状態が悪いときに、一つの指標としてあると便利かなくらいです。 

ヒーター(約2500円)

今は26℃前後に勝手に調整してくれる便利なオートヒーターが売ってるので、それを利用すれば問題ないでしょう。

ただ、塩分がある中で使用するので、本来の耐用年数である1年よりも早めに換えた方がいいと思います。

ちなみに僕が勤めていたショップでは半年で換えていました。

値段は30㎝キューブ水槽用でも、45㎝水槽用でも実はそんなに変わらないです。

ライト(約3000~5000円)

ライトに関してはこだわりだすと普通に万を超えてきますし、水草を育成するのでなければ生体にとっては正直どれでも変わらないので、あくまで最低限必要なラインの価格帯で考えています。

45㎝水槽用のライトでも、色を変えたりしなくても大丈夫!という場合は3000円もあれば購入できます。

また、水槽の縁に引っ掛けるタイプのライトもありますが

こんな感じの↓

取り外しだったり、ライトの向きの調整が意外とめんどくさいので、1000円くらい高くなることが多いですが、普通に水槽の上に置くタイプのライトの方がいいかと思います。

ちなみに、昼夜の違いが分かる程度の日光が部屋に入るのであれば、ライトは無くても飼育はできます(直射日光は×ね!)。 

 

サンゴ砂(3~5kgで約1000~2000円)

水槽底面に薄く敷くくらいでいいのであれば、45㎝水槽であっても3Lあれば十分かと思います。  30㎝キューブ水槽であれば2Lあれば十分です。

魚をすくう網(約200円)

フグは鱗が無いので、なるべく網目の細かいものを選んだほうが魚を傷つけにくいのでおすすめです。 

水質調整剤(約800円)

カルキ抜きだけではなく、重金属を取り除いてくれたり、また粘膜保護もしてくれるものがいいので、テトラ パーフェクトウォーターなんかがおすすめです。実際に僕も使っています。

特に移動時などでは、体表に傷がついて水かび病になりやすかったりもするので、こういった粘膜保護剤が入った水質調整剤を使った方がいいです。 

比重計(約1500円~20000円)

こちら塩分濃度を計るのに必要です。

20000円位のも売ってますが、そこまで厳重な濃度管理が必要なわけではないので、簡易的な一番安いやつで問題ないかと思います。 

餌(約800~2500円)

最初からキャットやカーニバルなどの人工飼料(幼魚の時はひかりぷくぷくミドリフグなど)になれているのであればいいのですが、そうでない場合は冷凍赤虫や、JUN プレミアムドライシュリンプ パッファーなどがあると餌付けしやすいかと思います。 

全部そろえたとしたら2500円位かかりますね。

水換え用のホース(約1000円)

水を吸い出すだけでなく、砂利の中もしっかり掃除できるのがいいと思います。そうすると300円のとかだと難しいので、1000円くらいはかかります。まあそれで魚の健康がキープできるのであれば問題ないのではないでしょうか。 

 汽水を作る用の塩(50L用で約1500円)

ちなみに、50Lの海水を作る用の塩がだいたい1500円くらいで、汽水は塩分濃度はだいたい半分~1/4なので(購入したショップの濃度に合わせて下さい)、ざっくり1500円で100~200L分の汽水を作れると考えられます。

ミドリフグ飼育に必要な用品の値段合計

上記合計すると以下のようになります。

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ちゃんとそろえようとなると最低でも20000円くらいは必要だと分かりました。

ただ、ライトはいらなして、上でおすすめした2000円位のフィルターを使用付きの水槽セットでも大丈夫、ということであれば最低でも5000円は安くなるので、本当の最低限でいうと15000円くらいでしょうか。

それにしても意外と高い!と思った人も多いかと思いますが、ミドリフグだけでなく、熱帯魚を飼育しようとしたらだいたいこれくらいはかかります。

こんなに出せないよ!という人はお金を頑張って貯めるか、親から借りるか、あきらめるかした方がいいかもしれないですね。

ではでは。