ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ヒーターなしで日本淡水魚は飼育可能?という疑問にお答えします

以前、【金魚飼育で冬にヒーターって必要なの?問題について】という記事を書きましたが、そこで書いている内容とほぼ一緒ですね。

なのでこの記事でも金魚の記事でもどっちを読んでも大丈夫ですが(笑)、若干日本淡水魚用にアレンジはして書こうかと思いますのでよろしければ最後までお付き合いください。

 

日本淡水魚飼育で冬にヒーターって必要なの?

結論から言うと、家の中で飼育は必要ですが、野外は不要だと思います。 

なぜ家の中は必要かというと、これは後ほど詳しく解説しますが、室内飼育の場合、人がいるときは部屋を暖めるので水温が上がり、いないときは下がるというのを繰り返すかと思います。この水温差が日本淡水魚にとって負担になるため、ヒーターによって水温を一定に保たせることが必要になってきます。

野外飼育の場合、水面に氷貼るけど大丈夫?と思われる方もいらっしゃるかもですが、水が全部凍るようでなければ大丈夫です。なので水量が10L以下の小型水槽とか、極端に寒い地域は屋内に入れた方が無難かもしれません。水槽の大きさで言うと、最低でも45㎝水槽は用意してあげたほうがいいです。45㎝水槽って何のこと言ってるのか全く分からない!もっと丁寧に説明して!という方はこちらの記事【【初心者向け】熱帯魚水槽の立ち上げに必要なものは?費用はどれくらい? 】で水槽サイズについても詳しく解説しているので、よかったらご覧ください。

ちなみに僕の出身は雪国新潟なのですが、確かに水面は凍りますが、飼育している魚は大丈夫でした(タナゴとか、今はもう飼育できないブラックバスとかを飼育していました。もちろん別水槽で)。

また、以下で屋内でヒーターを使用して飼育するとなった場合のメリットデメリットをお話ししようかと思います。これを参考ににして冬場にヒーターを使用するかを決めていただければと思います。

ヒータを使用するメリット

ヒーターを使用するメリットについて、結論からお話しすると、以下の3点になります

◆病気になりづらい

◆冬でも餌を与えられる

◆水温が一定に保たれる

上記について詳しく解説していきましょう。

 

病気になりづらい

病気になる理由は、水質の悪化・水質の急激な変化・いじめ・外部からの持ち込み、等様々ありますが、大きい理由の一つが【水温の急激な低下(変化)】です。

特に、観賞魚飼育でよく発生する白点病については、水温の低下によって引き起こされることが多いです。

ヒーターを入れることで水温が一定に保たれれば、少なくても水温変化が原因の病気については防ぐことができます。

冬でも餌を与えられる

水温が下がると活性も下がり、それに伴い餌食いも悪くなります。それに対応して餌の量も調整できればいいのですが、ついついあげすぎて食べ残しにより水質が悪化する可能性もありまし、低水温下では消化不良も起こしやすいです。

ヒーターを使用すれば、そういった問題は特に起こらないので、初心者でも管理しやすいでしょう。

水温が一定に保たれる

ヒーターの機能が水温を一定に保つことなので、これは結構重要です。

まず先に述べたように病気の予防に大きく貢献してくれます。

あと、水温が一定になることで体力の低下を防いでくれます。

室内飼育の場合、人がいるときは部屋を暖めるので水温が上がり、いないときは下がるというのを繰り返すかと思います。

低い水温で一定であれば冬眠状態に入り、極力体力を使わない状態になるのですが、室内の飼育では水温が上がり下がりしてしまうので、暖かい時に餌を食べ、夜寒くなった時に冬眠状態になってしまい、食べた物を消化できないで、消化器官にダメージが蓄積されていくという状態になったり、水温が上がったときに無駄に動いてしまい、体力をすり減らすという状況になる可能性があります。

体力の減退もやはり病気につながりやすくなるので、そこもヒーターを使用することで防ぐことができます。

 

ヒーターを使用するデメリット

これだけメリットがあるなら、ヒーターを入れるしかないじゃん!と思った人もいるかと思いますが、物事は一長一短、メリットもあればデメリットもあるので、そこらへんもお話ししていきます。

結論、デメリットは以下4点です

◆季節感がなくなるので、繁殖できない

◆寿命が短くなる説がある

◆ヒータの維持費がかかる

◆金魚がやけどをする可能性がある

上記について詳しく解説していきましょう。

季節感がなくなるので、繁殖できない

日本淡水魚全般とか金魚がそうなのですが、水温の変化が繁殖のスイッチになるので、水温が一定に保たれるヒータを入れてしまうと、繁殖はできません。

繁殖をさせたいという場合はヒーター使用せずに飼育する必要があります。

寿命が短くなる説がある

本来冬場は代謝が下がる(≒老化スピードがかなり遅い)はずなのにヒーターを利用することで代謝を上げている(≒通常通り老化する)ので、冬場に代謝を下げない分、寿命が短くなる、という理屈です。

この理屈がどれだけ正しいかはよく分かりませんし、そもそも寿命まで日本淡水魚を育てられる人ってどれくらいいるのでしょうか?

寿命前に病気になって死なせてしまう人の方が圧倒的に多いので、であれば多少寿命は短くなる【かも】しれませんが、ヒーターを使用した方がはるかに長生きさせられると思います。

ヒーターの維持費がかかる

1年ごとに替えた方がいいですが、それを考えたしてもヒーター自体の値段は大したことはありません。

費用がかさむ可能性があるのは【電気代】です。

まあそれでも60㎝水槽1本くらいまでであればそこまで気にするほどではないですが、その数が多くなったり、より大型の水槽になったりするとびっくりするくらいかかることがあります。

ちなみに一人暮らしで90㎝水槽×1、60㎝水槽×1で冬の1か月の電気代が10000円近くだったのを覚えています(通常は高くても5000円超えたことはありませんでした・・・)。

飼育している魚がやけどをする可能性がある

ヒータを裸のまま入れてしまうと、魚がそこに触れてやけどする可能性があるので、必ずカバーをしてあげましょう。

結局ヒーターは入れた方がいいの?

上記を踏まえて考えると、繁殖を考えていないのであればヒーターは入れたほうがいいと思います。

ヒーターを入れることによる大きなデメリットが【繁殖させられない】ということになるので、そこが気にならないのであればメリットの方が圧倒的に大きいと考えています。

特に病気の防止にヒーターはかなり役立ってくれます。実際に僕が働いていたショップでも日本淡水魚の水槽にも金魚水槽にもヒーターを入れていました。

ヒーターは何を買えばいいの?

基本的に日本淡水魚用のヒーターというのは売ってません。ただ、金魚用ヒーターが売っているのでそれで代用すれば問題ありません。

個人的には熱帯魚用ヒーターでも特に問題ないかと思いますが、金魚用のヒーターの場合は水温が自動的に18℃前後に保たれる一方、熱帯魚用ヒーターはだいたい25℃前後に保ってくれるものが一般的(オートヒーターの場合)なので、日本の気候とかを考えると、金魚用のヒーターを買った方が無難かと思います。

ちなみに金魚用ヒーターでも熱帯魚用ヒーターでもオートヒーターであれば2000円ちょっと出せば買えます。

ヒーターについてはこちらで解説してます→【【初心者向け】熱帯魚水槽の立ち上げに必要なものは?費用はどれくらい?

まとめ

◆家の中で飼育はヒーターは必要だが、野外は不要

◆ヒーターを入れることによるメリット

・病気になりづらい

・冬でも餌を与えられる

・水温が一定に保たれる

◆ヒーターを入れることによるデメリット

・季節感がなくなるので、繁殖できない

・寿命が短くなる説がある

・ヒータの維持費がかかる

・金魚がやけどをする可能性がある

 

個人的には、ヒーターを入れることをおすすめします!

ではでは