ウーパールーパーって可愛いですよね?テレビなどでも見かけることも多いので、「飼育してみたい」と1度でも思った方いるのではないでしょう?
でも、ウーパールーパーって普通のアカハライモリとは飼育法が違いだろうし、もちろん金魚と同じでもないだろうし・・・ということで【どのように飼育すればいいのか分からない】という方も結構多いと思います。
なのでこの記事では
・60㎝水槽で飼育できるのか?サイズはどれくらいなのか?
・値段はいくらなのか?
・餌は?最適な水温、水質は?
などなど、ウーパールーパーの飼育に必要な基礎知識について解説していきます。
- 購入・値段は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 寿命は?
- ヒーターは必要?寒さ対策・水温に関して
- 最大サイズは?60㎝水槽で飼育できる?
- 適切な水質は?
- どんなレイアウトにすればいいの?
- ウーパールーパーに適切はフィルター(ろ過器)は?
- 目が悪いの?
- 金魚・熱帯魚と一緒に飼育できる?
- ウーパールーパーって脱皮するの?
- ウーパールーパーってなつくの?
- 脱走に注意!
- ウーパールーパーの飼育法まとめ
購入・値段は?
10㎝程度の個体が、1000~1500円程度で販売されています。ホームセンターでも、一般的なショップでも比較的よく見かけるかと思います。また、近くにそういった店舗が無い場合でもチャームなどのネット通販で容易に購入することができます。
餌は?人工飼料には餌付くの?
冷凍赤虫をよく食べますが、栄養のバランスを考えて人工餌に慣らせた方がいいです。人工餌に関しては、キョーリンからウーパールーパー専用の餌【キョーリン ひかりウーパールーパー】が販売されているので、そちらを与えれば問題ありません。
なかなか人工餌に慣れない場合は、まずは冷凍赤虫に慣れさせてそれにさりげなく人工餌を混ぜて与えましょう。自然と食べてくれるようになります。また、それでも食いつきが悪い場合は冷凍赤虫のエキスを人工餌に浸み込ませてから与えるといいです。視力があまりよくないので、においで騙されて食べてくれる可能性があります。
それでもダメな場合はこちらの【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。ウーパールーパーにも応用可能です。
寿命は?
10年以上は生きると言われています。長く付き合ってあげましょう。
ヒーターは必要?寒さ対策・水温に関して
寒さには強いです。基本的に水面が凍るくらいの極寒でなければヒーターなしで冬も過ごせますが、室内飼育の場合は注意が必要です。
なぜなら低い温度で一定であれば冬眠状態になり、極力体力を使わない状態になるのですが、室内の飼育では水温が上がり下がりしてしまうので、暖かい時に餌を食べ、夜寒くなった時に冬眠状態になってしまい、食べた物を消化できないで、消化器官にダメージが蓄積されていくという状態になったり、水温が上がったときに無駄に動いてしまい、エネルギーを使い過ぎてしまうという状況になる可能性があるからです。
なので、寒さには強いですがヒーターで保温したほうがいいです。適正水温が15~20℃程度なので、約18℃で水温固定してくれる金魚用のヒーターがおすすめです。しかもカバーも付いているのでウーパールーパーのやけど防止にもなります。
最大サイズは?60㎝水槽で飼育できる?
水槽内での最大のサイズが20~25㎝程度なので、60㎝水槽で十分飼育できます。また、そこまで積極的に泳ぐ種類ではないので、単独飼育であれば45㎝規格水槽で問題なく飼育できると思います。
適切な水質は?
弱酸性~弱アルカリ性まで、幅広く対応できますが、PHは比較的高め(アルカリ性寄り)を好みます。
ただ、基本的にそこまで敏感ではないので、普通の水換え(目安:週1回、全体の1/3程度)をしていれば大丈夫かと思います。水質の悪化にも比較的強いです。
バクテリア剤は必要?
上記の通り、そこまで水質に敏感な種類ではないですし、水質の悪化にも強いので、入れるとしても導入当初や、全換水を行ったタイミングだけで問題ないでしょう。適切な水換え頻度と適切なろ過環境があれば特段必要ないかと思います。
どんなレイアウトにすればいいの?
低床(砂利・砂)は敷くべき?ベアタンクでも大丈夫?
結論、見た目を気にしないのであればベアタンクがいいでしょう。
ウーパールーパーの場合、餌を食べるさいい誤って飲み込んでしまう場合があるので、レイアウト上の見た目にそこまでこだわりがないのであれば何も敷かないほうが無難です。
ただ、どうしても敷きたいという場合は細かすぎず、大きすぎない粒のものを選びましょう。細かすぎると低床の掃除の際に汚れと一緒に砂利本体も吸い取ってしまい掃除が難しく、水質が悪化しやすいですし、大きいともし飲み込んでしまった場合に糞として出てきづらく、消化不良で死んでしまう可能性があるからです。
イメージとしてはこれくらいがいいと思います↓
土管等の隠れ家は入れた方がいい?
ウーパールーパーは夜行性で、静かで暗い場所を好みますので、土管や専用の隠れ家はできればあった方がいいのです。
ただ、これらを入れると掃除の手間が増えてしまうので、それがめんどくさくて掃除が疎かになり、水質を悪化させてしまう恐れがあるのであれば、入れない方がいいです。
あくまで、これらを入れることは"マスト"ではなく"ベター"であるとお考えください。
ウーパールーパーに適切はフィルター(ろ過器)は?
単独飼育であれば外掛けフィルターや投げ込み・水中フィルター等、比較的簡易的なもので問題ないと思いますが、複数飼育する場合は上部フィルター・外部式フィルターなど、ろ過力の高いものを選んだ方がいいです。
何を買えばいいのか迷っている方は、【水槽用フィルター(ろ過器)のろ過力比較と特徴・性能一覧】で、各フィルターの特性に関してまとめているので、よかったらご参考ください。
エアレーションは必要?
あったほうがいいですけど無くても大丈夫です。エアレーションのメリットとしては、水中の溶存酸素量が増えることでバクテリアが繁殖しやすくなったり、酸欠防止につながる、などが挙げられます。
なので、導入できるのであれば導入してあげたほうがいいですが、水作エイト等の投げ込みフィルターであればエアレーションの役割も担ってますし、上部フィルターであってもろ過槽である程度は酸素を巻き込んでいますので、マストではないです。
ただ、見た目以外は入れることによるデメリットはないので(エアレーションを強くしすぎるとウーパールーパーが疲れてしまうので注意)、よりよい環境を整備してあげたいのであれば、導入してあげましょう。
ウーパールーパーはフィルター無しで飼育できる?
結論から言うと【できなくはないですが、やめたほうがいい】です。毎日、糞や餌の食べ残しともれなく取り除き、水換えも最低でも3日に1回程度行わなくてはいけなくなります。
まあ逆に言うとそこまで徹底して管理する自信があるのであればフィルター無しでも問題ないともいます。
ただ、そこまで管理コストをかける理由がないので、熱帯魚と同じようにフィルターを用意したほうがいいです。
ただ、複数飼育する場合は溶存酸素の問題があったり、水質の悪化が早かったりするので、必ずフィルターを設置しましょう。
目が悪いの?
ウーパールーパーは視力が非常に悪いです(これは実際に飼育すると「あ、ほんとに目が悪いんだな。」と実感できると思います)。その視力の低さを補うため他の感覚が発達しており、主に水中の振動や匂いで周囲を感じ取ります。
金魚・熱帯魚と一緒に飼育できる?
可能という方もいらっしゃるのでたびたび議論になるところかと思いますが、基本的には難しいと考えておきましょう。
ウーパールーパーは肉食性なので、混泳魚が小さいと食べられてしまいますし、種類によっては逆に、ウーパールーパーのえらの部分をかじってしまいます。
また、上記の通り目があまり良くないので、餌を食べられずに衰弱してしまう可能性もあります。
なので、金魚だけでなく熱帯魚などの魚全般との混泳は基本的には難しいと思いますが、どうしても、という方はこちらの記事【ウーパールーパーと一緒に飼える(混泳できる)魚まとめ - ABYの熱帯魚図鑑】をご覧ください。
ウーパールーパーって脱皮するの?
脱皮という言い方が正しいのかはよく分からないですが、定期的に古い皮膚が剥がれ落ちるそうです。蛇などの爬虫類が行うような、体全体の皮膚が一気に剝がれるようなかたちでの脱皮は行いません。
まれに、足の形ごと皮膚がはがれるようなこともありますが、これは何らかの病気を発症している可能性が高いです。
上記のように、怪我をしたり病気になった場合にも皮膚がはがれることもあるので、見極めが大切です。
皮膚がはがれた部分が赤くただれていたり、明らかにぐったりしている場合は怪我をしていたり、病気を発症している可能性が高いので、日々こまめに観察してあげることが大切です。
ウーパールーパーってなつくの?
犬とか猫とは違うので、なつくことはありませんが、「なれる」ことはあります。そういう意味では、ウーパールーパーは比較的なれやすい種類かと思います。
普通に飼育していれば、水槽の前に行ったら自然と寄ってきてくれるようになります。
脱走に注意!
実はウーパールーパー、結構脱走します。水槽から脱走して帰ってきたら床にいた・・・みたいな場合はまず助からないことが多いので、脱走の防止が大切になります。
防止の方法はシンプルで、脱走できるような隙間を作らないことです。隙間がなければやりかたは何でもいいです。ウールマットを切ったりして細かい隙間もうめるようにしましょう。
ウーパールーパーの飼育法まとめ
いかがだたでしょうか?
意外と奥が深いんだなーって思った人ー??(笑)
そうですよね。実はちゃんとした知識がないと上手に飼育できなかったりするのがこのウーパールーパーです。でも勘違いしてほしくないのが、【決して難しい種類ではない】ということです。しっかりとした知識を得て、しっかりと観察し、定期的な水替えさえ怠らなければはっきり言って金魚よりも簡単に飼育できます。
寿命も長いので、この記事がウーパールーパーのとながーく付き合っていくための参考になれば幸いです。