大型魚のタンクメイトとしてよく一緒に飼育されているオスカー。
でもオスカー単体でもとても魅力的な種類なんですよ。実際にオスカーを単独飼育している人もいますし、オスカーだけで混泳している人もいます。
なので今回はタンクメイトとして少し軽く見られている?オスカーに関して深堀していきたいと思います。
この記事を読むことで、オスカーの飼育法に関して一通りの知識を身に付けることができると思います。具体的には、明日からオスカーを飼育する!となっても問題なく飼育できるようになってるはずです。
- サイズは?60㎝規格水槽で飼育可能?
- 混泳をする場合は90㎝規格水槽は必要
- オスカーってなつく熱帯魚なの?
- オスカーってどんな種類がいる?
- どこで販売されているの?値段は?
- 餌は?人工餌には慣れるの?
- 水温・水質は?
- 寿命は?
- かかりやすい病気(ポップアイ・白点病など)
- オスカーの飼育法まとめ
サイズは?60㎝規格水槽で飼育可能?
オスカーの水槽内での最大サイズは約30㎝です。60㎝規格水槽の縦幅がちょうど30㎝なので、理論的には飼育可能なのですが、オスカーはよく泳ぐ熱帯魚です。なので最大サイズになると狭く感じられるかもしれません。
また、大きくなると水槽内のフィルターのパイプ等にぶつかってしまうことも多くなるので、90㎝水槽での飼育の方が望ましいでしょう。60×45×45の60cmワイド水槽でも大分余裕が生まれると思います。
ただ、単独飼育で、かつ餌を与える頻度を抑えれば60㎝規格水槽の飼育は不可能ではないです。
混泳をする場合は90㎝規格水槽は必要
単独飼育であれば60㎝水槽でいけないこともないですが、やはり混泳するとなると幅90㎝以上の水槽が必要になります。
混泳可能な種類は?
オスカーはシクリッドの仲間の熱帯魚なので、テリトリー意識が非常に強いです。なので、1番のおすすめは同時に3~4匹の同じサイズのオスカーを購入するという方法です。
この方法であれば、多少個体差はあるものの成長スピードもそこまで変わらないので、いじめられる個体が出にくいですし、喧嘩する相手が分散するのでおすすめです。
他の種類との混泳であれば、ポリプテルスデルヘッジやポリプテルスオルナティピンニスなどの小型~中型のポリプテルスや、プレコなどと混泳されている方が多いです。
ただ、プレコの中でもセルフィンプレコに関しては20cmを超えると急に性格が荒くなる傾向にあります。また、セルフィンプレコの最大サイズが50㎝程度なので、どこかのタイミングでオスカーが抜かれてしまいます。
そうなってくるとオスカーが体表を舐められて弱ってしまうということもあり得るので、セルフィンプレコとの混泳はおすすめできないです。
もしするなら最大サイズが同じくらいなロイヤルプレコなどがいいのではないでしょうか。
オスカーってなつく熱帯魚なの?
めっちゃなつきます♪
人工餌にも慣れやすいですし、早ければ1週間程度で餌くれダンスを見せてくれるようになるのではないでしょうか。
THE・ペットフィッシュって感じです。
オスカーってどんな種類がいる?
日本で販売されている種類は僕が確認している限り
・アストロノータス オセラータス(ブリード)
・タイガーオスカー
・レッドオスカー
・上記のアルビノ種
・ワイルドオスカー
の5種類かと思います。
ショップでシンプルに【オスカー】と売られている種類はアストロノータス オセラータスのブリード個体だったり、タイガーオスカーだったりします。
ちなみにタイガーオスカーとレッドオスカーは、原種であるアストロノータス オセラータスの改良品種です。なので学名も全く同じです。
レッドオスカーに関しては見た目が分かりやすいのでレッドオスカーとして売られていて値段も少しお高めです。
またワイルドオスカーに関してはオセラータス、ルブロオセラータス、クラシピンニス、オルビクラータスの4種類が流通しています。ただ、ここらへんの分類に関してはかなり複雑なので、詳しいことはご自分で調べてみてください・・・。
どこで販売されているの?値段は?
一般的なショップで販売されています。またネット通販でも容易に購入することができます。
価格はどの種類のオスカーを購入するかによって異なります。ざっくりまとめると下記のような感じになります。
◆アストロノータス オセラータス(ブリード)⇒500円~
◆タイガーオスカー⇒500円~
◆レッドオスカー⇒1500円前後~
◆上記個体のアルビノ種⇒1500円前後~
◆ワイルドオスカー⇒2000~数万円(産地によって大きく変わります)
餌は?人工餌には慣れるの?
生餌の場合は、メダカ、小赤などがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせた方がいいです。
人工餌に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫やクリルに慣らせる⇒そのにおいを付けたキャットを与える⇒この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
もしそれでも餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】で詳しくまとめたのでよかったらご参考ください。
餌をあげる頻度は?
幼魚の時期は1日2回、食べきれる程度の量を与えましょう。30㎝くらいになったら、それ以上成長することはあまりないので、太りすぎを防ぐために2~3日に1回に減らしましょう。
水温・水質は?
水温に関しては他の熱帯魚と同じように22~28℃程度を好みます。
水質に関しては弱酸性~中性を好みます。基本的には丈夫なので、水合わせ
をしっかり行い、週1回、1/3の水替えを怠らなければ問題ないと思われます。
寿命は?
4~6年程度です。
かかりやすい病気(ポップアイ・白点病など)
幼魚の時は比較的弱く、水温が急激に変化したりすると白点病にかかりやすいです。発症初期であればすぐに治るので、数日かけて2~3℃程度水温を上げるとともに投薬しましょう。
初期であれば7~10日程度でほぼ完治するはずです。
詳しくはこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~ 】に記載してます。
また、ポップアイに関しては、発症する原因が複数あります。ただ、実は病気ではなく成長不良・痩せすぎである場合が多いです。
①成長不良に関して
成長期に餌を与えられない状態だと当然ですが骨格は発達しないです。でも不思議と眼球は成長するようなのです。結果、目だけ飛び出してしまうわけです。もうこうなってしまったら治らないので、個性として受け入れるしかないです。
②痩せすぎ
成長した個体の目が飛び出している場合②が原因であることがあります。これは餌の量を増やすことで改善させることができます。
③エロモナス系の病気にかかっている
【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~】でも書きましたが、
エロモナス系の病気は重症化すると治療が困難である場合が多いです。
ポップアイ以外にも皮膚が充血していたり、マツカサ病の症状がでていたらこの病気の可能性が高いので、早めに治療しましょう。
オスカーの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?単なるタンクメイトとしてでなく、単独でも十分飼育者を楽しませてくれる魚なので、ぜひこの記事を参考にして飼育してみてくださいね♪