ポリプテルスビキールビキールは、ポリプテルスの最大種で、ポリプテルスアンソルギーや、ポリプテルスビチャー(コンギグス)よりも大きくなり、古代魚ファンのあこがれの魚でもあります。近年ではカミハタブリードなどのブリード個体が出回っており、以前よりも入手はしやすくなっていますが、それでも大型化するのに変わりはないので、しっかりと覚悟をもって飼育しましょう。
- ビキールビキールの特徴は?
- どこで販売されてるの?価格は?
- 寿命は?
- 最大サイズは?
- 適切な水槽サイズは?
- 餌は?人工飼料には慣れるの?
- 色が飛んでしまっている!色揚げ対策は?
- ビキールビキールとラプラディの違いは?
- 病気になってしまった場合はどうすればいい?
- ポリプテルスビキールビキールの飼育法まとめ
ビキールビキールの特徴は?
分かりやすい特徴と言えば、背びれの棘数(小離鰭)の多さではないでしょうか。14~18本あり、多少個体差はありますが、ポリプテルスの中で最も多くの小離鰭を持っているのがこのビキールビキールです。
どこで販売されてるの?価格は?
古代魚に力を入れているショップか、大型店舗じゃないと、なかなかお目にかかれない種類かと思います。ただ、最近はブリード個体も出回っているのでcharm などのネット通販を使って根気よく探せば見つかるでしょう。
価格は大きさによってかなりことなります。20~30㎝であれば、ブリードでもワイルドでも2~5万円位で販売されており、50㎝を超えると10万円を超えてくるのがだいたいの相場です。そして60㎝オーバーの個体は20万円異常の値が付きます。
寿命は?
10年は生きます。しかも大きくなるので、しっかりと覚悟をもって飼育を始めましょう。
最大サイズは?
自然界では1mまで成長しますが、水槽内だと大きくても60㎝くらいではないでしょうか。なので60㎝以上の個体を飼育したいという方は、60㎝オーバーのワイルド個体を購入される方が多いです。
成長速度は?
15㎝くらいの稚魚を、90㎝水槽で餌を十分に与えて育てると1年で30~40㎝くらいにまで成長し、そこから120×60×45㎝以上の水槽に移すと、1~2年で50㎝くらいにまで成長します。後は個体によって変わりますが、その個体の最大サイズに向かってゆっくりと成長していきます。
適切な水槽サイズは?
水槽内であっても普通に50㎝を超えてくるので、最低でも120×60×45㎝以上のサイズの水槽が必要になります。もちろん、あくまでこれが最低ラインなので、より大きくしたいのであれば180㎝水槽を用意してあげた方がいいです。
90㎝水槽での飼育は可能?
いやー、さすがにビキールビキールを90㎝水槽で終生飼育するのは無理ですね。ポリプテルスエンドリケリーが90㎝水槽で飼育できるポリプテルスのボーダーラインになるかと思います。そしてポリプテルスラプラディであれば余裕をもって90㎝水槽で飼育できるかと思います。
餌は?人工飼料には慣れるの?
生餌の場合は、メダカ、小赤、冷凍ワカサギ、どじょうなどがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせるのもいいかと思います。
人工餌に餌付かせたい場合は、まずはクリルに慣らせる⇒そのにおいを付けたキャットを与える⇒この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
ただやはり個体差があるのと、比較的大きな個体(30㎝以上)で、ずっと生餌しか与えられていなかった場合、もしくは30㎝以上のワイルド個体は餌付けに時間がかかる場合もあります。でもなかなか餌付かないからといってクリル単食は絶対にやめましょう。栄養が偏って背中が曲がったり、突然死する場合があります。
色が飛んでしまっている!色揚げ対策は?
特に導入当初の個体は色が飛んでしまっている場合がほとんどかと思います。色を揚げるためには外部環境が大事になってくるので、水槽の前面以外に黒フィルムを張ったり、ガーネットサンドを敷くなどして対策しましょう。その環境に慣れてくれば徐々に色が揚がってくるはずです。
緑化をさせる(防ぐ)ためにはどうすればいい?
結論から言うと、ビキールビキールは緑化する種類なので、普通に飼育していたら緑化します。より強く出したいのであれば上記のような外部環境を整えるといいでしょう。
緑化させたくない場合は逆の環境にしてあげればいいです。とくにフィルムを張らず、ベアタンクで飼育しましょう。ただ、緑化を防げるというより、全体的に色をぼかすことで緑化をごまかすという感じです。
ビキールビキールとラプラディの違いは?
一番の違いは、特徴のところでもお話ししましたが、背びれの棘数(小離鰭)の数ですかね。小離鰭の数は、基本的にはラプラディーが13枚か14枚、ビキールビキールが15枚以上なので、そこで判別できます。
ただ、まれに例外もあるので、そういった場合は以下のように判別します
眼窩間域がやや膨らんでいる、つまり真横から見た時に頭より眼の位置が下にあるのがビキール・ビキールで、眼窩間域が平たい、つまり真横から見た時に眼の位置が頭部とほぼ面一になっているのがビキール・ラプラディです。
ビキール・ビキールとその他のビキールの違い : ユニアクブログ
病気になってしまった場合はどうすればいい?
古代魚には基本的に魚病薬は使えないので、まずは病気にならないように定期的な水替えを行うこと、日々の観察をしっかり行うことが大切です。
もし病気になった場合に関しては、まず水を半分程度取り換えます。その後水温を1日1℃ずつ上げ、28℃にします。餌に関しては今までよりも少し多めに与え、かつ毎日1/4程度の水替えを行います。そうすることで病原菌を水槽外に排出するとともに抵抗力を高め、自然治癒を目指します。なので、重症化しないうちに対処することが大切になります。
ただ、イカリムシや、ウオジラミが付いた場合はピンセットで直接取り除くしかないです。
ポリプテルスビキールビキールの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?ポリプテルスの最大種ということで、60㎝を超える個体はかなりの迫力があるので、ぜひ、大型の水槽を用意できる方は飼育してみてくださいね。もし、ビキールビキールはハードルが高い、と思うのであればポリプテルスラプラディやポリプテルスエンドリケリーをおすすめします。