ポリプテルスを飼育してみたいけど、ポリプテルスデルヘッジとかポリプテルスセネガルスじゃ物足りない・・。でも、ビキールビキールとかエンドリケリーとなると少し大きすぎる・・・という方におすすめなのが今回紹介するポリプテルスラプラディです。ビキールビキールの亜種ということで、ポリプテルスビキールラプラディと呼ばれたりもしますが、本種のほうが安価で販売されているので、そういった点も魅力の一つかなと思います。
- 購入は?
- ラプラディーとビキールビキールの違いは?
- 大きさと必要な水槽サイズ?90センチ水槽で飼育できる?
- 最適な水質(PH)と水温は?
- 餌は?人工餌には慣れるの?
- 混泳はできるの?
- 拒食になってしまった場合はどうすればいい?
- 【重要】病気になった際の対応に関して
- ポリプテルスラプラディの飼育法まとめ
- あわせて読みたい
購入は?
一般的なショップではまず見かけないです。古代魚、ポリプテルスに力を入れているショップでの購入がメインになるかと思います。また、近くにそういったショップが無ければcharmなどのネット通販で購入しましょう。
値段はサイズにもよりますが、30㎝くらいまでであれば3000円前後で購入できることが多いです。
ラプラディーとビキールビキールの違いは?
学名が違います(笑)。ラプラディーはPolypterus bichir lapradiで、ビキールビキールはPolypterus bichir bichirです
一番の違いは、背びれの棘数(小離鰭)の数ですかね。小離鰭の数は、基本的にはラプラディーが13枚か14枚、ビキールビキールが15枚以上なので、そこで判別できます。
ただ、まれに例外もあるので、そういった場合は以下のように判別します
眼窩間域がやや膨らんでいる、つまり真横から見た時に頭より眼の位置が下にあるのがビキール・ビキールで、眼窩間域が平たい、つまり真横から見た時に眼の位置が頭部とほぼ面一になっているのがビキール・ラプラディです。
ビキール・ビキールとその他のビキールの違い : ユニアクブログ
大きさと必要な水槽サイズ?90センチ水槽で飼育できる?
自然界では80㎝ほどにまで成長しますが、水槽内では50㎝くらいで成長は止まります。稚魚から育てて60㎝オーバーになるというパターンは見たことがありません。なんなら40㎝もいかずに成長が止まるパターンがほとんどです。
なので水槽に関しては大型化させたいのであれば120センチ上の水槽を用意してあげた方がいいですが、90センチ水槽でも飼育できます。
なんなら成長速度もそこまで早くないのでしばらく60センチ水槽でも飼育可能です。
【おすすめ記事】
60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら?
90㎝水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な用品とその値段はいくら?
成長速度は?
90センチ水槽で飼育していたとして、十分に餌を与えていれば2年以内に30㎝くらいに成長しますが、そこから成長速度が一気に落ちます。なので上でも書きましたが、そのまま90センチ水槽で飼育できる個体がほとんどです。
それでも大きく成長させたい!という方へ
以下の事を意識してみてください。
◆できる限り大きな水槽を用意する(最低でも120×45×45㎝以上はあったほうがいいです)
◆過密飼育をさける
◆小さいころから常に十分な数の生き餌が水槽内を泳いでいる状態を維持する、もしくは人工飼料を与える際に、毎回しっかりいきわたっているか確認する
◆単食は避け、エビ、人工飼料、ワームなど、レパートリーに富んだ餌を与える
◆20㎝を超えたあたりから、栄養価の高い牛ハツを食べられる大きさに刻んで与える
◆(趣旨とは若干離れるが)すでに大きく育っているワイルド個体を購入する
こんなところですかね。まあでも大きポリプを飼育したいのであればビチャー(コンギグス)とかビキールビキールを飼育した方が確実ですけどね(笑)。
最適な水質(PH)と水温は?
水質は弱酸性~弱アルカリ性(PH6.5~7.5くらい)を好みますが、かなり丈夫な種類なので、極端に酸性やアルカリ性に傾かなければ問題ありません。
水温に関しては22~27℃程度です。
餌は?人工餌には慣れるの?
生餌の場合は、メダカ、小赤などがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせるのもいいかと思います。
人工餌に餌付かせたい場合は、まずはクリルに慣らせる⇒そのにおいを付けたキャットを与える⇒この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
ただやはり個体差があるのと、比較的大きな個体(30㎝以上)で、ずっと生餌しか与えられていなかった場合、もしくは30㎝以上のワイルド個体は餌付けに時間がかかる場合もあります。でもなかなか餌付かないからといってクリル単食は絶対にやめましょう。栄養が偏って背中が曲がったり、突然死する場合があります。
混泳はできるの?
泳ぎが速い種類ではなく、また温和なので大型ナマズなどの気が強い種類との混泳は向きません。また、プレコにも体表を舐められてしまう危険性があるので、おすすめしません。
サイズにあまり差がないポリプテルス同士であれば上手くいく可能性が高いです。ポリプテルスオルナティピンニスやポリプテルスパルマスポーリーなどがおすすめです。
ただ、同種同士を混泳させる場合は、2,3匹だと変にテリトリー意識を持ってしまうので、5匹以上の混泳をお勧めします。
他種でいうと、ガーパイクやアロワナやオスカーなどと混泳されている方が多いです。ちなみにスネークヘッドは気が荒い種類が多いので混泳する場合は、ラプラディーがいじめられていないかしっかり確認してあげましょう。
拒食になってしまった場合はどうすればいい?
拒食になるには様々な原因があります。特にラプラディーはポリプテルスの中でも神経質でおとなしい種類なので、比較的拒食症になりやすいです。
原因として考えられることとその対処法を【スネークヘッド・大型魚・古代魚の拒食症を防ぐ 】にまとめましたのでこちらをご覧ください。
【重要】病気になった際の対応に関して
古代魚には基本的に魚病薬は使えないので、まずは病気にならないように定期的な水替えを行うこと、日々の観察をしっかり行うことが大切です。
もし病気になった場合に関しては、まず水を半分程度取り換えます。その後水温を1日1℃ずつ上げ、28℃にします。餌に関しては今までよりも少し多めに与え、かつ毎日1/4程度の水替えを行います。そうすることで病原菌を水槽外に排出するとともに抵抗力を高め、自然治癒を目指します。なので、重症化しないうちに対処することが大切になります。
ただ、イカリムシや、ウオジラミが付いた場合はピンセットで直接取り除くしかないです。
ポリプテルスラプラディの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?ポリプテルスの中では食が細く、若干神経質な面がある種類ですが、ある程度恐竜っぽい感じがほしくて、かつあまり大きくならない種類を飼育したいという人にはおすすめの種類です。ぜひこの記事を参考にして飼育してみてくださいね♪