三味線に似た、バンジョーという楽器にその姿が似ていることからバンショーキャットと呼ばれています。またその扁平な体形はチャカチャカを思い出させますね。ただ大きさはバンジョーキャットの方が小さく、飼育もしやすいかと思います。今回はそんな、癖の強い魚であるバンジョーキャットの飼育法に関して説明します。
- どんな種類がいるの?
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 適切な水温・水質は?
- 最大サイズ・適切な水槽サイズは?
- おすすめの混泳相手は?
- どんなレイアウトにしてあげればいい?
- おすすめのフィルターは?
- かかりやすい病気は?
- 繁殖は?
- バンジョーキャットって意外と馴れるの?
- バンジョーキャットの飼育法まとめ
どんな種類がいるの?
バンジョーキャットと一口に言っても、その数は膨大で、すべてをここで紹介することができませんが、バンジョーキャット、ロックバンジョー、ジャイアントバンジョーなどが輸入されてくることが多いですね。少し変わったところだと、ホワイトバンジョーなどもたまに輸入されます。
どこで販売されているの?価格は?
ピンポイントで【この種類じゃないとだめ!】とかが無ければ基本的には一般的なショップでもよく見かける種類です。なので種類に特にこだわりがないのであれば購入にはさほど苦労しないでしょう。ただもしどうしても欲しい種類がいる、とかであれネット通販を利用しましょう。
価格はその種類によって異なりますが、安いものでバンジョーキャットの500円前後から、5000円前後するジャイアントバンジョーまで様々です。
寿命は?
3~5年です
餌は?人工飼料には餌付くの?
冷凍赤虫などの生餌を好みますが、慣らせばキャットなどにも餌付きます。栄養バランスを考えて生餌と人工飼料を1:1の割合で与えてあげるといいですね。
餌を食べてくれない・・・。原因は?
そもそも、本来夜行性なので、環境になじむまでは昼間に食べている姿はあまり見られないかもしれません。消灯前に餌を与えて、朝起きたときにお腹を見てふっくらしていたらしっかりと餌を食べれている証拠なので、一安心です。環境になれてくれれば昼間にも食べてくれるようになるでしょう。
それ以外でいうと、混泳相手によるストレスが考えられます。温和ではありますが動きが速いコリドラスなどをストレスに感じているかもしれません。混泳相手を替えてみるのも一つの手かと思います。
適切な水温・水質は?
水温は25~27℃くらいを好みます。水質は中性付近を保っていれば問題ないです。
最大サイズ・適切な水槽サイズは?
種類によって異なりますが、10㎝から、ジャイアントバンジョーのような大きい種類でも15㎝くらいで止まることが多いです。なので混泳水槽であっても2~3匹程度であれば45㎝規格水槽で飼育可能です。それ以上の匹数を混泳させるのであれば60㎝水槽を用意してあげましょう。
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おすすめの混泳相手は?
おすすめの混泳相手は同種同士ですかね。あとはウッドキャットやリーフフィッシュなど、お互いに干渉しあわない種類のほうがいいです。バタフライフィッシュ(パントドン)などとも相性がよさそうですね。
ちなみに前述しましたが、コリドラスはすばしっこく、バンジョーキャットのストレスの種になる可能性があるのでおすすめしません。また、小さすぎる魚(ネオンテトラなど)は捕食される可能性があるのでやめましょう。
あとスネークヘッド、ポリプテルスなどの肉食魚からはいじめられるので避けた方がいいです。プレコもバンジョーキャットのをいじめるのでだめです。
どんなレイアウトにしてあげればいい?
まず底砂に関してですが、必ず潜れるようになパウダー状の粒が細かくかつ丸みを帯びたものにしてあげましょう。潜れるようにしてあげないとストレスが溜まってしまいます。スドーのボトムサンドが安くておすすめです。ただ、厚く敷きすぎると底砂に有害物質が溜まってしまうので、体に軽く砂がかかるくらいの量(2~3cm)にととどめておきましょう。
また、複雑に流木を組み合わせすぎるとそこに止水域ができてしまう可能性がありますし、暴れて体を傷つけてしまうので、岩と流木をシンプル組み合わせたものにしてあげましょう。土管をぽんと置いてあげるだけでもいいです。
水草は管理が簡単なものであればなんでもいいかと思いますが、アヌビアスナナやミクロソリウムを活着させると抜かれる心配もないのでいいかなと思います。
おすすめのフィルターは?
ろ過力は大きければ大きいほどいいので、特にこだわりがないのであれば上部フィルターを使用しましょう。また、ナマズ全般酸欠には弱く、また、本種の場合は土管などのシェルターを入れることが多くなるので、止水域を作らないためにもメインのフィルターに加えて水作エイトなどの投げ込みフィルターやぶくぶくをいれてあげるといいです。
かかりやすい病気は?
基本的には丈夫な種類ですが、環境の急激な変化、水質の悪化により、白点病にかかることがあります。ただ、他の魚より魚病薬には弱いので、白点病の初期症状であれば
①2、3日かけて水温を2~3℃上げる
②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる
③毎日1/3の水替えをする
という対応で自然治癒を狙いましょう。
ただ、症状が進んでしまっている白場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。対処法を以下にまとめます。
◆白点病が重症化した場合の対処法
飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。
繁殖は?
残念ながら、本種の繁殖方法は確立されていないようです・・・・(◞‸◟)
バンジョーキャットって意外と馴れるの?
その水槽の環境に慣れると、昼間に活発に泳いだり、意外と餌くれダンスをしてくれたりします。そういった変化を見られるのもバンジョーキャット飼育の魅力かもしれません。
☆意外とよく泳ぐバンジョーキャット↓
☆昼間に餌を食べるバンジョーキャット↓
バンジョーキャットの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?ずっと隠れていてまったく姿を見せてくれない種類かと思いきや、慣れると昼間でも泳ぐ姿を見せてくれるバンジョーキャット。姿形は変わっていますが、飼育自体は容易なので、みなさんぜひ飼育してみてくださいね。