始めてその姿を見たときは皆さんびっくりしたのではないでしょうか?ナマズ特有の可愛さを持ち合わせつつ体は透明っていうギャップ・・・。僕はびっくりしました。そして当時何も知らない僕は「透明だし、デリケートそうだから、飼育はさぞ難しいのだろう」と思っていました。しかし調べてみると実は飼育は簡単だとのこと。魚は見た目によらないんだなー、と思っていた記憶があります(笑)
ただ、実際にショップで働いていた時の記憶と、この記事を書くにあたって改めて調べた情報を合わせると、【たしかに簡単は簡単だけど、そこまで丈夫ではない】、という感じが強いです。丈夫さで言ったらポリプテルスが最強です(笑)。
そんなこんなで、初心者向けの種類ということは間違いないのですが、実は少し奥が深い、トランスルーセントグラスキャットの飼育法に関して解説します。
- 生息地・生態は?
- どこで販売されているの?値段は?
- 寿命は?
- 適切な水温・水質は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 最大サイズ・適切な水槽の大きさは?
- 性格は?おすすめの混泳相手は?
- おすすめのフィルターは?
- かかりやすい病気は?
- どんなレイアウトにすればいいの?
- 隠れてなかなか動いてくれない・・・どうすればいい?
- 繁殖は?オスメスの区別はどうつける?
- トランスルーセントグラスキャットの飼育法まとめ
生息地・生態は?
トランスルーセントグラスキャット(学名:Kryptopterus bicirrhis)は、タイやマレーシアなどに分布しているナマズの仲間です。大きな河川の岸近くに生息し、群れで生活をしています。夜行性で、現地では小魚・小さなエビ水生昆虫などを食べています。
どこで販売されているの?値段は?
一般的な熱帯魚ショップであればまず間違いなくいるでしょう。ネオンテトラとかグッピーとかと同じくらいよく見ます。近くにそういったショップがなければネット通販を利用しましょう。ネットでも容易に入手できるでしょう。値段は300~500円程度です。
寿命は?
5~8年くらいです。ナマズなので大きさの割に長生きですね。
適切な水温・水質は?
水温は20~27℃好みますが、白点病を防ぐために26℃以上をキープするといいです。
水質に関しては弱酸性~中性くらいを好みますが、そこまでデリケートにならなくても大丈夫です。
餌は?人工飼料には餌付くの?
冷凍赤虫などの生餌を好みますが、人工飼料に餌付かせることも可能です。餌付けは比較的簡単にできます。栄養バランスを考えて生餌と人工飼料を1:1の割合で与えてあげるといいですね。
エビ、小魚などバレエティーに富んだ餌をバランスよく与える、でもいいのですが、トランスルーセントグラスキャットが食べられる大きさのエビや小魚などをコンスタントに用意するのは大変だと思うので、人工飼料に慣れさせちゃいましょう。与える人工飼料はひかりクレストキャットがおすすめです。
餌をなかなか食べてくれない場合はどうすればいい?
そもそも、本来夜行性なので、環境になじむまでは昼間に食べている姿はあまり見られないかもしれません。消灯前に餌を与えて、朝起きたときにお腹を見てふっくらしていたらしっかりと餌を食べれている証拠なので、一安心です。環境になれてくれれば昼間にも食べてくれるようになるでしょう。
それ以外でいうと、混泳相手によるストレスが考えられます。例えばピクタスキャット等は温和ではありますがかなり活発に動くので、トランスルーセントグラスキャットにとってはストレスになっているかも知れません。混泳相手を替えてみるのも一つの手かと思います。
最大サイズ・適切な水槽の大きさは?
最大で10㎝くらいにまで成長します。またトランスルーセントグラスキャットは自然界だと群泳していますし、臆病な性格なので少なくても5~6匹は入れてあげてほしいところです。そう考えると最低でも45㎝水槽、できれば60㎝水槽はほしいところです。単独だったら30㎝キューブ水槽とかでも大丈夫だと思いますが、たぶん飼ってても面白くないと思います。トランスルーセントグラスキャットを飼育するなら群泳させましょう。
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性格は?おすすめの混泳相手は?
性格は極めて温和なので、本種が危害を与えることはほぼないでしょう(捕食は別)。なので、トランスルーセントグラスキャットの口に入らないサイズで、かつ危害を与えることがない種類を選ぶといいです。あと、先ほど少し触れましたが、素早く泳いだり、勢いよく泳ぐ種類に対してストレスを感じることがあるので、それらも避けた方がいいです。そうすると混泳相手として挙がるのが
・同種同士
・コリドラス
・オトシンクルス
・同種同士
・ゴールデンデルモゲニー
・ヤマトヌマエビ(ミナミは食べられそうなのでNG)
・ランプアイ
・カージナルテトラ、ネオンテトラなどの小型テトラ系
・ネオンテトラ
・グッピー
ここらへんでしょうか。トランスルーセントグラスキャットに飼育環境を合わせたうえで、丸形(琉金とか)の金魚とかも面白いかもしれません。
ベタとかエンゼルフィッシュに関しては△という感じですね。危害を加える可能性があります。ちなみに、プレコとか、可愛いい見た目のウーパールーパーとか、なんとなく見た目が似ているブラックゴーストとかは完全にNGです。食べられたり攻撃されたりします。
トランスルーセントグラスキャット同士の混泳は何匹がおすすめ?
先にも少し述べましたが、臆病だということもあるので最低でも5~6匹くらいは混泳させてあげましょう。また60㎝水槽であれば8~10匹くらいは入れられると思うので、そうすると群泳している姿を見れる可能性が上がるでしょう。
☆群泳してます↓
おすすめのフィルターは?
ろ過力は大きければ大きいほどいいですし、適度な水流がある環境を好むので、特にこだわりがないのであれば上部フィルターを使用しましょう。また、ナマズ全般酸欠には弱いので、水作エイトなどの投げ込みフィルターやぶくぶくをいれてあげるといいです。
かかりやすい病気は?
僕が冒頭に「簡単は簡単だけど、そこまで丈夫ではない」と言った理由はここにあります。意外と病気?というか状態を崩しやすい一面を持っています。よくある症状としては①白点病➁体が白くなる➂ヒゲが溶ける④背中が曲がる、などがあげられます。順に原因と対策を説明します
白点病
水温の急激な変化や、外部からの持ち込みで発症します。他の魚より魚病薬には弱いので、白点病の初期症状であれば
①2、3日かけて水温を2~3℃上げる
②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる
③毎日1/3の水替えをする
という対応で自然治癒を狙いましょう。
ただ、症状が進んでしまっている白場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。対処法を以下にまとめます。
◆白点病が重症化した場合の対処法
飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。
体が白くなる
白点が体表にぽつぽつ付いていたら白点病で、こちらとは少し違いまして、体が白くなる、というか白く濁るのは状態を崩したときにサインだと言われています。また寿命が近くなってもこうなります(これに関してはもうしょうがないですね・・・)寿命以外の場合は放置しても治ったりしますが、完全な病気ではないのでこれといった治療法がないのがやっかいです。対処法としては①水換え➁混泳相手の見直し➂群れさせてあげる④水草などを入れて隠れるところを作ってあげる・・・など、挙げていくときりがなくなりますが、水質の改善とストレスの緩和がキーになってくると考えられます。
ヒゲが溶ける
これはほぼ完全に水質の悪化ですね。全換水はおすすめできないので、全水量の1/3~1/2の水換えを行いましょう。その後も週1の水換えは怠らないようにします。そうするとだいたい治ります。溶けたヒゲに関しても、進行度にもよりますが1~2か月くらいあれば全再生します。
体(背骨)が曲がる
原因は複数考えられ、主に①先天性(遺伝)➁栄養の偏り➂水槽が狭い④ストレスにより餌を食べなくなりそれにより栄養が偏る、などが挙げられます。これも体が白く濁るのと同じように、病原菌による病気とは違うので、コレ!といった対処法がありません。①に関してはもうしょうがないですが、それ以外の理由に関しては考えられるものは改善していく必要があります。
これは病気?横たわっている(死んだふり)
元々、元気であっても横になるという性質はあるのですが、弱っているのか死んでしまっているのか見分けが付きにくいです。そういった場合は、①体が白く濁ってないか➁白い点などが付いていないか(白点病にかかってないか)➂呼吸が荒くないか、などを確認しましょう。それらが確認できなければ元気である可能性が高いです。また、死んでいないかに関してはえらが動いているかどうかで確認できます。
どんなレイアウトにすればいいの?
臆病なところがあるので、隠れることができるような水草を入れてあげると落ち着きます。
隠れてなかなか動いてくれない・・・どうすればいい?
その環境に慣れてくれるのを待つしかないですね。それかトランスルーセントグラスキャット同士を混泳させている数が少ないのであれば少なくても5~6匹くらい混泳させてあげると群れて泳いでくれるようになります。まあそれでも定位置で群れてしまうという可能性もありますが(笑)
繁殖は?オスメスの区別はどうつける?
本種のオスメスの区別を見た目で判断するのは難しく、また繁殖方法も確立されていないので、水槽内での繁殖は極めて困難です。ただ、下のリンクに、繁殖のヒントになりそうなことが書いてあったので載せておきます。またその下に自分なりにまとめた日本語訳を載せときました。
◆ざっくり分かりやすく日本語訳してみました↓
雨季を再現するためにまず水槽を半分ほど抜きます(雨季に産卵するのかな?)。
成熟した本種に蚊の幼虫、ミジンコ、赤虫を与え始めます。
タンクの水温を25〜27℃に調整し、中性~弱アルカリ性に保ちます。
毎日、水槽内の水位を約5%増やしていきましょう。これにより、魚は川の環境のように水位が上昇していると考えるようになります。
繁殖行為が上手くいけば、おなかが膨れている個体がでてきます。
メスは水槽内の水草に卵を産み付けます。それが観察できたら、親魚を別の水槽に移動します。
雨季の再現は継続して行います。継続するために毎日少量の水を抜き、また水を入れるという作業を行います。
卵が孵化したら、孵化したばかりのブラインシュリンプを稚魚に与え始めます。ある程度の大きさになるまでは親魚から隔離しましょう。
トランスルーセントグラスキャットの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?最初にお話しした通り、特に何も気にせず飼育できるっていうほど丈夫ではないです。しかし、どちらかというと飼育自体は容易な部類に入るので、初心者向けの種類ということは変わらないので、そこまでびびらなくても大丈夫です。日々の観察やメンテナンスを怠らないようにしましょう。