メガロドラス(Megalodoras irwini)はブラジル原産のナマズで、大型になるドラス仲間です。そのごつい見た目からは想像できないかもしれないですが、温和な種類なので、中~大型魚のタンクメイトとしてよく飼育されます。また、他の大型魚が無視してしまいそうな、残った細かい餌とかも食べてくれるので、水槽の掃除屋さんとしても優秀です。
あと、全然関係ないんですけど、「メガロドラス 〇〇」とグーグル先生で検索すると「もしかしてコリドラス 〇〇?」と提案されるのですが、違います・・・・(笑)
今回はそんな、メガロドラスの飼育法に関して解説します。
- どこで販売されているの?価格はどれくらい?
- 寿命は?
- 最大サイズ・成長速度は?
- 適切な水槽サイズは?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 適切な水温・水質は?
- おすすめの混泳相手は?
- かかりやすい病気は?
- メガロドラスの飼育法まとめ
どこで販売されているの?価格はどれくらい?
あまり一般的なショップでは見ない種類ですね。
近くのショップでなかなか見かけない場合は、charmなどのネット通販を上手く使いましょう。
もちろん大きさにもよりますが、10㎝未満くらいの個体であれば4000円~購入できます。
寿命は?
10年は生きるでしょう。状態よく飼育できれば15~20年も可能かと思います。ナマズなので長生きです。
最大サイズ・成長速度は?
まず最大サイズですが、よく70㎝という表記を見ますが、実際そこまで大きく成長する個体は珍しいです。大型水槽で十分に餌をあげて50㎝まで成長すればいいかな、くらいです。また成長スピードも遅いです。稚魚から飼育したとして、大型水槽でも3~4年でようやく30~40㎝くらいでしょうか。
これがどれくらいゆっくりかというと、例えば同じく大型ナマズのレッドテールキャットの場合だとだいたい1年もあれば40~50㎝に成長します。大型魚だとこれくらいの成長スピードは割と普通だったりします。なので大型魚の中ではかなり成長スピードは遅い部類になるでしょう。
適切な水槽サイズは?
上記のことを考えると、まあさすがに90㎝水槽で終生飼育は無理でしょうが、混泳相手次第では120㎝水槽でも飼育は可能かと思われます。また、成長スピードも遅いので、終生飼育は無理だとしても90㎝水槽を用意できればかなり長期間飼育できます。
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餌は?人工飼料には餌付くの?
生餌を与える場合は、赤虫、メダカなどを与えます。ただ、大型化したときにずっと生餌だけだとコスト的にもけっこう大変なので、なるべく小さい個体を買って早い段階で人工飼料も食べてくれる状態にしたほうがいいです。生餌に慣れた大きめの個体を購入すると、人工飼料になかなか餌付いてくれない場合が多いからです。
そもそもメガロドラス自体が人工飼料に慣れやすい種類でなはいので、大きめの個体を買うことでより難易度が上がってしまいます。
人工飼料に慣れさせる場合、まずは冷凍赤虫に混ぜてキャット等の大型底生熱帯魚専用の餌を与えます。けっこう勢いで食べてくれる個体も多いです。もしそれでも食べてくれないなら、あらかじめ人工飼料に赤虫のエキスをしみこませてから与えるといいです。あとは根気です。
【より詳しく知りたい方↓】
適切な水温・水質は?
水温に関しては23~28℃くらいを好みます。ただ、若干白点病にかかりやすいですし、ナマズの仲間ということで薬もあまり使いたくないので、予防のために26℃以上をキープしてあげた方がいいです。また10㎝前後くらいのサイズの時は28℃くらいでもいいです。
水質に関しては中性付近を保っていれば大丈夫ですが、大型魚のタンクメイトとして飼育している場合、PHが下がりすぎる場合があるので、そういった場合はろ過槽にサンゴを入れるなどして対処しましょう。
おすすめの混泳相手は?
メガロドラスの口に入らなければ基本大丈夫です。あとはメガロドラスをいじめない種類ですね。また、そこまで被害は聞かないですが、体に鋭い棘を持っているので、低層魚を傷つけてしまう場合があります。なのでそれが怖いという方はポリプテルスなどの底生肉食魚との避けたほうが無難です(割とみんな構わずしてますけどね)。
なのでまあオキシドラスなどのドラス科のナマズとか、アロワナとかキクラとかカイヤンとかもいけるでしょう。またあまりに大きさに差がければウッドキャットとかバンジョーキャットと混泳させて、全員穏やかな癒し水槽を作ってもいいでしょう(笑)。
かかりやすい病気は?
白点病にかかりやすいです。特に幼魚の時や、新しく水槽に導入した際にかかりやすいので注意しましょう。20㎝くらいまでは28℃くらいでもいいかと思います。また導入する際にしっかりと水合わせを行いましょう。
もしかかってしまっても、あまり薬は使いたくないので、まずは水槽の1/3~1/2くらいの水を換えましょう。水温を少しずつ30℃くらいまで上げ、塩分濃度が0.5%くらいになるように塩を入れます。ざっくりですけど、0.5%の濃度にするためには水10Lに対して塩50gです。なので約60L入る60㎝規格水槽では、約300gの塩が必要になります。結構多いですよね。でも0.5%にする場合はこれくらい必要です(正確に計算すると微妙に違いますけど、ほぼ同じ値なので、このやり方で問題ないです)。
メガロドラスの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?大きな水槽を用意できて(それでも90㎝水槽があれば長期間飼育可能)、白点病にさえ注意すれば比較的飼育が容易なメガロドラス。そこまで活発に泳ぐ種類ではないので、人によっては物足りないかもしれませんが、逆にそれがいい!という物好きな人もいるかもしれません(笑)。ぜひこの記事を参考にして飼育を楽しんでみてくださいね。
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