ドルフィンモルミルスはその名の通りモルミルスの仲間で、あのエレファントノーズなんかと同じモルミルス科に属しています。
モルミルスって【エレファントノーズ】とか【ホエールエレファント】とか、今回紹介する【ドルフィンモルミルス】とか、なんか哺乳類の名前が入っている種類が多いですよね。理由はよくわかりませんが(笑)。
そのかわいい見た目から、「飼ってみたい!」思われる方もいるかと思いますが、その見た目とは違い、意外と混泳に気を付けないといけなかったり、あと結構大きくなったりもするので、そこらへんも含めてドルフィンモルミルスの飼育法に関して説明していきます。
- どこで販売されているの?価格はいくらくらい?
- 寿命は?
- 大きさ・適切な水槽サイズは?
- 適切な水温・水質は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 混泳は可能?
- おすすめのフィルターは?
- どんなレイアウトにすればいい?
- かかりやすい病気は?
- ドルフィンモルミルスの飼育法
どこで販売されているの?価格はいくらくらい?
大きさにもよりますが、5~6㎝くらいの稚魚で1500~2000円くらいで販売されています。正直そんなどこにでもいる種類ではないので、ネット通販とか取り寄せがメインになるかと思います。
寿命は?
約10年です。
大きさ・適切な水槽サイズは?
けっこう大きくなり、50㎝くらいにまで成長します。ただ、水槽内でマックスサイズまで成長することはなかなかないです。他の魚の例とかも合わせて考えるとだいたい35~40㎝くらいが妥当かなと思います。そう考えると混泳する魚にもよりますが、90㎝水槽があれば飼育可能です。
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適切な水温・水質は?
水温に関しては22~28℃くらいを好みますが、白点病にかかりやすいので26℃以上をキープしてあげた方がいいです。
また、アフリカのタンガニィカ湖やニアサ湖に生息しているので、水質は若干アルカリに寄せた方がいいです。中性~弱アルカリ性を好みます。PHの維持が難しければろ材にサンゴを入れてあげましょう。
餌は?人工飼料には餌付くの?
基本的に、冷凍赤虫をあげている方が多いですが、栄養バランスとしていまいちですし、消化もそんなにいい餌ではないので、冷凍のブラインシュリンプや、細かくしたキャットなどの人工飼料も与えた方がいいです。
ただ、人工飼料には餌付きづらい種類なので、そこは根気よくいきましょう。冷凍赤虫を勢いよく食べてくれるようになったら、そこにさり気なく冷凍ブラインシュリンプやキャットを混ぜて与えます。すると徐々に一緒に食べてくれるようになるでしょう。
混泳は可能?
同種同士は激しく争うので止めた方がいいです。また、本種を含めてたモルミルスの仲間は、弱い電気を発生させてレーダーとして使用してます。そのため同種が近くにいるとその磁場が乱されるので同種の混泳はやめた方が無難です。
あとはドルフィンモルミルスの口に入らずに、かつ気が荒い種類でなければだいたい大丈夫です。なのである程度したカージナルテトラやブラックテトラなどとも混泳は可能です。コリドラスとなどもいいでしょう。
【混泳例】
【単独飼育でも楽しそうですね↓】
おすすめのフィルターは?
先ほどもお話しした通り、けっこう大きくなるのでできるだけろ過力は大きい方がいいです。なので特に理由が無ければ上部フィルターがいいでしょう。ろ過力だけで言うと
底面フィルターとか外部式フィルターでもいいんですけど、この2つはいかんせんメンテナンスがしにくいです。ただそのぶん水槽の見た目はすっきりするのでそこがメリットではあるのですが・・・。
なのでしっかりとメンテナンスする自信があるのであれば底面フィルターでも外部式フィルターでもいいかと思います。
それ以外のフィルターだとろ過力が足りないので、使うならサブフィルターとして使いましょう。
どんなレイアウトにすればいい?
夜行性で、薄暗い環境を好むので、土管など隠れられるシェルターなどはあった方がいいですね。水草や流木を組み合わせて隠れられるところをつくってあげてもいいです。底床に関しては、あったほうが落ち着いてくれていいのですが、清潔にしてあげないと感染症になってしまう可能性があるので、しっかりとメンテナンスする自信がないのであれば敷かないほうがいいです。
かかりやすい病気は?
白点病にかかりやすいです。
特に導入時や、幼魚のときにかかりやすいので注意しましょう。また魚病薬に弱いので、白点病の初期症状であれば①2,3日かけて水温を2~3℃上げる②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる③毎日1/3の水替えをするという対応で自然治癒を狙いましょう。
※0.5%の塩分濃度って、どれくらいの量の塩を入れればいいの?⇒ざっくりですけど、0.5%の濃度にするためには水10Lに対して塩50gです。なので約60L入る60㎝規格水槽では、約300gの塩が必要になります。
それでも改善が見られない場合、グリーンFリキッドなどの白点病治療薬を投入します。アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。
ドルフィンモルミルスの飼育法
ドルフィンモルミルスを飼育する上で注意すべき点はざっくり2点です。一点目はその大きさ。さすがに50㎝にまで成長することは稀ですが、それでも90㎝水槽は最低でも必要になります。
あとは混泳ですね。同種同士、モルミルス同士の混泳は避けましょう。
ここらへんをクリアしてあげればそこまで飼育は難しくないので、ぜひ飼育してみてくださいね。
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