ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

コウタイの飼育法~大きさは?60㎝水槽で飼育できる?混泳可能?~

コウタイって魅力的な魚ですよね。安く買えますし、綺麗ですし、丈夫ですし・・・でも実は無加温で飼育可能なこととか、なんなら野外での飼育も可能(あんまりおすすめできないですけど)なこととかって知ってました?

意外と知られていないことも多い魚なので、今回はコウタイの飼育法に関して詳しく説明します。

この記事を読むことで、コウタイの飼育に必要な知識は一通り身に付くはずです。

また、スネークヘッドの仲間を飼育する前に抑えてほしいことが何点かあるので、こちらの記事【スネークヘッドの飼い方・注意点※飼育前に必ず読んでください】を読んでから本記事を読んでいただけるとありがたいです。

コウタイてどんな魚?

コウタイといえば、体形は日本でいう「雷魚」に似ているスネークヘッドの仲間です。コウタイの特徴と言えば、体表に入る白の斑点模様です。そらが星に見えることから「七星魚」とも呼ばれています。

中国・台湾に生息していますが、日本でも沖縄、石垣島、大阪などに野生化した個体が生息しています。

 

どこで販売されてるの?価格は?

ある程度の規模のショップであれば購入可能かと思います。値段は1500円から3000円程度です。また、近くにショップが無い場合でもネット通販で購入は比較的容易にできます。

ただ、やはり本種の特徴は体表に入る星のスポットで、その入り方は個体によって違います。これは後天的に増えたり減ったりすることは基本的にないので、多少遠出してでも、ネットで購入するよりは直接ショップに出向き、そこで気に入った個体を購入したほうがいいかもしれません。

 

大きさは?60㎝水槽で飼育可能?

大きさは30~40㎝程度です。

ただ、水槽内だと40㎝まで成長する個体はなかなか珍しいかと思います。なので、水槽内での全長は30㎝程度だと考えていいでしょう。

そうすると60㎝規格水槽で飼育可能という人と、最低でも90㎝規格水槽は必要という方で議論は分かれます。

まああくまで個人的な意見ですが、30㎝のスネークヘッドってその数値以上に大きく見えますよ。しかもコウタイは底でじっとしている種類ではないので、60㎝規格水槽だと結構窮屈に見えると思います。

なので、60×45×45の60㎝ワイド水槽だったり、上記の通り90㎝規格水槽を用意してあげた方がいいと思います。

ちなみに僕がコウタイを飼育するのであれば最終的には90㎝水槽を用意します。

 

無加温・野外飼育は可能?

実際に沖縄や大阪に帰化している個体もいるので、室内であれば無加温でも飼育は可能でしょう。

ただ、その場合は冬場の餌の量に注意しないといけません。水温が下がるともちろん食べる量も落ちるので、暖かい時期と同じような量を与えると食べ残したり消化不良を起こしたりします。様子を見つつ調整してもらえればと思います。

また、野外飼育に関してですが、あまりおすすめできないです。5℃までくらいであれば耐性はあるのですが、水面が凍ってしまうような水温になると水かび病にかかる率がぐっとあがります。できないことはないですが、やらないほうがいいですよって感じです。

なので、特別な事情が無い場合は室内で飼育した方がいいと思います。

 

 

病気には強いの?

比較的丈夫な種類が多いスネークヘッドの仲間ですが、その中でも特に強いです。なので注意すべきは室内であっても冬場の水温低下くらいでしょうか。水かび病や白点病にかかりやすくなります。

もしかかってしまった場合は初期段階で対処することが大事なので、治療はこちらの

熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~】をご参考ください。

ちなみに無加温での飼育に関してですが、あくまで「無加温でも飼育可能」というだけなので、ヒーターを使用してはいけないという訳ではありません。

夏場の水温の上がりすぎには注意しないといけないですが、病気が怖い場合はヒーターを使用したほうがいいです。

 

ポリプテルス等とは混泳可能?

その個体によりますね(笑)

混泳するとしたら、サイズが同じくらいのポリプテルスセネガルスや、ポリプテルスデルヘッジポリプテルスオルナティピンニスとするのがおすすめです。

また、アーモンドスネークヘッド等のスネークヘッドや、オスカーと混泳させている人もいます。

混泳をする際は、必ずサイズを合わせ、いじめられたときに逃げられうるように土管などのシェルターを用意しましょう。また、2匹程度だと変にテリトリー意識を持って喧嘩してしまうので、3匹以上で飼育しましょう。その場合は幅90cm以上の水槽が必要となります。

 

餌は?人工餌には慣れるの?

生餌の場合は、メダカ、小赤などがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせた方がいいです。

人工餌に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫やクリルに慣らせる⇒そのにおいを付けたキャットを与える⇒この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。

もしそれでも餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】で詳しくまとめたのでよかったらご参考ください。

コウタイは比較的人工餌に慣れやすい種類ではありますが、ただやはり個体差があるのと、比較的大きな個体(15㎝以上)で、ずっと生餌しか与えられていなかった場合は餌付けに時間がかかる場合もあります。

でもなかなか餌付かないからといってクリル単食は絶対にやめましょう。栄養が偏って背中が曲がったり、突然死する場合があります。

 

コウタイレッドって何?

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出展:https://blog-imgs-36-origin.fc2.com/c/u/r/currycell/blog_import_51342da0b6717.jpg

画像のように、コウタイの赤みが強い種類の事をさします。飼育法は一般的なコウタイに準じますが、コウタイよりも若干大きく成長する傾向にあるそうです。

また、レッドコウタイを買おうとすると、そもそもあまり販売されてなく、されていたとしてもサイズにもよりますが20000円はくだらないです。

レアな種類で、情報もあまりないですね・・・・。

 

コウタイの飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?

一通り読んでいただけたら、コウタイの飼育法の基本的な部分はご理解いただけたかと思います。

ただ、実際飼育してみると、一般的に言われている情報と違う・・・なんてことはよくあります。「温和って言われてるのにめっちゃ気が荒いじゃん!」とかとか。

なので、まずはこの記事で基本的な知識は身に付けてもらって、あとは飼育しつつその状況に合わせて対応していきましょう。

つきはなすような言い方になってしまって申し訳ないですが、実際そういうものですし、それが熱帯魚飼育の魅力でもあるので、楽しんで飼育してくださいね♪