エレファントノーズ(学名:Gnathonemus petersii)は、その名の通り像のような鼻(のようなもの)を持っていることから、この名前が付きました。その見た目や、動きが面白いので人気がある種類です。よく熱帯魚ショップで見かける種類かと思いますが、意外と餌や混泳相手を選んだりするのでそこら辺の飼育方法を詳しく説明していきたいとい思います。
ちなみに、変わった見た目なので、もしかしたら海水?汽水?と思う方もいらっしゃるかもしれないです、純淡水で飼育できるの淡水魚ですのでご安心ください。
- エレファントノーズの特徴は?
- エレファントノーズの仲間って種類がいるの?
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 最大サイズと適切な水槽サイズは?
- 適切な水質・水温は?
- 餌は?人工飼料には慣れるの?
- 混泳は可能?
- どのようなレイアウトが適しているの?
- おすすめのフィルター(ろ過器)は?
- 繁殖は可能?
- エレファントノーズがかかりやすい病気は?
- エレファントノーズの飼育法まとめ
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エレファントノーズの特徴は?
特徴といえば、なんといってもその特徴的な鼻(のようなもの)ではないでしょうか。でも実は、鼻のように見える突起は鼻ではなく、下あご部分が突き出したものであることが分かっています。こいつを使って餌となる水生昆虫などを探しているというわけです。ただ、それをいちいち書き直すのはめんどくさいので、以下、【鼻】として書いていきます。
また、微弱な電気を発していることも分かっています。エレファントノーズは目が非常に悪いので、これをレーダーのように使用して餌を探したりしています。
口ってどこにあるの?
鼻の先端にあると思いがちですが、実は鼻の根元に口があります。下の画像を見ると分かりやすいと思います。↓
魚の顔・口にご注目! - 吉田観賞魚のブログ 八王子本店・新宿京王店
エレファントノーズの仲間って種類がいるの?
エレファントノーズはアロワナ目モルミルス科モルミルス亜科グナソネムス属に属していて、実は広い意味ではアロワナの仲間なんですね。意外ですよね。まあエレファントノーズも一応古代魚の仲間でもあるので、そう考えるとアロワナ仲間でも納得という感じですね。
あと、もう少し狭い意味でいうと、モルミルスの仲間です。で、このモルミルスの仲間なのですが、なんと知られているだけでも200種類以上いると言われています。もちろんすべてが日本に輸入されているわけではありません。有名なところで、かつ日本でもよく見かける種類でいうと、【ドルフィンモルミルス】、【ホエールエレファント】、【ロングノーズエレファント】、【ダブルトランクエレファント】などではないでしょうか。
どこで販売されているの?価格は?
熱帯魚ショップに行けばだいたい見かける種類かと思います。入荷頻度も多いので近くに熱帯魚ショップがある場合は、入手は苦労しないのではないでしょうか。また、近くにショップがない場合でもチャームなどのネット通販を使えば比較的容易に購入することが可能です。
価格は、10㎝くらいの大きさで2000~2500円くらいです。
寿命は?
5年以上は生きます。
最大サイズと適切な水槽サイズは?
自然界だと30㎝以上に成長しますが、水槽内だとだいたい20~25㎝くらいで成長が止まることが多いです。なので単独飼育であれば45㎝水槽で飼育可能で、混泳する場合でも混泳相手の大きさがエレファントノーズと同じくらいであれば60㎝水槽で飼育可能です。
適切な水質・水温は?
水温は、24~28℃くらいを好みます。一般的な熱帯魚と同じですね。水質に関してはそんなに気にしなくてよいです。弱酸性から中性を保っていただいて、極端に酸性に傾かないように注意すれば問題ありません。
餌は?人工飼料には慣れるの?
基本的に、人工餌を食べるのに適した形態をしていないので、イトミミズや赤虫といった生餌、もしくはそれらの冷凍飼料が不可欠となります。テトラミンなどの一般的な熱帯魚の餌に餌付けているかたもいらっしゃいますが、人工飼料を一切食べない個体もいるので、必ず生餌、もしくは冷凍赤虫などを用意しておきましょう。
混泳は可能?
本種を含めてたモルミルスの仲間は、弱い電気を発生させてレーダーとして使用してます。そのため同種が近くにいるとその磁場が乱されるので同種の混泳はやめた方が無難です。もしそれでも混泳させたい場合は、磁場が気にならないくらい多数で飼育するという方法もあります。また、餌を食べるのとてもゆっくりなので、あまり動きが速い種類の熱帯魚とも混泳はやめた方が無難です。
なのでもし混泳させるのであれば、温和で、動きが速くなく、同サイズのモルミルス以外の種類がいいかともいます。具体的には、ポリプテルスデルヘッジや、ポリプテルスデルヘッジなどの小型ポリプテルスや、バタフライフィッシュなどがいいのではないでしょうか。また、ミナミヌマエビと混泳されている方もいます。生まれたての稚エビでなければ意外と上手くいきます。
※混泳に絶対はなので悪しからず・・・・
どのようなレイアウトが適しているの?
夜行性で、しかも臆病なので、あまり明るすぎる環境を好まないので、必ず隠れられるシェルターを置いてあげましょう。また、餌を食べるときに底床を鼻でつつく習性があるので、角ばったジャリだと鼻を傷つけてしまう可能性があるので、粒が丸みを帯びたものを使用するといいです。
水草は入れた方がいいの?
前述しましたが、薄暗い環境を好むので、水草を入れてあげるとシェルター代わりにもなるので落ち着いてくれます。入れる水草に関しては特にこれじゃないとだめというのはないのですが、底床を鼻でつつく習性があることを考えると、植えるタイプよりは流木や岩などに活着させられるアヌビアスナナやミクロソリウムが無難かと思います。また、浮かせておくだけでオッケーなマツモなどもいいですね。
おすすめのフィルター(ろ過器)は?
おそらくメインの餌になる冷凍赤虫は水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。濾過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。そのサブ的な役割として、ぶくぶくや、投げ込みフィルターを入れるのがいいと思います。
繁殖は可能?
現在、水槽内での繁殖は確認されていないので、現状では難しいです。
エレファントノーズがかかりやすい病気は?
基本的に丈夫ですが、導入初期には白点病にかかりやすい種類です。ただ、古代魚の仲間なので、他の魚より魚病薬には弱いです。なので、白点病の初期症状であれば
①2、3日かけて水温を2~3℃上げる
②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる
③毎日1/3の水替えをする
という対応で自然治癒を狙いましょう。
ただ、症状が進んでしまっている白場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。対処法を以下にまとめます。
◆白点病にかかった場合の対処法
飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。
エレファントノーズの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?そこまで大きな水槽を必要とせず、環境に慣れてしまえば丈夫な種類なのでポリプテルスセネガルスと並んで初めて古代魚を飼育する方にはおすすめの種類です。なので、興味を持った方はぜひ飼育してみてくださいね♪
ただ、とは言っても何が必要で、費用がいくらかかるのかかも気になると思うので、そういった方はぜひこちらの記事【60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら?】を参考にしてみてください。単独飼育でもいいという方はこちら→【45cmで古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら?】
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