他種に対しては比較的温和で、しかも丈夫で水質にもうるさくないことから、肉食魚のタンクメイトとして人気の種類です。また、それだけでなく、飼育していくにつれて体表の模様大きく変わる、とても面白い種類でなので、メインとしても十分魅力的な種類です。今回はそんな、レオパードクテノポマの飼育法に関して解説します。
- レオパードクテノポマってどんな種類?
- どこで販売されているの?値段は?
- 寿命は?
- 適切な水温・水質は?
- 成魚の大きさはどれくらい?
- 餌は?人工飼料に餌付けることは可能?
- フィルターはなにを使えばいいの?
- どんな種類と混泳可能?
- どのようなレイアウトにすればいいの?隠れ家は必要?
- レオパードクテノポマって慣れるの?
- 繁殖は?
- レオパードクテノポマの飼育法まとめ
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レオパードクテノポマってどんな種類?
アフリカ原産の種類で、アナバスの仲間で、クテノポマの中では最もポピュラーな種類の一つです。ブリード個体も多き出回っているため、入手は容易です。また、本種の特徴として、成長するにつれて体表の色(柄)が変化するという点が挙げられます。幼魚の時は白っぽい体色に黒のスポット模様をしていますが、成長するにつれて迫力ある豹柄の模様に変化していきます。こういった色(柄)の変化を楽しめるのも本種の魅力の一つではないでしょうか。ちなみに、トップの画像が幼魚で、こちらの画像が成魚です↓
どこで販売されているの?値段は?
ブリード個体が多く出回っているので、一般的な熱帯魚ショップで見かけることが多いです。なので近くの熱帯魚ショップに定期的に通えば見つけられる可能性は高いと思います。また、近くにそういったショップが無いという場合はcharmなどのネット通販を使えば比較的容易に購入することができます。3~4㎝程度の稚魚が500~1000円程度で販売されています。
寿命は?
10年以上生きます。また、20年以上生きたというデータもあるそうです。
適切な水温・水質は?
水温は22~26℃程度を好みます。水質に関しては弱酸性~中性を好みます。また、原種のアナバスの仲間と違い、ソイルを敷いたりブラックウォーターにする必要は特にありません。普通の熱帯魚と同じように飼育すれば問題ないです。
成魚の大きさはどれくらい?
自然界では30㎝以上に成長した例もありますが、水槽内での最大サイズは20~25㎝くらいです。なので単独飼育であれば45㎝とか60㎝水槽があれば飼育可能です。混泳するのであれば60㎝水槽を選択しましょう。
成長速度はどれくらい?
3~5㎝程度の稚魚から飼育したとして、適切な水槽サイズで、適切な給餌の量・頻度を守っていれば1年でだいたい10㎝前後にまで成長します。そこからは比較的成長はゆるやかになり、1年に1㎝ずつ成長していく個体が多いです。
餌は?人工飼料に餌付けることは可能?
基本的には生餌を好みますが、最近ではブリード個体が一般的になっているので、そこまで苦戦することは少なくなったのではないでしょうか。もし生餌を与える場合はメダカや冷凍の赤虫になるかと思います。ただ、生餌だと管理が面倒くさかったり、栄養面でも偏りででたりするので、基本的にはカーニバルなどの人工飼料に餌付けた方がいいです。
人工飼料に餌付けたい場合は、まず冷凍赤虫を反射で食べてくれるくらいまで慣らせる⇒その赤虫と一緒にカーニバルを与える⇒最初は吐き出したりするが、徐々に食べてくれるようになる、という流れで餌付いてくれる個体が多いです。
上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
フィルターはなにを使えばいいの?
肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。濾過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。そのサブ的な役割として、ぶくぶくや、投げ込みフィルターを入れるのがいいと思います。また、60㎝までの大きさの水槽を使用し、かつ細かく低床を掃除できる自信がある方は底面フィルターでもいいと思います。
どんな種類と混泳可能?
まず、同種同士は激しく争うので不可です。ただ、他種に関しては口に入る大きさの魚でなければ基本的に無関心なので、レオパードクテノポマに食べられない大きさで、レオパードクテノポマに危害を加える魚でなければ上手くいくことが多いです。
なので、表層でじっとしているバタフライフィッシュや、温和なポリプテルスデルヘッジやポリプテルスセネガルスなどの小型のポリプテルス、エンゼルフィッシュ、コリドラス、あとは金魚なんかとも混泳可能です。
また、レインボースネークヘッドなどの小型スネークヘッドと混泳されている方もいますが、スネークヘッドの場合は結構気が荒い種類も多いので、細かく様子を見た方がいいですね。スネークヘッドとの混泳は、絶対にダメとは言えないですけど、大丈夫とも言えない感じですね。実際混泳させてみて様子を見るしかないです。
アロワナ(大きすぎる)、オスカー(気が荒い+大きい)、オヤニラミ(気が荒い)などとの混泳はやめた方がいです。
どのようなレイアウトにすればいいの?隠れ家は必要?
結構臆病な種類なので、もし混泳する場合は必ず土管などのシェルターを入れてあげた方がいいです。また、基本的には水草が生い茂った環境で、流木の隙間に隠れることを好む種類なので、そういった環境づくりをしてあげるといいかと思います。ただ、そうするの日中はほとんど隠れて出て来てくれないというデメリットもあるので、そこらへんはご自身でご判断ください。
レオパードクテノポマって慣れるの?
先ほども述べたように、臆病な性質なので最初はなかなか寄ってきてくれませんが、落ち着いた環境で、人工飼料にも餌付けることができれば慣れ餌くれダンスをしてくれるようになります。個体によっては時間がかかってしまうかもしれませんが・・・。
繁殖は?
日本における水槽内での繁殖の成功例は聞かないので、現状では難しそうです。
レオパードクテノポマの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?混泳のパートナーにもメインにもなれるし、しかも丈夫で長生き(安いし!笑)なとても魅力的なレオパードクテノポマです。飼育してみたい!と思ってくれた人も多いかと思います。ただ、とは言っても何が必要で、費用がいくらかかるのかかも気になると思うので、そういった方はぜひこちらの記事【60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら?】を参考にしてみてください。
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