ゴライアスタイガーフィッシュは、ゴリアテタイガーフィッシュだったり、ムベンガなどと呼ばれる大型カラシンの一種です。
コンゴ水系に生息しており、現地ではフィッシングの対象としても人気があります。また、タライロンと同様に牙魚最強の種類として知られており(最強が2種類いるというのも変な話ですけど笑)、現地では人を襲ったという話もある、獰猛な牙魚です。
今回はそんな、ゴライアスタイガーフィッシュの飼育法に関して説明します。
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 大きさ・適切な水槽サイズは?
- 適切な水温・水質は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 混泳は可能?
- おすすめのフィルターは?
- どんなレイアウトにすればいい?
- かかりやすい病気は?
- ゴライアスタイガーフィッシュの飼育法まとめ
どこで販売されているの?価格は?
以前はほとんど輸入されない幻の魚でしたが、最近は若干輸入量は増え以前よりは手に入れやすくなっています。
ただそうは言っても大型魚に強い店舗でないとあまり見ないですね。そういった場合であればcharmなどのネット通販を利用しましょう。シーズンが合えば手に入れられるはず。
寿命は?
10年以上は生きます。サイズもかなり大きくなるので、しっかりとした覚悟を持ったうえで飼育しましょう。
大きさ・適切な水槽サイズは?
現地では2mを超す個体もいるみたいですが、水槽内での最大サイズはせいぜい60~70cmくらいでしょう。1mに達する個体は珍しいです。
水槽サイズは大きいに越したことはないですが、現実的に180×90×60㎝が限度かと思うので、最終的にそれくらいのサイズの水槽が準備できれば飼育は可能です。
適切な水温・水質は?
水温は他の熱帯魚と同じように22~28℃くらいを好みます。ただ、導入初期は白点病にかかりやすいので最初は高めに設定してあげるといいです。
水質は中性~弱アルカリ性を好みます。まあ中性くらいをキープしていれば問題ないです。
餌は?人工飼料には餌付くの?
生餌がメインになるかと思います。人工飼料に慣れる個体もいますが、なかなか厳しい個体もいます。ゴライアスタイガーフィッシュは獰猛な見た目とは裏腹にデリケートな面を持ち合わせており、特に餌切れに弱いです。なので人工飼料に慣れさせるために絶食をするとかは止めましょう。
しかも大きく成長する魚なのでエサ代がかかることは覚悟して飼育を始めましょう。大きい個体に関しては冷凍の小魚だったりエビがショップに売られれているのでそこら辺を上手く利用するといいです。
もしどうしても人工飼料に慣れさせたいという方はこちら【肉食魚・古代魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ】を参考にしてみてください(ただし絶食ななしです)。
混泳は可能?
先ほども少し書いたように、デリケートな面も持ち合わせているので、ゴライアスタイガーフィッシュをいじめるような魚との混泳は避けた方がいいです。アロワナや、カショーロ、バラマンディ、ポリプテルスエンドリケリーなどの大型ポリプテルスなどと混泳されている方が多いです。あと、もう新たに飼育をすることはできなくなりましたが、ガーパイクなどとも上手くいく可能性が高いです。
※大きさは合わせるという前提でお話ししてます。また、混泳に絶対はないので悪しからず・・・。
【混泳例】
おすすめのフィルターは?
大型になると噛む力はかなり強く、チューブやコードなどを噛みきってしまう可能性があるので、40㎝を超えるような個体はオーバーフローを用意して、ヒーターはそこに入れた方がいいです。
エアレーションに関しても水槽内で行おうとするとチューブがかみ切られてしまうので、ろ過槽で行いましょう。
どんなレイアウトにすればいい?
この手の大型魚に関しては、基本はベアタンクがおすすめです。掃除の面を考えると砂利は敷かない方がいいですね。
それだと寂しいという方は、上の動画のように砂利とかは敷かずに、水草を巻き付けた流木などを置いてあげるといいと思います。
かかりやすい病気は?
その水槽の環境に慣れてしまえば丈夫なのですが、導入直後は意外と白点病などの病気にかかりやすいです。
もしかかってしまった場合、飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。
そのほかの病気にかかってしまった場合はこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~ 】の記事をご覧ください。
ゴライアスタイガーフィッシュの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?大きく育ったゴライアスタイガーフィッシュは大変迫力があり、牙魚の魅力を十分に味わえる種類です。
大型水槽を用意できるのであればおすすめできます。
ただ、やはり「ちょっとこれは自分にはハードルが高い・・」と思った人もいるかもしれません。でもどうしても牙魚を飼いたいといった方にはオレンジフィンキリーホーリーやタイガーホーリー、アフリカンパイクカラシンなどがおすすめです。オレンジフィンタイガーホーリーであれば60㎝水槽で飼育できますし、タイガーホーリーも90㎝水槽があれば飼育可能です。