ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

ピーコックスパイニーイールの飼育法(餌・水槽サイズ・大きさ等)

インドピーコックスパイニーイールとも呼ばれる、その名の通りインド原産のトゲウナギの仲間です。

イール(日本語でウナギという意味)という名前が付いているだけあって、砂利に潜って顔だけちょこんとだすというかわいい仕草も見せてくれます。ここら辺はどじょうと似ていますね。

今回はそんなピーコックスパイニーイールの飼育法に関して説明していきます。

 

 

どこで販売されているの?価格は?

インド産のスパイニーイールに関しては比較的入手しやすいです。近くにショップがなくてもcharmなどのネットショップを使って根気よく探せば見つけられる可能性は高いでしょう。

価格に関しては、15㎝前後の個体が1500円くらいで販売されています。

寿命は?

正確なデータは見つからなかったですが、最大サイズなどから考えると5~10年くらいだと考えられます。

大きさ・適切な水槽サイズは?

最大でも25㎝くらいにしかならず、しかも体が柔らかいので単独飼育であれば45㎝水槽で十分終生飼育が可能です。

混泳させる場合でも、もちろんその相手にもよりますが60㎝水槽を準備できれば十分でしょう。

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適切な水温・水質は?

水温は他の熱帯魚と同じように22~28℃くらいを好みます。ただ薬に弱いので、白点病の予防のためにも26℃以上をキープするといいです。

水質に関しては中性付近を保っていれば問題ないです。

餌は?人工飼料には餌付くの?

生餌の場合は冷凍赤虫か小さいメダカなどになりますが、人工飼料に慣れさせることも可能です。

餌付きやすさは普通くらいで、簡単でもなければ難しくもないですが、食べない個体はずっと食べないのであきらめることも大切です。

人工飼料を与える場合、本種は底棲性なので底に沈んでくれるひかりクレスト キャットなどがおすすめです。

もし餌付けたい場合、まずは冷凍赤虫を安定的に食べるようになるまで慣れさせ、その中に冷凍赤虫のエキスをしみこませたキャットをさり気なく紛れ込ませます。そうすると最初は無視されますが、自然と食べてくれるようになります。

それでもなかなか食べてくれないという場合はこちらの記事【肉食魚・古代魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご覧ください。

 

混泳は可能?

肉食魚ではありますが、基本的に温和なので、本種の口に入らないサイズの魚であれば混泳は上手くいく可能性が高いです。

ただ、弱いというか臆病で餌を取るのも遅いので、コリドラスなど、同じ生息域でかつデリカシー無く餌を貪欲に食べに行くような種類との混泳は避けた方がいいです。同じ理由でピクタスとかも止めた方がいいです。

なので温和なトランスルーセントグラスキャットや、ブラックテトラなどのある程度体高のある小型種との混泳がいいでしょう。あとは生息域は被りますが、バンジョーキャットウッドキャットなどとの混泳で温和な種類だけの癒し水槽を作ってもいいかもしれません。

また、サイズを合わせればポリプテルスセネガルスなどの小型ポリプテルスと混泳をされている方もいます。ただ、この場合はピーコックスパイニーイールがいじめられてないか要チェックです。

【ポリプテルスとの混泳例↓】

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おすすめのフィルターは?

砂を掘り返すし、意外と水も汚すので、基本的には上部フィルターがおすすめです。

ろ過能力が高い・メンテナンスが楽、というのもありますが、飛び出しやすい本種の対策としても、上部フィルターは水槽上部の半分を覆ってくれるので優秀です。

また底床を掘り返す習性があるので底面フィルターは避けましょう

どんなレイアウトにすればいい?

まず底床に関してですが、潜るという性質上、角ばったものはおすすめできません。スドー ボトムサンド 田砂 (たずな)などがおすすめです。

また、隠れ家を作ってあげた方が落ち着くので、土管や流木などを入れて隠れる場所を作ってあげましょう。

水草はどうせ抜かれるので植える系のものはNGです。

かかりやすい病気は?

環境に慣れたらけっこう丈夫ですが、導入当初は白点病にかかりやすく、また底床の掃除をサボっているとエロモナス症になったりするので導入当初と日々のメンテナンスに注意しましょう。

以下に対処法をまとめますが、基本的に薬に弱いので白点病であれば①2、3日かけて水温を2~3℃上げる②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる③毎日1/3の水替えをする、という対応で自然治癒を狙ってもいいと思います。

ただ、エロモナスっぽい症状が出たらすぐに薬浴した方がいいです(重症化すると治療が困難なため)

詳しい症状や原因・対策に関してはこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~ 】をご覧ください。

 

◆白点病

飼育水を1/2程度替え、グリーンFリキッドを投入します。(アグデン、ニューグリーンFでも対応できます。)また、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を入れてあげると回復が早くなります。

 

◆エロモナス症

まず、塩分濃度が0.5%程度になるように食塩を加えます。その後、観パラD、グリーンFゴールド、エルバージュエースで薬浴します。

 

その他注意点

◆飛び出し

本当に狭いところからでも飛び出すので、油断せずにどんな小さな隙間もうめるようにしましょう

◆底床のメンテナンス

先ほども書きましたが、潜るという習性をもつ以上、底床を清潔に保たなければいけません。そのためにも週1回の水替えの際に水作プロホースなどを使って底床の清掃を怠らないようにしましょう。

◆餌がいきわたっているかの確認

結構エサ取りが下手くそなので、「痩せている個体はいないか?」「餌をしっかり食べられているか?」の確認が大切です。

ピーコックスパイニーイールの飼育法まとめ

いかがだったでしょうか?その環境に慣れさえすれば丈夫だし、可愛いし、温和なので混泳相手の選択肢も広い!

・・・と魅力的なピーコックスパイニーイールですが、飼育するために何が必要なのか、いくら必要なのか気になる人もいるかと思います。そんな方は45cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら?60cm水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な値段はいくら? をご参考いただければと思います。