マーブルクララの知名度ってどれくらいなんでしょう?昔調べていて飼育したい!と思ったのですが、たしか当時は意外と見つからなくて飼育を断念した記憶があります。色違いでアルビノクララという種類もいますが、飼育方法は同じで大丈夫です。
別名ウォーキングキャットフィシュとも言い、その名の通り、その環境が悪化するとより良い環境を求めて陸地を最大30分ほど移動が可能という、面白い性質の持ち主です。
もともとは東南アジアなどに生息していましたが、今は日本の沖縄での定着してしまったと確認されています。今のところブラックバスやガーパイクのように特定外来生物には指定されていないので飼育可能ですが、これ以上放流が増えるとそのようになる可能性があるので、責任をもって飼育する必要があります。
今回はそんな、マーブルクララの飼育法に関して説明します。
- どこで販売されているの?価格は?
- 寿命は?
- 大きさ・適切な水槽サイズは?
- 適切な水温・水質は?
- 餌は?人工飼料には餌付くの?
- 混泳は可能?
- おすすめのフィルターは?
- どんなレイアウトにすればいい?
- かかりやすい病気は?
- マーブルクララの飼育法まとめ
どこで販売されているの?価格は?
人気が無いんですかね?あまり一般的なショップでは見かけません。charmなどのネット通販で購入することが多くなるかと思います。
値段に関してはかなり安く、10㎝くらいの稚魚が500~1000円くらいで販売されています。
寿命は?
10年以上です。
大きさ・適切な水槽サイズは?
最大で50㎝を少し超えるくらいまで成長するので、本当は120㎝水槽を用意できるといいですが、まあ水槽内ではあるていどそれよりも小さくなるので、最大サイズにまで育てるというこだわりが特に強くないのであれば90㎝水槽でも飼育可能です。
⇒90㎝水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な用品とその値段はいくら?
ただ成長スピードは速いので60㎝水槽で飼育してても早くて1年、普通でも2年経てば90㎝水槽が必要になってくる可能性が高いので、そこは覚悟した上で飼育を始めましょう。
もう少し小さい水槽でナマズを飼育してみたい、という方はバトラクスキャットがおすすめです。
適切な水温・水質は?
水温に関しては白点病の予防のために26℃以上はキープし、高くても30℃くらいにまで抑えるといいです。
中性付近を保っていれば特に問題ないです。ただ、定期的な水換えはさぼらないようにしましょう。
餌は?人工飼料には餌付くの?
生餌を与える場合は、冷凍の赤虫とか、メダカ、小赤などになると思いますが、慣れさせれればクリルやキャットにも餌付くようになります。そこまで人工飼料に餌付かせるのには苦労しないかと思います。
それでも、人工飼料をなかなか食べないという場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・古代魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
混泳は可能?
本種はかなり気が荒く、大きくなるにつれてその傾向は強まるので、基本混泳は無理、という前提でお話しします。
ある程度体高があって、大きさを揃えれば上手くいくかも知れません。コロソマだったり、ワラゴーとかだったら大丈夫かもしれないですが、基本的には無理だと思った方がいいです。
混泳できるナマズを飼育したいのであれば、あまり気が荒くないフラッグテールポートホールキャットやバンジョーキャットなどがおすすめです。
おすすめのフィルターは?
おすすめは上部フィルターです。ナマズは大食漢で水を汚しやすいくせに意外と水質の悪化に弱いので、ろ過能力も高く、メンテナンスも楽な上部フィルターが向いているかと思います。
ただ、夏場などの酸欠にも弱いので、上部フィルター+水作エイト ニューフラワー DXなどを使ってろ過力強化に加えて酸欠対策もしてあげるといいです。
どんなレイアウトにすればいい?
まず底床に関してですが、特にこだわりがなければ管理しやすいベアタンクがおすすめです。もし敷く場合も、中途半端に大きい粒のものだと飲み込んでしまい消化不良を引き起こしてしまう可能性があるので、ガーネットのような、砂に近いものを入れてあげるといいです。
また、本種に限らず大型ナマズは、きれいなレイアウトを組んでもどうせなぎ倒されてしまうので、置いても水草を巻き付けた流木を一本だけぽんと置く、くらいではないでしょうか。
ただ、隠れ家があると落ち着くので、土管を置いてあげるといいかと思います。
かかりやすい病気は?
その環境に慣れさえすれば丈夫なので、定期的な水換えをさぼらなければそこまで病気にはかからないですが、魚病薬には弱いので病気にならないための対策が大切です。ただやはり外部(生餌)からの持ち込みだったりでかかってしまうこともあるので、そうってしまった場合の対策をお伝えします。
病気になるとすると、白点病・カラムナリス症になる場合が多いです。
◆白点病にかかってしまった場合
白点病の初期症状であれば①2,3日かけて水温を2~3℃上げる②塩分濃度が0.5%になる様に塩を入れる③毎日1/5~1/4の水替えをする④いつもよりも多めに餌を与える(食べ残さない程度)、という対応で自然治癒を狙いましょう。
ただ、症状が進んでしまっている場合は、投薬しないほうがまずいので、迷わず魚病薬を使いましょう。投薬する場合はニューグリーンF、アグデン、グリーンFリキッド、グリーンFクリアーなどを使用します。
◆カラムナリス症(口腐れ病、尾腐れ病)
この病気は重症化すると完治が困難なので早めの対処が大切です。
飼育水を1/2程度取替え、観パラDorグリーンFゴールドorエルバージュエースを投薬します。薬の強さとしては、こんな感じ↓
グリーンFゴールド < 観パラ <エルバージュエース
でしょうか。病気の進行度に合わせて使ってください。また、塩分濃度が0.5%程度になるように塩浴させるのも効果的です。
ただ、各病気がどんな症状なのかがよくわからず、どうった対処をすればいいのか判断できない場合はこちら【熱帯魚がかかりやすい病気まとめ~症状・原因・治療法まで~
】をご覧ください。
マーブルクララの飼育法まとめ
いかがだったでしょうか?単独飼育でもよくて、ある程度大きめの水槽を用意できるのであれば、安価で購入できますし、丈夫なのでおすすめの種類です。
もしこの記事を読んで、マーブルクララを飼育したいと思ってくれたとしても、何を用意してそれらにいくら必要なのかが分からないとしょうがないと思うので、これらの情報を【90㎝水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な用品とその値段はいくら?】にまとめたのでよかったらそちらもご覧ください。