ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

日本淡水魚と熱帯魚の混泳(一緒に飼うこと)は可能?

熱帯魚と日本淡水魚の混泳にあこがれを持つ人は多いかもしれません。

ただ、やはり原産地が違いますし、好む水温を違うので躊躇している人もいるかと思います。

そこで今回は

①そもそも混泳は可能なのか

➁混泳させる場合のメリットデメリット

➂混泳させるのにおすすめの種類

などをお話ししていこうかと思います。

 

 

日本淡水魚と熱帯魚との混泳は可能?

結論から言うと、飼育方法を熱帯魚の方に合わせるならできます。

これを言うと『いやいや、原産地が違うのに混泳させるのは良くない』という声もありそうですが、例えばネオンテトラとトランスルーセントグラスキャットとの混泳を『やっぱり原産地が違うからな・・・』と躊躇する人はいないかと思います。なので原産地が違うことは大きな問題ではありません。

ここで問題となってくるのは、日本淡水魚飼育と熱帯魚飼育で大きく異なる【水温】ですが、その問題に関しても熱帯魚の方に水温を合わせるだけで解決します。熱帯魚飼育は難しいと漠然と思っている人も多いかと思いますが、日本淡水魚飼育との違いなんでヒーターがあるかどうかだけです。

つまり、日本淡水魚水槽+ヒーターという環境であれば日本淡水魚と熱帯魚の混泳は可能です。

ただ、そうすると今度は『日本淡水魚なのにずっと高水温で大丈夫なの?』という声もあるかと思うので、そこら辺も話していきます。

 

飼育環境を熱帯魚に合わせることによるメリット・デメリット

飼育環境を熱帯魚に合わせると、日本淡水魚にとっての悪影響ばかり考えそうですが、実はメリットもあります。ただ、もちろんデメリットもあるのでそこら辺をお話ししていきます。 

メリット

①病気にかかりづらくなる

これは結構大きいと思いますが、水温を上げることで病気にかかりづらくなります。特に『病気のデパート』と呼ばれている金魚なんかは、病気を防ぐために金魚だけの水槽でも冬場はヒーターを使用することがあります。実際に僕が働いていたショップでもヒーターを使用していました。

白点病や水カビ病などは水温の低下が引き金となって引き起こされることも多いので、その予防にもつながります。

また、室内で飼育していてヒーターを使用していないと、人がいて暖房を付けているときと、付けていない時での水温差ができてしまいます。その水温差が魚にとっては負担になります。特に水槽が小さければ小さいほどその影響をもろに受けます。それこそ自然界ではありえない状態です。

ヒーターは水温を一定に保つ効果があり、水温の上下がほとんどなくなるので魚への負担が軽減されます。

➁冬場でも餌の量の調整がいらない

冬場で水温が下がると当然飼育している魚の活性も下がるので餌食いが鈍くなります。でも餌を食べる姿が見たくていつも通り餌を与えて、食べ残しにより水質が悪化して病気になり・・・という経験がある人もいるのではないでしょうか。

冬場の餌の量の調整はかなり難しいです。その調整がいらなくなるというのも大きなメリットの一つではないでしょうか。 

 

デメリット

①季節による水温差がなくなることで繁殖しづらくなる

ヒーターを使用することによる大きなデメリットがこちらです。

日本淡水魚の場合、繁殖のスイッチとなるのが水温の変化による場合がほとんどなのですが、ヒーターの使用によってそれがなくなるので繁殖は起こりづらくなります。

なので熱帯魚と日本淡水魚を混泳させるなら日本淡水魚の繁殖はあきらめた方がいいかなと思います。 

➁寿命が短くなる?

これに関してはちゃんとした実験をしたわけではないのではっきり決まっているわけではありません。

おそらく、高水温を保つことによって常に活発に動き、その影響で体力の消耗が早まって寿命が短くなるんじゃないか?というのが根拠になっているのかと思いますが、さて実際寿命まで魚を飼育できている人はどれくらいいるでしょう?

その前に病気や事故が原因で死なせてしまってるケースがほとんどではないでしょうか。

そう考えると、ヒーターを入れることで病気になる可能性を減らせるぶん、むしろ長生きさせられる可能性が高くなると思います。

メリット・デメリットどっちが大きい?

ここまで読んでくれたら何となく想像はついているかと思いますが、ヒーターを入れることは、繁殖を考えなければむしろ日本淡水魚にとってもプラスになると考えています。

ショップで実際に使用していたということもあるので僕は日本淡水魚に対してヒーターを入れることに対して抵抗があまりありませんし、入れてみたらそのメリットを実感できるかと思います。 

 

混泳可能な日本淡水魚は?

こちら結論から言うと、だいたいの日本淡水魚は大丈夫です。逆にダメな日本淡水魚をピックアップしてその魚以外を選べばいいのです。

ではダメな日本淡水魚はどんな種類かというと、ずばり低水温を好む種類です。熱帯魚を飼育する場合はどうしても水温を26℃前後にしないといけないので、常にそれくらいの水温だときつい種類は除きます。

そう考えると、河川の上流に生息している種類はやめたほうが無難でしょう。

ぱっと思いつくところだとオイカワ、ヤマメ、イワナなどの川魚ですね。あとはヨシノボリの仲間も低水温を好む傾向があるので止めた方が無難でしょう。

可能なところで言うと、フナカマツカタナゴなどですかね。まあこちらの記事【飼いやすい日本淡水魚10種類まとめ 】で紹介しているような種類であればだいたい大丈夫です(ちなみにオヤニラミは水温とは別で、気が荒いという理由で混泳不可です)。

 

まとめ

ヒーターを入れれば日本淡水魚と熱帯魚の混泳は可能です!

以上です。頑張ってください。