ABYの熱帯魚図鑑

初心者の方でも、初めて熱帯魚を飼育する方でも分かりやすくお伝えできればと思います。よろしくお願いします♪ちなみにABYとはアクアブロガーよしきの略です(´・ω・`)

飼いやすい日本淡水魚10種類まとめ

日本淡水魚と聞くと、身近に感じられる人の多いかと思いますが、実際は、どんな種類が飼いやすいのか、またそれらの飼育法に関しては意外と知らない場合もあるかと思います。なので今回は買いやすい日本淡水魚の飼育法に関してまとめました。

 

 

タナゴ類

日本には、ニッポンバラタナゴ、タイリクバラタナゴ、カゼトゲタナゴ、カネヒラ、アブラボテ、ヤリタナゴ、マタナゴなど様々な種類が生息しています。大きさなどは若干異なりますが、飼育法はほとんど変わらないのでまとめて説明しちゃいます。

 

◆餌

川魚用の人工飼料で問題なく飼育できます。また、栄養バランスを考えて、乾燥イトミミズ、乾燥赤虫なども与えるといいでしょう。

 

◆寿命

3~5年です。

 

◆最大サイズ

8~10㎝です。

  

◆必要な水槽の大きさ

あくまで目安ですが、10匹程度で40㎝水槽、20匹程度で45㎝水槽、30匹程度で60㎝水槽が適切かと思います。

  

◆混泳

基本的に大きさがあまり変わらず、温和な種類であれば問題なく飼育できます。例えば、どじょうやカマツカ、ヨシノボリ、モロコなどとであれば上手くいくことが多いでしょう。ただ、フナと混泳させる場合はサイズに気を付けましょう。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

過密状態でなければなんでも大丈夫です。個人的には底面フィルターがおすすめです。

 

◆タナゴ類の詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

どじょう類

 

シマドジョウ、マドジョウ、ドジョウ、ホトケドジョウ、フクドジョウなどが一般的ですね。基本的に飼育法は同じなので、最大サイズ・必要水槽以外はまとめて説明しちゃいます。

 

◆餌

他の魚の残りを食べてるから大丈夫でしょ!と油断していると少しずつ弱っていって☆になる・・・なんてこともあり得るので、ちゃんとキョーリン ひかりドジョウなどのどじょう用のエサを与えましょう。

もしそれでも底に沈む前に他の魚が食べてしまうということであれば、スポイトなどを使って直接どじょうの近くにエサを持っていってあげてください。もしくは、他の魚に食べられないように、少し粒が大きめのコメット どじょうの主食を与えてもいいと思います。

 

◆寿命

5から10年です 

 

◆最大サイズ・適切な水槽サイズ

・シマドジョウ

最大13㎝です。本種だけであれば幅30㎝水槽で飼育可能です。

 

・マドジョウ、ヒドジョウ

最大20㎝です。30㎝水槽でも飼育できないことはないですが、最大サイズまで成長すると少し窮屈な感じがするので、40㎝以上の水槽を用意してあげたほうがいいです。

 

・ホトケドジョウ

最大7cmです。本種だけであれば幅30㎝水槽で飼育可能です。

 

・フクドジョウ

最大20㎝です。30㎝水槽でも飼育できないことはないですが、最大サイズまで成長すると少し窮屈な感じがするので、40㎝以上の水槽を用意してあげたほうがいいです。

 

◆混泳

大きさにそこまで差が無ければ金魚との混泳は問題なくできます。また、温和な種類とであれば日本淡水魚や熱帯魚との混泳も可能です。

日本淡水魚であればフナ・オイカワ・タナゴ・カマツカとか、どじょう同士でも問題なく混泳できます。

熱帯魚であれば、環境を熱帯魚に合わせるという前提で、グッピー・ネオンテトラ・グラミー・(どじょうが食べられないサイズであれば)エンゼルフィッシュなどと混泳可能です。

基本的にどじょうの方から何か攻撃を仕掛けたりするということはあまりないので、混泳する場合は、【どじょうがいじめられていないか】【どじょうがしっかり餌を食べられているか】をよく観察してあげてください。

  

◆おすすめのろ過器(フィルター)

過密状態でなければなんでも大丈夫です。ただ、砂を掘り返してしまう可能性があるので、底面フィルターはおすすめできません。

 

◆どじょうの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com 

 

フナ類

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出展:https://zukan.com/fish/internal16

キンブナ・ギンブナ・ゲンゴロウブナ(へラブナ)が一般的でしょうか。基本的に飼育法は同じなので、最大サイズ・必要水槽以外はまとめて説明しちゃいます。

 

◆餌

ニチドウのメディゴールドIGPなどの金魚の餌などを与えれば問題ないかと思います。

 

◆寿命

5~10年です。

 

◆最大サイズ

・キンブナ

最大15cm程度です。

 

・ギンブナ、ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)

最大30㎝程度です。

 

◆必要な水槽の大きさ

・キンブナ

単独飼育であれば45㎝水槽で終生飼育が可能です。

 

・ギンブナ、ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)

単独飼育であれば60㎝水槽で終生飼育が可能です。

  

◆混泳

気が荒くなく、フナに食べられないサイズの魚であれは基本的に可能です。なので、どじょう、カマツカ、(大きさが同じくらいの)コイ、モロコ等とは混泳可能です。オイカワの環境に合わせてあげればオイカワとの混泳も可能です。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。

 

◆フナの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

カマツカ

 

◆餌

基本的には沈む餌しか食べないので、メディスーパーゴールドなどの沈下性の金魚の餌を与えるといいです。

 

◆寿命

4~5年程度です。

 

◆最大サイズ

約20㎝です。

 

◆必要な水槽の大きさ

単独飼育であれば45㎝水槽で飼育可能です。

 

◆混泳

ウグイ、オイカワ、フナ、サイズ同じかそれ以下のコイ等とは可能かと思います。また、生活スペースは被りますが、お互い温和などじょうとも混泳は可能でしょう。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

清潔な環境を好むので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターを使用しましょう。また、カマツカは底砂に潜る習性があり、底砂を掘り返してフィルター面がむき出しになった結果、ろ過力が激減する可能性があるので、底面フィルターはあまりおすすめできません。

 

◆カマツカの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

モロコ

 

◆餌

川魚用の人工飼料で問題なく飼育できます。また、栄養バランスの考えて、乾燥イトミミズ、乾燥赤虫なども与えるといいでしょう。

 

◆寿命

3~5年です。

 

◆最大サイズ

3~6㎝です。

 

◆必要な水槽の大きさ

あくまで目安ですが、20匹程度で45㎝水槽、30匹程度で60㎝水槽が適切かと思います。

 

◆混泳

基本的に大きさがあまり変わらず、温和な種類であれば問題なく飼育できます。例えば、どじょうやカマツカ、ヨシノボリ、モロコなどとであれば上手くいくことが多いでしょう。ただ、フナと混泳させる場合はサイズに気を付けましょう。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

過密状態でなければなんでも大丈夫です。個人的には底面フィルターがおすすめです。

  

カワムツ

◆餌

川魚用の人工飼料で問題なく飼育できます。また、栄養バランスの考えて、乾燥イトミミズ、乾燥赤虫なども与えるといいでしょう。

 

◆寿命

3~5年です。

 

◆最大サイズ

30㎝程度です。

 

◆必要な水槽の大きさ

単独飼育であれば60㎝水槽でも飼育可能ですが、よく泳ぐので、できれば90㎝水槽を用意してあげてください。

 

◆混泳

基本的に温和なので、サイズをなるべく合わせて、かつ大きさが違いすぎなければ可能です。フナ、オイカワ、ウグイ、カマツカなどと飼育可能です。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

清潔な環境で、かつ適度な水流があった方がいいので、上部フィルターや外部式フィルターを使用しましょう。また酸欠に弱いのでエアレーションも欠かさずに行いましょう。

 

オヤニラミ

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出展::https://www.youtube.com/watch?v=mHmXHx1rH5Y

◆餌

生餌の場合は、メダカ、小赤などがメインになると思いますが、栄養バランスや、病気の持ち込みなどを考えると人工餌に慣らせた方がいいです。

 

◆寿命

約10年です。これくらいの大きさの魚の中では比較的長生きしてくれる種類です。

 

◆最大サイズ

12~15㎝くらいです。

 

◆必要な水槽の大きさ

単独飼育であれば45㎝水槽でも十分飼育可能です。ただ、複数飼育する場合は60㎝以上の水槽を用意しましょう。

 

◆混泳

混泳は基本的に難しいと思います。かなり気が荒い種類で、成長とともにテリトリー意識も高くなってしまうので、他魚を攻撃しやすくなってしまいます。また、同種同士でも争います。もし混泳させるのであれば、生活のテリトリーが被らないどじょうだったり、大きめのフナ、カマツカなどであれば上手くいく可能性があります。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。ろ過力の高い上部フィルターだったり、外部式フィルターをお勧めします。

 

◆オヤニラミの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

 

ムギツク

体に黒い縦帯模様が入る種類です。臆病なので隠れる場所を用意してあげましょう。また、飛び出しにも注意です。

 

◆餌

川魚用の人工飼料で問題なく飼育できます。また、栄養バランスを考えて、乾燥イトミミズ、乾燥赤虫なども与えるといいでしょう。

 

◆寿命

約8年です。

 

◆最大サイズ

15㎝程度です。

 

◆必要な水槽の大きさ

よく泳ぐので、単独飼育でも60㎝以上の水槽がほしいです。また、混泳させるのであれば90㎝以上の水槽が必要です。

 

◆混泳

基本的に温和なので、サイズをなるべく合わせて、かつ大きさが違いすぎなければ可能です。フナ、オイカワ、ウグイ、カマツカなどと飼育可能です。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

過密状態でなければなんでも大丈夫です。個人的には底面フィルターがおすすめです。

 

◆ムギツクの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

飼いやすいと言われてるけど実は難しい日本淡水魚

【日本淡水魚 飼いやすい】で調べると、たくさんの種類がでてきますよね。ただ、その中には『ん??この種類はそこまで飼いやすくはないぞ・・・』と思われる種類がちらほらいます。代表的な2種類を以下に紹介します。

 

オイカワ

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出展:http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/old/tokyowatching/kawa/8kawanotaisyuugyo-oikawa.htm

 ◆餌

自然界では水生昆虫や藻類をメインに食べており、それらを生餌で補うのは難しいので、人工餌に慣らせた方がいいかと思います。その場合は【アイドル・野菜が入った金魚の健康食】などを与えるといいです。野菜も入っているので、オイカワには適しているかと思います。

 

◆寿命

2~3年です。

 

◆最大サイズ

15㎝です。

 

◆必要な水槽の大きさ

よく泳ぐので、45㎝以上の水槽は用意したほうがいいでしょう。

 

◆混泳

大きさが同じくらいで、温和な日本淡水魚であれば基本的に可能です。どじょう・フナ・カマツカ・タナゴ・モロコなどなど・・・・。また金魚との混泳も可能です。ただ、金魚に関しては動きが遅いので、しっかりと餌がいきわたっているかも確認してあげてください。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

清潔な環境で、かつ適度な水流があった方がいいので、上部フィルターや外部式フィルターを使用しましょう。また酸欠に弱いのでエアレーションも欠かさずに行いましょう。

 

◆そこまで飼育が簡単じゃない理由

夏の水温の上昇に弱いので、水温を下げてあげないといけないのですが、基本的に飛び出しやすい種類なので、水槽のふたをあけてそこに水槽用のファンを当てて水温を下げるということができません。すると必然的に水槽用のクーラーが必要になるのですが、はっきり言って高価です。なので、状態よく飼育するにはお金がかかります。こういった理由から、【飼育しやすい種類】として紹介されるのには違和感があるわけです。

簡単だと思ってほかの淡水魚と同じように飼育してたら間違いなく飼育に失敗してしまいますよ。

 

◆オイカワの詳しい飼育方法はこちら↓

www.yoshiki-diary.com

 

ウグイ

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出展:https://zukan.com/fish/leaf60945

◆餌

ニチドウのメディゴールドIGPなどの金魚の餌などを与えれば問題ないかと思います。

 

◆寿命

7~10年です。

 

◆最大サイズ

50㎝を超える個体も存在しますが、ほとんどは30㎝程度で成長は止まります。

 

◆必要な水槽の大きさ

単独飼育であればなんとか60㎝水槽でも飼育可能ですが、できれば90㎝水槽を用意してあげた方がいいです。

 

◆混泳

基本的に温和なので、サイズをなるべく合わせて、かつ大きさが違いすぎなければ可能です。フナ、オイカワ、カワムツ、カマツカなどと飼育可能です。

 

◆おすすめのろ過器(フィルター)

清潔な環境で、かつ適度な水流があった方がいいので、上部フィルターや外部式フィルターを使用しましょう。また酸欠に弱いのでエアレーションも欠かさずに行いましょう。

 

◆そこまで飼育が簡単じゃない理由

基本的にオイカワと同じ理由です。加えてウグイは結構大きくなるので、設備費用がさらに必要になります。また90㎝以上の水槽を用意しないといけないのでスペース的にもそこまで飼いやすいとは思えません。

 

飼いやすい日本淡水魚10種類まとめのまとめ

いかがだったでしょうか?これから日本淡水魚の飼育を始める方の参考になればうれしいです。また、日本淡水魚の中でも肉食魚を飼育したいという方もいらっしゃると思います。そういった方はこちらの記事【肉食魚の日本淡水魚7種の飼い方(飼育法)まとめ】もぜひ参考にしてみてくださいね。

また、飼育したい日本淡水魚がいたとして、どんな用品が必要でどれくらい費用がかかるのかを知りたい方はこちらの記事【60㎝水槽で日本淡水魚を飼育するのに必要な用品とその値段は?】をご覧ください。

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