ブラックアロワナと言えば、他の古代魚と比べるとデリケートということで有名なアロワナですね。
そしてブラックアロワナと呼ばれているにもかかわらず成長とともにそのブラックは消えてシルバーアロワナに近づいて行ってしまうということでも有名なアロワナです(笑)
そして特に幼魚の時はデリケートなので、混泳相手にも注意が必要です。
詳しい飼育法に関しては【ブラックアロワナの飼育法(混泳・餌・最大サイズ・適切な水槽サイズ等)】で解説していますが、今回はこちらの混泳方法に絞って詳しく説明していきます。
そもそもブラックアロワナって混泳可能?
まあ生き物なので、あくまで混泳に絶対はないという前提でお話ししていきますが、まあ結論から言うと【混泳する種類を選べば可能】という感じです。
ただ結構臆病な種類で、しかも幼魚の時はそれが顕著なので、本種が20㎝くらいになるまではどんな種類であれ混泳はしない方が無難かと思います。
なので以下で話す内容に関しては、20㎝以上に成長しているブラックアロワナと混泳させる、という前提でお話ししていきます。
混泳させる時の注意点
これはブラックアロワナだけでなく、他の種類の混泳にも共通の注意点になるのですが
『中途半端な匹数で混泳しない』
ということです。中途半端な混泳だと、変にテリトリー意識を持ってしまい、それが原因で縄張り意識を持ってしまいます。
本当は最低でも5~6匹くらいの混泳ができるとテリトリー意識も変に持たず、かつ攻撃される個体も分散するのでいいのですが、水槽の大きさや、ろ過力的に難しいのであれば少なくても3匹以上での混泳をしましょう。
2匹だと【攻撃する個体】と【攻撃される個体】で固定化されてしまいますが、3匹にすることで、多少は分散するからです。
あとは
『水質の悪化に注意する』
ということです。当たり前かと思う方もいるかもですが、意外とみなさん相性ばかりきにしてこちらを見逃しがちです。
単純計算ですが、2匹の混泳の場合は2倍、5匹の混泳の場合は5倍、単独飼育に比べると水を汚しやすいです。
ブラックアロワナは成魚になれば多少丈夫にはなりますが、それでも他の古代魚に比べると水質の悪化には弱いので
①ろ過力アップ
→オーバーフローなどのろ過力の大きいろ過装置に変えるかorサブフィルターの使用
➁水換えを頻繁に行う
→週1回、1/3の水換えはマスト。使用しているろ過器のろ過力を上げられないのであれあば(ろ過力を上げても対応しきれない場合は)、水換えの頻度を週2回にするなどして対応するしかない
ブラックアロワナと混泳可能な種類は?
先ほども話しましたが、ブラックアロワナはデリケートで結構臆病です。しかも同種同士、や生息圏が被る魚とは喧嘩してしまう傾向があるので、やめた方が無難です。
なので同種同士やシルバーアロワナ、過背金龍などのアジアアロワナなどは難しいでしょう(もちろん仲良く飼育できているパターンもありますが、確率的にダメになる可能性が高いです)。
なので生息域が被らずに、しかも温和な種類がいいかなと思いますね。以下で紹介していきます。
ポリプテルスエンドリケリー
最大サイズもブラックアロワナとあまり変わりませんし、基本的に下の方にいるので生息域が被りません。
しかも温和なので、ブラックアロワナだけでなく、アロワナの混泳相手に選ばれることが多いです。
見た目もかっこいいですし、ブリード個体であればかなり安価で購入できるのでおすすめです。
他の下あごが出る種類のポリプテルスですと、ポリプテルスアンソルギーやポリプテルスビチャー(コンギグス)、ポリプテルスビキールビキールでも問題ないでしょう。
【エンドリケリーの詳しい飼育法はこちら↓】
ポリプテルスオルナティピンニス
コンゴ川、タンガニィカ湖に分布しています。黒と黄色の網目模様がヒレにまでのっている非常に美しい種類です。上顎が出るタイプのポリプテルスの中での最大種です。
上顎が出るタイプのポリプテルスの中では珍しくけっこう大きくなるので、ブラックアロワナアロワナと混泳させてもまあ大丈夫でしょう。ポリプテルスウィークシーとかも結構大きくなるのでたぶんいけます。
【オルナティピンニスの詳しい飼育法はこちら↓】
カラープロキロダス
比較的温和で草食性が強いということから、コケ取り魚として、大型魚のタンクメイトにも選ばれることが多い種類です。
中国ではアロワナを龍、ダトニオを虎カラプロを鳳凰に例えて飼育している人もいるようなので、アロワナとの混泳の相性も良きです。
ただ、ブラックアロワナとの相性は良くてもポリプテルスの体表を舐めて弱らせてしまう可能性があるので、混泳水槽にポリプテルスもいる場合は要注意です。
【詳しい飼育法はこちら↓】
パロットファイヤー
パロットファイヤーも大型魚のタンクメイトに選ばれることが多い魚です。人によくなつくのでタンクメイトとしてだけでなく、メインとして飼育しても面白い種類です。
可愛い見た目をしていますが、シクリッドの仲間ということもあり、意外と気は荒めです。
おちょぼ口なのでその攻撃が致命的になることが少ないようですが、それがストレスになって弱ってしまう可能性があるので、ブラックアロワナの状態は良く観察していないといけないです。
【詳しい飼育法はこちら↓】
アフリカンパイクカラシン
アフリカの広域に分布している肉食性のカラシンです。
ワニのような口と牙を持ち、また90㎝水槽でも十分終生飼育できることから人気の種類です。
また、見た目の割に温和な性格から、中・大型種のタンクメイトとしても人気があります。
同じく牙魚と言われるタライロンは気が荒い種類が多いイメージですが、アフリカンパイクカラシンは比較的温和なので混泳するならおすすめです。
【詳しい飼育法はこちら↓】
セルフィンプレコ
最大50㎝くらいになる大型のプレコです。水槽内のコケや残った餌などを食べてくれるので水槽内の掃除屋さんとして人気の種類です。
値段も安いです。
大きくなると気が荒くなる個体もいますが、ブラックアロワナとは生息域が全くことなるので大丈夫でしょう。
逆にポリプテルスはがっつり被ってしまうので、本種を入れるのであればポリプテルスは避けたほうがいいです。ポリプテルスの体を舐めて弱らせてしまいます。
【気になった人はこちら↓】
メガロドラス
ブラジル原産のナマズで、大型になるドラス仲間です。
そのごつい見た目からは想像できないかもしれないですが、温和な種類なので、中~大型魚のタンクメイトとしてよく飼育されます。また、他の大型魚が無視してしまいそうな、残った細かい餌とかも食べてくれるので、水槽の掃除屋さんとしても優秀です。
【詳しい飼育法はこちら↓】
ブラックアロワナと混泳できる熱帯魚まとめ
まとめると
・ポリプテルスエンドリケリー
・ポリプテルスオルナティピンニス
・カラープロキロダス
・パロットファイヤー
・アフリカンパイクカラシン
・セルフィンプレコ
・メガロドラス
です。
混泳に絶対はありません。あくまで上手くいく可能性が高い種類をまとめただけなので、失敗しても責任はとりません。悪しからず。