日本淡水魚でも肉食魚っているの?という疑問に答えます。
もしかしたら肉食魚=熱帯魚と思っている人、肉食魚がいたとしてもそんなにいないでしょ?と思っている人、多いかもしれません。でも実は日本淡水魚でも肉食魚って結構多いんですよ、ということを分かってほしいと思いこの記事を書きました。
この記事では、肉食魚の日本淡水魚をまとめるとともに、それらの飼育法も解説していきます。
肉食魚の日本淡水魚の飼育法とおすすめの種類まとめ
おすすめの種類を紹介する前に、各種共通の飼育法に関してまとめましたのでまずはそちらをご覧ください。
◆水温・水質に関して
水温は10~30℃くらいです。冬の白点病などが怖ければ金魚用のヒーターを使用するといいかと思います。またオイカワに関しては25℃を超えると状態を崩しがちになるので、夏場は水槽用のクーラーを使用しましょう。
水質は中性付近を保っていれば大丈夫です。
◆餌・人工飼料への餌付け方に関して
生餌を与える場合は大きさに合わせてめだか、冷凍赤虫、小赤、エビなどになると思います。生餌を与える場合は、栄養に偏りが出ないように、赤虫だけ、小赤だけ、とかではなく、数種類の餌を混ぜて与えたほうが良いです。
人工飼料に餌付けたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたクリルを与える⇒そのクリルのにおいを付けたキャットかカーニバルを与える。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
なかなか水面に来てくれない個体はキャット、来てくれる個体はカーニバルという感じで分けるといいです。
上記の方法を試してもなかなか餌付かない場合はこちらの記事【肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ 】をご参考ください。
◆フィルターは?
肉食魚で水を汚しやすいので、ろ過力が高くないぶくぶくだったり、投げ込みフィルターだったり、外掛け式のフィルターはあまりお勧めできません。特別な理由が無ければろ過力の高く、かつろ過能力も高い上部フィルターを使用しましょう。
上部フィルターの魅力を知りたい人はこちら→肉食魚の飼育に最適なのは上部フィルター?外部フィルター?それとも
また、夏場の高水温に弱い種類も多いので、水作エイト ニューフラワー DXなどの投げ込みフィルターを入れてあげるといいです。
以上のことを頭に入れた上で以下の内容をお読みください。
雷魚(カムルチー・タイワンドジョウ)の飼育法
◆値段
稚魚であれば1000~1500円前後で購入できます。
◆寿命
10年以上は生きるので、長く付き合ってあげましょう。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
カムルチーなのかタイワンドジョウなのかで最大サイズは異なります。自然界だとカムルチーは1mを越え、タイワンドジョウの場合は60㎝程度まで成長します。
水槽内では多少最大サイズは小さくなるということを考えても、カムルチーの場合は最低でも180㎝水槽、タイワンドジョウの場合は120cm水槽を用意したほうがいいです。個体、飼育環境によってはカムルチーで120cm水槽、タイワンドジョウは90㎝水槽で飼育可能かもしれません。
【関連記事】
こちらの記事は熱帯魚に関してのものですが、ヒーターがあるかないかだけなので、参考になると思います。www.yoshiki-diary.com
◆混泳は?
基本不可ですが、セルフィンプレコなどの大型のプレコ仲間や、エンドリケリーなどの大型ポリプテルス、パールム、レッドテールキャットなどの大型のナマズとかであればいけるかもしれません。ただ、ナマズの場合は逆に雷魚が食べられてしまう可能性があるので注意しましょう。
◆雷魚の詳しい飼育方法はこちら↓
ナマズ(マナマズ)の飼育法
◆値段
稚魚であれば1000~1500円前後で購入できます。
◆寿命
基本的にナマズの仲間は長生きです。本種も10年以上は生きるので、長く付き合ってあげましょう。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
自然界では最大60㎝の大きさに成長しますが、水槽内だとよほど大きな水槽で飼育しない限り40~50cmくらいで成長は止まります。
稚魚であれば45cm水槽、60㎝水槽でも飼育可能ですが、終生飼育を考えると最低でも90㎝水槽は必要になると思います。
【関連記事】
こちらの記事は熱帯魚に関してのものですが、ヒーターがあるかないかだけなので、参考になると思います。
◆混泳は?
本種に限らず、ナマズの仲間は気が荒い種類が多いので、基本的に混泳は難しいと思ったほうがいいでしょう。また、口が大きいので、金魚やフナなどの小型~中型の魚はもちろん、自分と同じくらいの大きさの魚でも食べてしまう可能性があります。また、スネークヘッドはナマズよりも大きかったとしても体が長細いので食べられてしまう可能性があります。
可能性があるとしたらナマズよりも大きく、生活スペースが重ならない オスカー・アロワナ・コイでしょうか。ただ、ナマズ自体が混泳に向いている種類ではないので、上手くいかないことを前提で(ちゃんとダメだった場合の別水槽を用意しておいたうえで)挑戦してみるのはありかなと思います。
もちろんアロワナ、オスカー等の熱帯魚と飼育するときは熱帯魚に環境を合わせてくださいね。
◆ナマズ(マナマズ)の詳しい飼育方法はこちら↓
オヤニラミの飼育法
出展:https://www.youtube.com/watch?v=mHmXHx1rH5Y
◆値段
大体2000円前後で購入できます(昔はもっと安かった気がするのですが・・・・)。
◆寿命
約10年です。これくらいの大きさの魚の中では比較的長生きしてくれる種類です。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
最大サイズは:12~15㎝くらいです。単独飼育であれば45㎝水槽でも十分飼育可能です。
ただ、複数飼育する場合は60㎝以上の水槽を用意しましょう。
◆混泳は?
混泳は基本的に難しいと思います。
かなり気が荒い種類で、成長とともにテリトリー意識も高くなってしまうので、他魚を攻撃しやすくなってしまいます。
また、同種同士でも争います。
もし混泳させるのであれば、生活のテリトリーが被らないどじょうだったり、大きめの
フナ、カマツカなどであれば上手くいく可能性があります。
熱帯魚との混泳であれば、ポリプテルスセネガルスなどの小型のポリプテルスだったり、レインボースネークヘッドと上手く飼育している人もいます。
もちろん、混泳する場合は熱帯魚の方の水温に合わせてくださいね。
ただ、基本的には【混泳は難しい種類】として日々の観察に力を入れたほうがいいですね。
◆オヤニラミの詳しい飼育方法はこちら↓
ギバチの飼育法
◆値段
販売されている場合は400~1500円程度です。
◆寿命
調べたところによると3~5年とありましたが、ナマズの仲間なので個体によっては10年くらいは生きるのではないかと思います。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
ギバチは、最大で25㎝程度に成長する魚です。
あまり動かない種類でもあるので単独飼育であれば最低で45㎝あれば飼育可能です。ただ、最大サイズまで成長すると若干窮屈な感じがあるので、できれば60㎝水槽を用意してあげるといいです。
【おすすめ記事】
◆混泳は?
かなり性格がきついので、いないと思った方がいいかと思います。もし混泳するとしたらギバチと同じかそれ以上の大きさで、生活スペースがことなるフナやコイでしょうか。 ただ、あまりおすすめはできません。
◆ギバチの詳しい飼育方法はこちら↓
オイカワの飼育法
出展:http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/old/tokyowatching/kawa/8kawanotaisyuugyo-oikawa.htm
◆値段
1匹400~500円程度と、比較的安価で購入できます。
◆寿命
3~5年程度です。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
最大15㎝程度です。サイズだけ考えると30㎝水槽でもいけそうですが、よく泳ぐ魚なので単独飼育であっても45㎝水槽は用意したいところです。
ただ混泳させるのであれば、60㎝水槽以上、繁殖を狙うのであればよりゆったり泳ぐスペースが必要になるので、90cm以上の水槽が必要です。
【おすすめ記事】
90㎝水槽で古代魚・肉食魚・中型魚を飼育するのに必要な用品とその値段はいくら?←この記事は熱帯魚に関する記事なのですが、ヒーターありか無しかだけなので、そのまま参考にできます。
◆餌は?人工飼料には餌付くの?
自然界では水生昆虫や藻類をメインに食べており、それらを生餌で補うのは難しいので、人工餌に慣らせた方がいいかと思います。もし人工飼料に餌付かせたい場合は、まず冷凍赤虫に慣らせる⇒その赤虫のにおいを付けたアイドル 野菜が入った金魚の健康食などを与えるといいです。野菜も入っているので、オイカワには適しているかと思います。この流れで餌付ければほとんどの個体が餌付きます。
もしこれでも餌付かない場合はこちらの記事⇒肉食魚・大型魚への人工飼料の餌付け方法まとめ を参考にして、応用できる部分は応用して頂ければと思います。また、けっこう餌切れに弱いので、人工飼料に餌付かないからといって餌を与えないのはNGです。
◆混泳は?
大きさが同じくらいで、温和な日本淡水魚であれば基本的に可能です。
◆オイカワの詳しい飼育方法はこちら↓
ギギの飼育法
◆値段
販売されている場合は1000円程度と、比較的安価で購入できます。
◆寿命
調べたところによると3~4年とありましたが、ナマズの仲間なので個体によっては10年くらいは生きるのではないかと思います。
ギギよりも小型のコリドラスなども最低でも5年は生きるので、そう考えると5年以上生きても不思議ではないです。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
ギギは、最大で25㎝程度に成長する魚です。上で紹介したギバチよりも大型になります。ギバチであれば45㎝水槽でも飼育できますが、ギギの場合は60㎝水槽を用意したほうがいいでしょう。
【おすすめ記事】
◆混泳は?
かなり性格がきついので、混泳は厳しいと思った方がいいかと思います。
もし混泳するとしたらギギと同じかそれ以上の大きさで、生活スペースがことなるフナやコイでしょうか。ただ、あまりおすすめはできません。
◆ギギの詳しい飼育方法はこちら↓
アリアケギバチの飼育法
◆値段
1500円程度と、比較的安価で購入できます。
◆寿命
調べたところによると3~5年とありましたが、ナマズの仲間なので個体によっては10年くらいは生きるのではないかと思います。
◆最大サイズは?適正水槽サイズは?
アリアケギバチは、最大で25㎝程度に成長する魚です。上で紹介したギバチと同じくらいです。なので、60㎝水槽を用意したほうがいいでしょう。
【おすすめ記事】
◆混泳は?
かなり性格がきついので、混泳は厳しいと思った方がいいかと思います。
もし混泳するとしたらアリアケギバチと同じかそれ以上の大きさで、生活スペースがことなるフナやコイでしょうか。
ただ、あまりおすすめはできません。
◆アリアケギバチの詳しい飼育方法はこちら↓